THQ
THQは、1990年から2012年12月20日までアメリカ・カリフォルニア州カラバサスに本社を置き、コンピュータゲームの開発・発売を行っていた企業。現在は、THQ Nordicのブランド。コンシューマーゲーム機およびWindows PC用のゲームソフトを開発していた。
概要
[編集 ]設立当初は玩具の製造メーカーであり、企業名"THQ"も"Toy Headquarters"から来ている。しかし、のちに玩具業界から撤退し、1994年以降はコンピュータゲーム専業の企業となった。2012年5月までのCEOは創業者でもあるブライアン・ファレル、日本法人としてTHQジャパン株式会社(代表取締役:ティモシー・リンドン・ページ)が置かれていた。
2006年7月、『カーズ』(同名映画のゲーム版)で日本進出。THQ本体からのリリースはマルチプラットホームが主体だが、THQジャパンでは市場にあわせて発売機種を絞っていた。2008年発売の『ブロブ カラフルなきぼう』から約3年ほどはWWEシリーズや廉価版をのぞき、主にスパイクやサイバーフロント、コナミにライセンス供与の形で日本版発売を行っていた。2011年11月発売の『Saints Row: The Third』より自社パブリッシングを本格的に再開したが、後述する本社の経営不振により2012年2月29日をもってTHQジャパンは事務所を閉鎖した。なお、日本法人は、海外法人中では成績が良く、黒字での閉鎖となった[1] 。
欧米では2010年にWii用タブレットとしてuDraw GameTablet (英語版)をヒットさせたが、翌2011年に発売したPS3&Xbox 360版は140万台が売れ残る大不振に終わり、2012年2月の時点で約1億ドルの財源不足に陥っていた[2] 。
2012年5月30日、THQの経営悪化を理由に、社長Danny Bilsonが退任。新しく、『クラッシュ・バンディクー』の生みの親であり、ノーティドッグの設立者でもあるJason Rubinが社長に就任したが、2012年12月20日に連邦倒産法第11章を申請し倒産した。2013年1月22日、THQの資産は傘下のスタジオ及びゲームタイトルごとに競売にかけられ、複数のゲーム会社に買収されて消滅した[3] [4] 。
2014年、『Darksiders』や『Red Faction』の版権を継承したNordic Gamesにより、THQのブランドが買収される。
2016年、Nordic GamesがTHQ Nordicに社名を変更した。
主なゲームソフト
[編集 ]- カーズ
- The Outfit (英語版)
- MotoGP: Ultimate Racing Technology
- スポンジ・ボブシリーズ - アクティビジョンに売却
- スポンジ・ボブとなかまたち
- スポンジ・ボブとなかまたち トイボットのこうげき
- スポンジ・ボブとアトランティス、行きたいんデス
- WWE SmackDownシリーズ - テイクツー・インタラクティブ(2K Games)に過去作のIPとWWEのゲーム化権を譲渡の上、サブブランドの2K SportsからWWE 2Kシリーズとして発売され続けている。
- WWE2007 SmackDown vs Raw
- WWE2009 SmackDown vs Raw
- WWE2010 SmackDown vs Raw
- WWE2011 SmackDown vs Raw
- WWE レジェンズ・オブ・レッスルマニア
- WWE'12
- Juiced: Eliminator (英語版)
- デストロイ オール ヒューマンズ! - Nordic Gamesに売却
- バーンヤード〜主役はオレ、牛
- モンスター・ハウス (英語版)
- レミーのおいしいレストラン(英語版)
- カールじいさんの空飛ぶ家 (英語版)(日本版はイーフロンティアより発売)
- S.T.A.L.K.E.R. SHADOW OF CHERNOBYL
- CONAN
- スタントマン:イグニッション
- Saints Rowシリーズ - コチ・メディアに売却
- ズー タイクーン(ニンテンドーDS版)
- ウォーリー (英語版)
- ドリフトナイツ ジュースド2
- ブロブ カラフルなきぼう
- ドローン トゥ ライフシリーズ - 505 Gamesに売却
- ドローン トゥ ライフ 〜神様のマリオネット〜 (日本版はアガツマ・エンタテインメントより発売)
- フロントライン フュエル・オブ・ウォー
- ロックス・クエスト〜新米アーキニアの百日戦争 (英語版)
- UFC 2009 Undisputed (英語版)(日本版はユークスより発売)
- UFC Undisputed 2010 (英語版)(日本版はユークスより発売。サポートはTHQジャパンが担当)
- UFC Undisputed 3 (英語版)(日本版はコナミより発売)
- ダークサイダーズシリーズ - Nordic Gamesに売却
- ダークサイダーズ 〜審判の時〜 (英語版)(日本版はPS3・Xbox 360版がコナミ、PC版がズーよりそれぞれ発売)
- Darksiders II (英語版) (日本版はスパイクより発売)
- レッドファクションシリーズ - Nordic Gamesに売却
- レッドファクション:ゲリラ (日本版はスパイクより発売)
- レッドファクション:アルマゲドン (日本版はスパイクより発売)
- メトロ2033 (日本版はスパイクより発売)
- メトロ ラストライト (Koch Media (英語版)によりIPが購入された後、発売。日本版はスパイク・チュンソフトより発売)
- HOMEFRONT (日本版はスパイクより発売)
- ウォーハンマー40,000:スペースマリーン (日本版はサイバーフロントより発売) - セガに売却
- NEXUiZ(英語版記事、日本未発売)
- South Park: The Stick of Truth (ユービーアイソフトによりIPが購入された後、2013年末に発売 ※(注記)日本未発売)
- デビルズサード(任天堂により、Wii Uソフトとして発売)
周辺機器
[編集 ]- UDraw_GameTablet(日本未発売)
かつて提供していた番組
[編集 ]脚注
[編集 ]- ^ "THQジャパン、2月29日をもって日本の事務所を閉鎖 今後はライセンスアウトによる他社パブリッシングに". GAME Watch. (2012年2月16日). https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/512307.html 2012年2月16日閲覧。
- ^ "THQ details full extent of uDraw disaster" (English). Eurogamer.net (2012年2月2日). 2012年2月10日閲覧。
- ^ "THQ競売結果が判明、Take-Two、セガ、Ubisoftなど大手がIPやスタジオを落札". Game*Spark (2013年1月24日). 2013年7月20日閲覧。
- ^ "THQの再オークション結果が判明、Nordic Gamesが『Red Faction』や『Darksiders』などのIP権を大量取得". Game*Spark (2013年4月23日). 2013年7月20日閲覧。
外部リンク
[編集 ]- THQ (英語)
- THQ Nordic Japan (@thqnordicjapan) - X(旧Twitter)
- THQ - メディア芸術データベース ウィキデータを編集
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