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2024年パリオリンピックのボクシング競技

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2024年パリオリンピック
ボクシング

スタッド・ローラン・ギャロス
会場パリ北アリーナ(8月4日まで)
スタッド・ローラン・ギャロス(8月6日から)
開催日2024年7月27日 - 8月10日
参加選手数 248人
« 2020 2028 »

2024年パリオリンピックのボクシング競技は2024年7月27日から8月10日までの日程で実施されたオリンピックのボクシング競技である。会場は8月4日まではヴィルパントに位置するパリ北アリーナ[1] 、6日からの決勝(一部の種目は準決勝も)はスタッド・ローラン・ギャロスで行われた[2] 。今大会の種目は男子が前回大会から1減の7種目、女子は1増の6種目、計13種目でメダルを争った[3] [4] 。

前回大会は不正判定や倫理などの問題があるとして競技運営資格を剥奪された国際ボクシング協会(IBA、旧略称AIBA)に代わって国際オリンピック委員会(IOC)による特別作業部会によって運営されたが、前回大会に引き続き今大会もIBAに代わってIOCの特別作業部会によって予選も含め大会運営が行われた[5] 。

概要

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女子66キロ級2回戦、ケリフ(赤)とカリニ (英語版)(青)

男子、女子共に出場選手数は124名で、計248名の選手が出場権を獲得する。各国からは各階級1選手の出場が認められており、選手は下記の条件により五輪の出場資格を得る[6] 。

男子

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階級 各大陸予選 最終予選1 最終予選2 開催国枠 主催者
推薦枠 		合計
ヨーロッパ アフリカ アジア アメリカ オセアニア
フライ級(51 kg) 2 1 2 2 1 4 4 0 0 16
フェザー級(57 kg) 4 1 2 2 1 4 2–3 0–1 1 18
ライト級(63.5 kg) 4 1 2 2 1 4 4–5 0–1 1 20
ウェルター級(71 kg) 4 1 2 2 1 4 4–5 0–1 1 20
ミドル級(80 kg) 4 1 2 2 1 4 2–3 0–1 1 18
ヘビー級(92 kg) 2 1 2 2 1 4 4 0 0 16
スーパーヘビー級(+92 kg) 2 1 2 2 1 4 4 0 0 16
合計 22 7 14 14 7 28 25–28 0–3 4 124

女子

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階級 各大陸予選 最終予選1 最終予選2 開催国枠 主催者
推薦枠 		合計
ヨーロッパ アフリカ アジア アメリカ オセアニア
フライ級(50 kg) 4 2 4 2 1 4 3–4 0–1 1 22
バンタム級(54 kg) 4 2 4 2 1 4 3–4 0–1 1 22
フェザー級(57 kg) 4 2 4 4 1 2 3–4 0–1 1 22
ライト級(60 kg) 4 2 4 4 1 3 2–3 0–1 1 22
ウェルター級(66 kg) 4 2 2 2 1 4 3–4 0–1 1 20
ミドル級(75 kg) 2 1 2 2 1 4 4 0 0 16
合計 22 11 20 16 6 21 20–23 0–3 5 124

予選日程

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大会 期間 開催地
2023年ヨーロッパ競技大会 2023年6月23日 - 7月2日 ポーランドの旗 クラクフ
(ボクシング会場はノヴィ・タルク)
アフリカ大陸予選 2023年9月9日 - 15日 セネガルの旗 ダカール
2022年アジア競技大会 2023年9月23日 - 10月8日 中華人民共和国の旗 杭州
2023年パンアメリカン競技大会 2023年10月20日 - 11月5日 チリの旗 サンティアゴ
2023年パシフィックゲームズ 2023年11月27日 - 12月2日 ソロモン諸島の旗 ホニアラ
世界予選1 2024年2月29日- 3月12日 イタリアの旗 ブスト・アルシーツィオ
世界予選2 2024年5月23日‐6月3日 タイ王国の旗 バンコク

日程

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昼の部は11時、夕方の部は15時30分開始、夜の部は8月4日までは20時、6日からは21時30分開始予定である [7] (中央ヨーロッパ夏時間( UTC+2))。

R32 ラウンド32 R16 ラウンド16 QF 準々決勝 SF 準決勝 F 決勝
日付 7/27 7/28 7/29 7/30 7/31 8/1 8/2 8/3 8/4 8/5 8/6 8/7 8/8 8/9 8/10
種目 昼 夕 夜 昼 夕 夜 昼 夕 夜 昼 夕 夜 昼 夕 夜 昼 夕 夜 昼 夕 夜 昼 夕 夜 昼 夕 夜 — 夜 夜 夜 夜 夜
男子フライ級 R16 QF SF F
男子フェザー級 R32 R16 QF SF F
男子ライト級 R32 R16 QF SF F
男子ウェルター級 R32 R16 QF SF F
男子ミドル級 R32 R16 QF SF F
男子ヘビー級 R16 QF SF F
男子スーパーヘビー級 R16 QF SF F
女子フライ級 R32 R16 QF SF F
女子バンタム級 R32 R16 QF SF F
女子フェザー級 R32 R16 QF SF F
女子ライト級 R32 R16 QF SF F
女子ウェルター級 R32 R16 QF SF F
女子ミドル級 R16 QF SF F

競技結果

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男子

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階級 金 銀 銅
フライ(51kg)級[8] [9] ウズベキスタン  ハサンボイ・ドゥスマトフ
ウズベキスタン (UZB) 		フランス  ビヤール・ベンナマ
フランス (FRA) 		ドミニカ共和国  ジュニオール・アルカンタラ・レイエス
ドミニカ共和国 (DOM)
カーボベルデ  ダヴィド・デ・ピナ
カーボベルデ (CPV)
フェザー(57kg)級[9] [10] ウズベキスタン  アブドゥマリク・ハロコフ
ウズベキスタン (UZB) 		キルギス  ムナルベク・セイートベク・ウール
キルギス (KGZ) 		オーストラリア  チャーリー・シニア
オーストラリア (AUS)
ブルガリア  ハビエル・イバニェス・ディアス
ブルガリア (BUL)
ライト(63.5kg)級[8] [11] キューバ  エリスランディ・アルバレス・ボルヘス
キューバ (CUB) 		フランス  ソフィアヌ・ウミア
フランス (FRA) 		カナダ  ワイアット・サンフォード
カナダ (CAN)
ジョージア  ラシャ・グルリ
ジョージア (GEO)
ウェルター(71kg)級[12] [13] ウズベキスタン  アサドフジャ・ムイディンフジャエフ
ウズベキスタン (UZB) 		メキシコ  マルコ・アロンソ・ベルデ・アルバレス
メキシコ (MEX) 		アメリカ合衆国  オマリ・ジョーンズ
アメリカ合衆国 (USA)
イギリス  ルイス・リチャードソン
イギリス (GBR)
ミドル(80kg)級[8] [11] ウクライナ  オレクサンドル・ヒジュニャク
ウクライナ (UKR) 		カザフスタン  ヌルベク・オラルバイ
カザフスタン (KAZ) 		ドミニカ共和国  クリスティアン・ハビエル・ピナレス
ドミニカ共和国 (DOM)
キューバ  アルレン・ロペス・カルドナ
キューバ (CUB)
ヘビー(92kg)級[8] [13] ウズベキスタン  ラジズベク・ムロジョノフ
ウズベキスタン (UZB) 		アゼルバイジャン  ローレン・ベルト・アルフォンソ・ドミンゲス
アゼルバイジャン (AZE) 		スペイン  エンマヌエル・レジェス
スペイン (ESP)
タジキスタン  ダヴラト・ボルタエフ
タジキスタン (TJK)
スーパーヘビー(+92kg)級[11] [10] ウズベキスタン  バホディル・ジャロロフ
ウズベキスタン (UZB) 		スペイン  アユーブ・ガドファ・ドリシ・エル・アイサウイ
スペイン (ESP) 		ドイツ  ネルヴィー・ラマン・ティアファク
ドイツ (GER)
フランス  ジャミリ=ディニ・アブドゥー・モワンゼ
フランス (FRA)

女子

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階級 金 銀 銅
フライ(50kg)級[12] [13] 中国  呉愉
中国 (CHN) 		トルコ  ブセ・ナズ・チャクロール
トルコ (TUR) 		カザフスタン  ナジム・キザイバイ
カザフスタン (KAZ)
フィリピン  アイラ・ヴィリェガス
フィリピン (PHI)
バンタム(54kg)級[8] [9] 中国  常園
中国 (CHN) 		トルコ  ハティジェ・アクバシュ
トルコ (TUR) 		北朝鮮  パン・チョルミ
北朝鮮 (PRK)
韓国  イム・エジ
韓国 (KOR)
フェザー(57kg)級[11] [10] チャイニーズタイペイ  林郁婷
チャイニーズタイペイ (TPE) 		ポーランド  ユリア・シェレメタ
ポーランド (POL) 		トルコ  エスラ・ユルドゥズ・カフラマン
トルコ (TUR)
フィリピン  ネスティー・ペテシオ
フィリピン (PHI)
ライト(60kg)級[14] [12] アイルランド  ケリー・ハリントン
アイルランド (IRL) 		中国  楊文璐
中国 (CHN) 		チャイニーズタイペイ  呉詩儀
チャイニーズタイペイ (TPE)
ブラジル  ベアトリス・ヤスミン・ソアレス・フェレイラ
ブラジル (BRA)
ウェルター(66kg)級[12] [13] アルジェリア  イマネ・ケリフ
アルジェリア (ALG) 		中国  楊柳
中国 (CHN) 		タイ  チャンチェム・スワンナペン
タイ (THA)
チャイニーズタイペイ  陳念琴
チャイニーズタイペイ (TPE)
ミドル(75kg)級[9] [10] 中国  李倩
中国 (CHN) 		パナマ  アテイナ・ビベイチ・ビロン
パナマ (PAN) 		オーストラリア  ケイトリン・パーカー
オーストラリア (AUS)
難民  シンディ・ウィナー・ジャンケウ・ンガンバ
難民 (EOR)

ドーピング違反

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女子60kg級のナイジェリア代表シンシア・オグンセミロアが、7月25日の抜き打ち検査で利尿剤フロセミドの陽性となり、スポーツ仲裁裁判所(CAS)から暫定的資格停止処分が下された[15] 。

脚注

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  1. ^ "パリ2024 一部競技の会場変更とボクシング予選システムをIOC 理事会が承認". Olympics.com (2022年9月9日). 2023年6月17日閲覧。
  2. ^ "Boxing at the 2024 Paris Olympic Games". NBC Olympics. (29 August 2022). https://www.nbcolympics.com/news/boxing-2024-paris-olympic-games 25 February 2023閲覧。 
  3. ^ "Paris 2024: Weight categories for the Olympic boxing competition". International Olympic Committee. (31 May 2022). https://olympics.com/en/news/paris-2024-weight-categories-olympic-boxing-qualifiers 25 February 2023閲覧。 
  4. ^ Pavitt, Michael (2 April 2022). "IOC confirms qualification criteria and weight classes for Paris 2024 Olympics". Inside the Games . https://www.insidethegames.biz/articles/1121360/ioc-paris-2024-qualification-weights 25 February 2023閲覧。 
  5. ^ "IOC、資格停止中の国際ボクシング協会をパリ五輪から除外". AFPBB News (2022年6月25日). 2023年6月17日閲覧。
  6. ^ "Qualification System – Games of the XXXIII Olympiad – Boxing" (PDF) (英語). 国際オリンピック委員会. 2023年6月17日閲覧。
  7. ^ "Paris 2024 Olympic Competition Schedule" (PDF) (英語). 2024年パリオリンピック・パラリンピック組織委員会 (2023年6月1日). 2023年6月17日閲覧。
  8. ^ a b c d e "4 AUGUST" (英語). olympics.com. 2024年8月4日閲覧。
  9. ^ a b c d "8 AUGUST" (英語). olympics.com. 2024年8月8日閲覧。
  10. ^ a b c d "10 AUGUST" (英語). olympics.com. 2024年8月10日閲覧。
  11. ^ a b c d "7 AUGUST" (英語). olympics.com. 2024年8月7日閲覧。
  12. ^ a b c d "6 AUGUST" (英語). olympics.com. 2024年8月6日閲覧。
  13. ^ a b c d "9 AUGUST" (英語). olympics.com. 2024年8月9日閲覧。
  14. ^ "3 AUGUST" (英語). olympics.com. 2024年8月3日閲覧。
  15. ^ "スポーツ仲裁裁判所(CAS)は30日、パリオリンピック初のドーピング陽性事例2件を公表した。". 読売新聞 (2024年7月30日). 2024年8月16日閲覧。

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