2024年名古屋市長選挙
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2024年名古屋市長選挙(2024ねんなごやしちょうせんきょ)は、日本の地方自治体である名古屋市の執行機関である名古屋市長を選出するために行われる予定の選挙である。
概要
[編集 ]現職の河村たかし(地域政党・減税日本代表、政治団体・日本保守党共同代表)は、2024年10月1日に記者会見で、10月27日執行予定の第50回衆議院議員総選挙に日本保守党の公認候補として愛知県第1区から立候補する意思を表明し[1] 、10月9日に辞職願を提出した[2] が、名古屋市会は10月11日、河村の辞職願について、反対多数で同意しなかった。
河村は10月15日、総選挙に立候補を届け出て自動失職したため[3] 、任期満了まで務めた場合より約5ヶ月早く市長選挙が実施されることとなった。
選挙データ
[編集 ]争点
[編集 ]河村市政に対する各候補のスタンス
[編集 ]中部日本放送(CBC)は、河村市政の看板政策であった「市民税の減税」「名古屋城天守閣の木造復元計画」「市長給与800万円」の3つについて、今回の市長選立候補者のうち名古屋市会の主要会派の推薦を受ける3人の候補者(大塚・広沢・尾形)に質問を行った[7] 。
- 市民税の減税
- 大塚:効果検証し判断
- 広沢:継続
- 尾形:廃止
- 名古屋城天守閣の木造復元計画
- 大塚:市民に現状を説明したうえで先を考える
- 広沢:文化財として木造天守閣の復元が大前提
- 尾形:木造復元は中止、現在の天守閣の耐震化
- 市長給与800万円
- 大塚:審議会に委ねる
- 広沢:継続
- 尾形:継続
立候補者
[編集 ]届け出順、いずれも新人。
- 1969年の市長選挙に並び過去最多タイの7人が立候補した[8] 。
| 氏名 | 年齢 | 党派 | 主な肩書 |
|---|---|---|---|
| 太田敏光 (おおた としみつ) |
76 | 無所属 | 元会社員 |
| 広沢一郎 (ひろさわ いちろう) |
60 | 無所属[注 1] | 日本保守党事務局次長 減税日本副代表 元名古屋市副市長 元愛知県議会議員 |
| 水谷昇 (みずたに のぼる) |
61 | 無所属 | 旅行会社社長 |
| 不破英紀 (ふわ ひでき) |
64 | 無所属 | 元大学講師 |
| 鈴木慶明 (すずき よしあき)[注 2] |
85 | 無所属 | 元自治大学校教授 元自治省職員 元愛知県職員 |
| 大塚耕平 (おおつか こうへい) |
65 | 無所属[注 3] | 前参議院議員 元日本銀行行員 大学客員教授 |
| 尾形慶子 (おがた けいこ) |
67 | 無所属[注 4] | 政治団体共同代表 元通訳 |
立候補を断念した人物
[編集 ]- 西田礼孝 - 政治団体「学生党」代表
- 2023年5月、立候補を表明したが、2024年10月31日までに、選挙の日程が早まったことで供託金の用意が間に合わず、選挙を戦う準備が整わないため立候補を断念すると判明[9] 。
- 近藤諒 - ラッパー、レコーディングエンジニア
- 2024年11月5日、立候補を表明したが、告示日に立候補を届け出なかった。
- 横井利明 - 名古屋市会議員(自由民主党・南区選挙区)
- 党市議団が立候補を要請したが、政治資金問題などによる党勢を考慮し党本部の意向に従い断念。
党派の動き
[編集 ]名古屋市会の勢力順。
- 自由民主党は名古屋市会の市議団が市会議員の横井利明を擁立する方針だったが、党本部の意向で独自候補の擁立を断念し[10] 、大塚耕平の推薦を決定[11] 。
- 立憲民主党・国民民主党・公明党は大塚の推薦を決定[12] 。
- 河村たかしが代表を務める地域政党・減税日本と、河村が共同代表を務める国政政党・日本保守党は河村の後継候補の広沢一郎の推薦を決定[13] 。
- 日本共産党は尾形慶子の推薦を決定。尾形が推薦を求めた社会民主党は、どの候補も推薦しない方針を決定[13] 。
タイムライン
[編集 ]- 2023年
- 2024年
- 4月30日 - 大塚が国民民主党を離党[16] 。
- 10月1日 - 河村たかしが記者会見で、市長を辞職し総選挙に立候補すると表明[17] 。市長選挙には自身の後継として、元副市長・元愛知県議会議員の広沢一郎を擁立する意向を示した。
- 10月4日 - 名古屋市会の自由民主党会派は、前回の市長選挙に立候補した市会議員(南区選挙区選出)の横井利明に立候補を要請[18] 。
- 10月7日 - 市会の各会派の団長・幹事長会議で河村は「10月11日付で市長の職を辞する。10月9日に辞職願を提出する」としたが、批判を受け、自動失職まで市長を続けると方針を転換。会議で結論は出ず、会議後に辞職日を10月14日に変更すると表明[19] 。
- 10月9日 - 河村が10月14日に辞職したい旨の辞職願を市会議長に提出[20] [21] 。
- 10月11日
- 政治団体「緑の党グリーンズジャパン」共同代表の尾形慶子が立候補を表明[22] 。
- 市会は、河村の辞職願に対し、反対多数で不同意[23] 。
- 10月14日 - 自民党が横井を含め、独自候補の擁立の断念を決定[24] [25] 。
- 10月15日
- 10月23日 - 名古屋市は、市長選挙の経費として、約4億9千万円の一般会計補正予算を専決処分[28] 。
- 10月25日 - 市選挙管理委員会は、立候補予定者説明会を開催。12陣営が参加[29] 。
- 10月29日 - 西田が立候補を断念する方針を明らかにした[30] 。
- 11月1日 - 水谷昇が立候補を表明[31] 。
- 11月5日
- 11月6日
- 11月7日
- 11月10日 - 告示。市長選挙としては過去最多となった1969年と並ぶ7人が立候補[8] 。
脚注
[編集 ]注釈
[編集 ]出典
[編集 ][脚注の使い方]
- ^ 名古屋 河村市長 次の衆院選 愛知1区から立候補を表明NHK 2024年10月1日
- ^ "河村たかし氏"オワコン"一転 日本保守党で「総理を狙う男アゲイン」". 毎日新聞. 毎日新聞社. 2024年10月9日. 2024年10月9日閲覧。
- ^ 河村たかし名古屋市長が"最後の登庁日" 議会と最後までバトル、"河村節"で振り返った15年メ〜テレ 2024年10月11日
- ^ 名古屋市長選挙は11月24日(日)投開票に 日程決まる 11月10日(日)告示 選挙管理委員会が発表中部日本放送(CBC)
- ^ 名古屋市長選挙、河村たかし氏の市民税減税継続が争点日本経済新聞 2024年11月8日
- ^ 名古屋市長選が告示、新人7人が立候補...河村たかし前市長の市政評価など争点讀賣新聞 2024年11月10日
- ^ 市長になったら「減税」「名古屋城」はどうする?河村たかし市政継承か刷新か 候補予定者に聞く 【名古屋市長選挙】CBCテレビ 2024年11月8日
- ^ a b これまでに過去最多タイの7人が立候補...名古屋市長選挙告示 河村市政15年の是非が主な争点に 24日投開票東海テレビ放送 2024年11月10日
- ^ 【名古屋市長選】立候補を表明していた西田礼孝氏(27)が出馬を断念 "供託金の準備間に合わず..."中京テレビ 2024年10月31日
- ^ 名古屋市長選 自民党市議団が横井氏の擁立断念メ〜テレ 2024年10月14日
- ^ 自民党 名古屋市長選で大塚耕平氏を推薦へNHK 2024年11月6日
- ^ 与野党相乗りか...名古屋市長選に向け大塚耕平氏が参議院議員を辞職 独自の擁立断念した自民も支援に向け調整東海テレビ 2024年11月5日
- ^ a b 自民、名古屋市長選の対応は... 保守党と減税日本は広沢一郎氏を、共産は尾形慶子氏を推薦中日新聞 2024年11月2日
- ^ ""高校の先輩"河村市長の市政にも言及...国民民主党・大塚耕平参院議員が次期名古屋市長選に立候補の意向". 東海テレビ. (2023年4月27日). https://www.tokai-tv.com/tokainews/article_20230427_27146 2024年10月13日閲覧。
- ^ "名古屋市長選に現役大学生が出馬表明「頑張る若者応援したい」". Yahoo!ニュース. (2023年5月12日). https://news.yahoo.co.jp/articles/3a31e54ee20b55d1350eb489d22bc707ef6dc899 2024年10月13日閲覧。
- ^ "大塚耕平氏が国民民主離党". 時事通信. (2024年4月30日). https://www.jiji.com/sp/article?k=2024043000948 2024年4月30日閲覧。
- ^ 日本保守党の国政政党化目指す考え...衆院選に立候補表明した河村名古屋市長 高齢不安視に「トランプまだ元気」東海テレビ 2024年10月1日
- ^ "独自候補擁立に舵切る...次の名古屋市長選 自民市議団が横井利明市議に立候補を要請 前回約5万票差で敗れる". 東海テレビ. (2024年10月4日). https://www.tokai-tv.com/tokainews/article_20241004_36682 2024年10月13日閲覧。
- ^ 衆院選へ出馬表明した名古屋の河村市長、いつ辞職? 市議ら「議会軽視だ」市長vs議会メ〜テレ 2024年10月7日
- ^ 「皆さんには世話になった」名古屋 河村たかし市長 9日午後にも辞職願提出へ "今職を投げ出すのか"など批判相次ぐも...中部日本放送 2024年10月9日
- ^ 名古屋・河村市長が辞表を提出 「市民の皆さんにはサンキューベリーマッチ」 市議会が辞職を認めるか注目中京テレビ 2024年10月9日
- ^ "名古屋市長選に尾形慶子氏が立候補表明 「災害に負けない名古屋を女性の力で」". 中日新聞. (2024年10月11日). https://www.chunichi.co.jp/article/970540 2024年10月13日閲覧。
- ^ 「高給取りの議員たちが集まって最後に河村に一発浴びせたると」 名古屋市の河村市長の辞職 自動失職へテレビ愛知 2024年10月11日
- ^ 【速報】名古屋市長選・自民が独自候補擁立を断念 裏金問題受けて判断中京テレビ 2024年10月14日
- ^ 横井利明氏の擁立断念 名古屋市長選挙で自民党市議団、臨時総会で了承中日新聞 2024年10月14日
- ^ 名古屋市長選は11月10日告示、24日投開票 選挙管理委員会が日程決める メ〜テレ 2024年10月15日
- ^ 名古屋市長選は11月24日-時事通信
- ^ 名古屋市長選挙の費用に4億9000万円計上 市が補正予算を専決処分中日新聞 2024年10月23日
- ^ 名古屋市長選の説明会に12陣営/愛知毎日新聞
- ^ 学生党党首の西田礼孝氏、名古屋市長選挙への出馬断念「日程前倒しで戦う準備できなかった」中日新聞 2024年10月30日
- ^ "名古屋市長選挙、水谷昇氏が出馬表明 インバウンド専門旅行会社社長". 中日新聞. (2024年11月2日). https://www.chunichi.co.jp/article/980516 2024年11月7日閲覧。
- ^ "名古屋市長選挙、音楽家の近藤諒氏と元自治大学校教授の鈴木慶明氏が出馬表明". 中日新聞. (2024年11月5日). https://www.chunichi.co.jp/article/982281 2024年11月7日閲覧。
- ^ 大塚参院議員が辞職 名古屋市長選出馬へ時事通信 2024年11月5日
- ^ 名古屋市長選で大塚氏推薦 立民時事通信 2024年11月5日
- ^ 大村愛知県知事も「全力で応援」名古屋市長選 大塚耕平氏に自民も相乗りで"与野党が支援"の構図固まる東海テレビ 2024年11月6日
- ^ "名古屋市長選挙、元会社員の太田敏光さんが出馬へ ". 中日新聞. (2024年11月7日). https://www.chunichi.co.jp/article/982897 2024年11月7日閲覧。
- ^ 名古屋市長選で大塚氏推薦 自民時事通信 2024年11月7日
- ^ "名古屋市長選挙、元大学講師の不破英紀さんが出馬表明". 中日新聞. (2024年11月7日). https://www.chunichi.co.jp/article/983270 2024年11月7日閲覧。
