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展覧会「異端の奇才——ビアズリー」三菱一号館美術館で、『サロメ』挿絵や直筆の素描など約220点を紹介

展覧会「異端の奇才——ビアズリー」が、東京・丸の内の三菱一号館美術館にて、2025年2月15日(土)から5月11日(日)まで開催される。

英国・V&Aからビアズリー作品が一挙来日

オーブリー・ビアズリー 《クライマックス》 1893年 ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館 Photo: Victoria and Albert Museum, London
オーブリー・ビアズリー 《クライマックス》 1893年
ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館
Photo: Victoria and Albert Museum, London

19世紀末に活躍したイギリスの画家、オーブリー・ビアズリー。1872年に生まれたビアズリーは、精緻な線描、大胆な白と黒の色面からなる、洗練された版画作品で注目を集めるも、25歳の若さでこの世を去った。その代表作に、オスカー・ワイルド著『サロメ』の鮮烈な挿絵などを挙げることができる。

オーブリー・ビアズリー 《サロメの化粧II》 1907年 ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館 Photo: Victoria and Albert Museum, London
オーブリー・ビアズリー 《サロメの化粧II》 1907年
ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館
Photo: Victoria and Albert Museum, London

展覧会「異端の奇才——ビアズリー」は、ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)の全面協力のもとに開催される、ビアズリーの大回顧展。出世作となったトマス・マロリー著『アーサー王の死』、オスカー・ワイルド著『サロメ』、後期の傑作であるテオフィル・ゴーティエ著『モーパン嬢』などの挿絵に加えて、直筆の素描、彩色されたポスターなど、初期から晩年までの作品約220点を紹介する。

ビアズリー、芸術の歩みを紹介

オーブリー・ビアズリー 《孔雀の裳裾》 1907年 ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館 Photo: Victoria and Albert Museum, London
オーブリー・ビアズリー 《孔雀の裳裾》 1907年
ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館
Photo: Victoria and Albert Museum, London

ビアズリーは、ワイルドの英訳版『サロメ』の挿絵画家に抜擢されるなど、当時を代表する画家として成功を収めたのちも、公的な画壇や特定の流派に属することなく、昼間でも分厚いカーテンで外光を遮り、ろうそくの灯りのもとで作品制作を行うという、個性的なスタイルを貫いた。25歳という若さで世を去ることになるも、ビアズリーは1,000点以上もの作品を残している。

オーブリー・ビアズリー 《アーサー王は、唸る怪獣に出会う》 1893年 ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館 Photo: Victoria and Albert Museum, London
オーブリー・ビアズリー 《アーサー王は、唸る怪獣に出会う》 1893年
ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館
Photo: Victoria and Albert Museum, London

本展では、世界有数のビアズリーコレクションを擁するV&Aから、150点の作品が来日。《クライマックス》や《孔雀の裳裾》など、鮮烈かつ妖艶な『サロメ』の挿絵を筆頭に、初期の傑作《「ジークフリート」第2幕》や『アーサー王の死』の挿絵、《アーサー王は、唸る怪獣に出会う》、晩年の《猿を連れた婦人》などが一堂に会するほか、直筆の素描も公開する。

「サロメ」という主題の諸相

ギュスターヴ・モロー 《牢獄のサロメ》 1873-76年頃 国立西洋美術館 松方コレクション
ギュスターヴ・モロー 《牢獄のサロメ》 1873-76年頃
国立西洋美術館 松方コレクション

ところで、ビアズリーがその名を轟かせることとなったワイルドの『サロメ』は、新約聖書の物語を題材に、洗礼者ヨカナーンの首を求めたサロメを描いた戯曲だ。サロメは、19世紀後半から20世紀初頭にかけて、たびたび芸術作品に取り上げられた題材のひとつである。ワイルドは、ビアズリーの挿絵を「たちの悪い落書き」と一蹴するなど、必ずしもビアズリー作品を受け入れていたわけではないらしい。本展では、ギュスターヴ・モローやチャールズ・リケッツなど、サロメを主題とした当時の作品を通して、ワイルドが求めたサロメ像を探るほか、20世紀の舞台芸術におけるサロメにも光をあてる。

「異端の奇才——ビアズリー」会場の様子を紹介

展覧会「異端の奇才——ビアズリー」展示風景 三菱一号館美術館 2025年
展覧会「異端の奇才——ビアズリー」展示風景 三菱一号館美術館 2025年

>>詳細はこちら

展覧会概要

展覧会「異端の奇才——ビアズリー」
会期:2025年2月15日(土)〜5月11日(日)
会場:三菱一号館美術館
住所:東京都千代田区丸の内2-6-2
開館時間:10:00〜18:00
(注記)祝日を除く金曜日、会期最終週平日、第2水曜日、4月5日(土)は20:00閉館
(注記)入館はいずれも閉館30分前まで
休館日:月曜日(2月24日(月・振)、3月31日(月)、4月28日(月)、5月5日(月・祝)は開館)
(注記)2月24日(月・振)、3月31日(月)、4月28日(月)はトークフリーデー
観覧料:一般 2,300円(2,100円)、大学生 1,300円(1,000円)、高校生 1,000円
(注記)( )内は前売料金(2月14日(金)まで販売)
(注記)障害者手帳の所持者は半額、付添者は1名まで無料

【問い合わせ先】
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)

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2025年02月14日 16:25:00 +0900 更新 / 1,056,944 Imp.

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