ロバート・ケネディ・ジュニア氏=8月23日、米アリゾナ州フェニックス/Thomas Machowicz/Reuters
(CNN) 米大統領選に無所属で出馬後に撤退したロバート・ケネディ・ジュニア氏は6日、ワクチンの安全性と有効性を巡る調査を「直ちに」始める方針だが、「誰からもワクチンを奪う」つもりはないと表明した。ケネディ氏はトランプ次期政権で公衆衛生を統括する役職に就くとみられている。
ケネディ氏はワクチンの安全性と有効性を巡る陰謀論の主要提唱者の一人。米公共ラジオNPRとの6日のインタビューで、トランプ次期政権での自身の優先課題の一つは、米国民にワクチンの安全性に関する「質の良い情報」を提供することだと表明した。ワクチンには「大きな欠陥がある」としている。
米国で現在使用が承認・認可されているワクチンは安全性と有効性が証明されており、リスクと副作用に関する観察が続けられている。
ワクチンに関する連邦調査に取り組む意向かと聞かれ、ケネディ氏は「直ちに取り組むつもりだ」と表明。「それが私の優先課題の一つになる」「もちろん、誰からもワクチンを奪うつもりはない。米国民が質の良い情報を確実に得られるように努める」と述べた。
米連邦政府は現在、ワクチンの安全性を追跡する複数のプログラムを運営中。その中にはワクチンの副反応を報告するホットラインの役割を果たす「ワクチン副反応報告システム」も含まれる。
ケネディ氏はトランプ、バイデン両政権の任期中、新型コロナウイルスワクチン開発に用いられた研究や製造過程について激しい批判を展開してきた。