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120号線 (チェコ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
チェコ国鉄
路線番号120
路線総延長72 km
軌間 1435 mm
最大勾配 24 パーミル
最高速度 80 km/h
停車場・施設・接続路線
STR
プラハ - ジェチーン線
BST
ブブニ分岐点(0.000 km)
プラハ - ジェチーン線
BHF
0.4 プラハ・ブブ二
デイヴィツェトンネル(104 m)
BHF
3.7 プラハ・デイヴィツェ 230 m
BHF
7.7 プラハ・ヴェレダスラヴィーン 315 m
BHF
10.9 プラハ・ルジニェ 330 m
Praha-Smichov方面
BHF
14.8 ホスティヴィツェ 355 m
プラハ - モスト線連絡
旧プラハ - モスト線
BHF
18.4 イェネッツ 375 m
HST
21.9 パヴロフ 390 m
BHF
24.3 ウンホシト 400 m
旧クラドノ - ヌチーツェ産業線
BHF
28.0 クラドノ 410 m
旧Alt Kladno方面
クラドノ - クラルピ線
HST
31.7 クラドノ・ロズディエロフ 410 m
BHF
34.3 カメンネー=ジェホロヴィツェ 405 m
HST
38.3 カチツェ 395 m
BHF
41.1 ストホフ 420 m
HST
44.1 リンホレッツ 450 m
リンホレッツトンネル(476 m)
BHF
48.4 ノヴェー・ストライクシェチ 430 m
BHF
53.3 ルゼヴニチョヴ 445 m
BHF
61.3 ルジュナー・ウ・ラコヴニカ 385 m
ホムトフ方面
HST
67.8 ラコヴニック・ザスターヴカ 335 m
ベロウン - ラコヴニーク線
BHF
70.4 ラコヴニック 325 m
ローニ、ベチョニ、Mladotice方面

チェコ国鉄120号線、別名プラハ〜ラコヴニーク線(チェコ語;Železniční trať Praha–Rakovník)は、チェコ国鉄の鉄道線の名称である。

前身は、1830年、デイヴィツェ〜ストホフ〜ラーニ間に狭軌で開業したプラハ鉄道(プラハ-ラーニ馬車鉄道)である。その後改軌され、1863年にブシチェフラド鉄道によりデイヴィツェ〜クラドノ間が再開業した。その後徐々に開業区間が伸び、1873年に全線開通した。プラハとエルツ山地方面を結ぶ路線として開業したが、現在その役割は主に090号線が担っており、こちらはプラハとラコヴニークを結ぶローカル路線としての役割を担っている。

2017年7月 - 2020年5月[1] の間は、工事によりブブニ - マサリク駅間が休止され、代わりにプラハ・ブブニ・ヴルタヴァ駅が設置され、ターミナル駅の役割を担っていた。

2023年3月より、工事のため、プラハ - デイヴィツェ間で運行を休止している[2]

運行形態

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2023年3月以降、全列車がプラバ・デイヴィツェ駅をターミナルとしているが、以前はプラハ・マサリク駅(一部プラハ本駅)がプラハ側の起点であった。また、2017年7月 - 2020年5月の間は、プラハ・ブブニ・ヴルタヴァ駅をターミナルとしていて、全列車が停車していた。一方でブブニには、西行の全列車、東行の大部分が通過していた。

特急「リフリーク(R)」

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  • R24系統: プラハ - ラコヴニーク (注記)アリヴァ列車による運行
    2時間に1本運行されるが、4時間間隔が空くこともある。
    2015年4月のダイヤ改正以前は、チェコ鉄道によるプラハ・マサリク - ラコヴニーク間の運行で、ブブニとヴェレスラヴィーンを通過していた。2015年4月よりヴェレスラヴィーン停車となった。2019年度に限り、「ラーニ」の愛称名で運行していた。2019年末にアリヴァ列車に移管された。

快速「スピェシニー(Sp)」

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  • プラハ - クラドノ - オストロヴェツ/クラルピ
    2時間に1本運行される。クラドノ以北は093号線に乗り入れる。原則、特急と同じ停車駅で、特急と合わせて1〜2時間に1本の運行となる様なダイヤが組まれている。
    2015年4月のダイヤ改正以前は、一部列車を除きヴェレスラヴィーンを通過していた。マサリク駅を発着していた時は、大部分がブブニを通過していた。
  • プラハ - クラドノ - ラコヴニーク
    一日あたり、平日1往復、休日2往復運行する。東行のうち1本はカチツェ以西各駅に停車するが、西行はリンホレツ、ラコヴニーク停留所を通過する。また、休日の西行全列車と東行1本は特急と同じ停車駅となる。
    過去の運行形態
    2019年以前は、東行1本、西行は平日のみ1本の運行であった。東行は、平日クラドノ以西、休日カチツェ以西各駅に停車していた。マサリク駅を発着していた時は、全列車がブブニを通過していた。
    2020年度より、休日に西行が一日1本、特急と同じ停車駅で運行する様になった。
    2023年度より、平日の東行がカメンネー・ジェフロヴィツェ通過となった。
    2024年度より、休日に一日1往復が増発された。増発された列車は、特急と同じ停車駅となった。

普通

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区間毎に運転系統が分かれる。

  • プラハ〜クラドノ〜オストロヴェツまたはクラルピ間 (注記)チェコ鉄道による運行
    1時間に1本運行され、クラドノ以北は093号線に乗り入れる。
    2017年7月 - 2020年5月の間は、大部分がブブニ通過、ブブニ・ヴルタヴァ駅発着であった。ただし、平日朝の上り1本と、2020年度に限り午後の上り1本が、ブブニ駅終着であった。また、デイヴィツェ以東の工事開始前は、大部分がマサリク駅発着であったが、深夜の1往復のみ、プラハ本駅発着で、マサリク駅東方の短絡線を経由して011号線と同じ路線を通り、リベニ駅で折り返してプラハ本駅に向かっていた[3]
  • クラドノ〜ラコヴニーク間 (注記)チェコ鉄道による運行
    2時間に1本運行される。クラドノでプラハ方面快速に接続する。
  • イルコフ - ルジナー - ラコヴニーク (注記)レンダーバーン社による運行
    南行は、一日1本(金曜のみ一日2本)の運行で、平日に限り1本がラコヴニーク停留所を通過する。北行は、月曜のみ週1本の運行。ルジナー以北は124号線に直通する。
    2019年以前は快速として、平日の南行、ラコヴニーク停留所通過列車のみ運行していた。2020年度に普通に格下げとなり、2023年度に南行が毎日運行、北行が月曜運行となった。この時増発された列車はラコヴニーク停留所にも停車している。
  • 過去の運行系統
    • オストロヴェツ → クラドノ → ホスチヴィツェ → スミーホフ → プラハ本駅 【土曜・休日運行】 (注記)チェコ鉄道による運行
      深夜に、一日片道1本のみ運行していた。クラドノ以西は093号線から、ホスチヴィツェ以東は122号線に直通していた。
      2021年末に休止。

臨時列車

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ルジナー以東

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  • ルジナー・チェコ鉄道博物館号(快速)
    蒸気機関車。年6日のみ、プラハ - ルジナー間に1往復運行する。特急停車駅のうち、カチツェ、ノヴェー・ストラシェチーを除く各駅に停車する。2017年運行。
  • ルジナー・チェコ鉄道博物館号(普通)
    蒸気機関車。年2日のみ、ストホフ - ルジナー間に1往復運行する。途中ノンストップで運行する。2017年運行。
  • 蒸気機関車(特急)
    年4日のみ、プラハ本駅 - ホスチヴィツェ - ルジナー間に、一日1往復運行する。ホスチヴィツェ以東は122号線に直通する。途中、カチツェとノヴェー・ストラシェチーを通過する。2018-20年運行。
    2019年に限り、年5日の運行であった。
  • 蒸気機関車(普通、春季)
    年1日のみ、クラドノ → ルジナー間に、片道1本のみ運行する。停車駅は定期特急と同じ。2018年運行。
  • 蒸気機関車(普通、春季)
    年2日のみ、ストホフ - ルジナー間に、一日1往復運行する。リンホレツを除く各駅に停車する。2018,19年運行。
    2018年は、秋季に年1日の運行であった。

ルジナー以西

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  • クルジヴォクラート・エクスプレス号(特急)
    蒸気機関車。年8日のみ、ルジナー - ラコヴニーク - プラハ市内間に1往復運行する。ラコヴニーク以南は174号線に直通する。途中、ラコヴニーク停留所は通過する。
    2017年は年4日、2018年は年5日の運行であった。
  • 蒸気機関車(普通)
    春・夏の年2日、ルジナー - ラコヴニーク - ベロウン間に1往復運行する。ラコヴニーク以南は174号線に直通する。途中、ラコヴニーク停留所は通過する。
    2017年は、特急同様、「クルジヴォクラート・エクスプレス号」の愛称がつけられていた。2018,19年は、ルジナー方面に限り年2日運行していた。
  • 蒸気機関車(快速)
    秋季に年1日のみ、ルジナー - ラコヴニーク - モスト間に、一日1往復運行する。ラコヴニーク以西は126号線に直通する。途中、ラコヴニーク停留所は通過する。2018年運行。
  • 蒸気機関車(普通)
    年6日のみ、ルジナー - ラコヴニーク間に、一日2往復運行する。途中、ラコヴニーク停留所は通過する。2018,19年運行。
    2018年は、年4日の運行であった。
  • 蒸気機関車(普通)
    春季に年1日のみ、ルジナー - ラコヴニーク - ボホフ間に、一日1往復運行する。ラコヴニーク以西は161号線に直通する。途中、ラコヴニーク停留所は通過する。2018年運行。
  • 蒸気機関車(普通)
    春季に年1日のみ、ルジナー - ラコヴニーク - クラロヴィツェ間に、一日1往復運行する。ラコヴニーク以西は162号線に直通する。途中、ラコヴニーク停留所は通過する。2018年運行。

駅一覧

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以下では、チェコ国鉄120号線の駅と営業キロ、停車列車、接続路線などを一覧表で示す。

  • 種別
    • R:特急
    • Sp:快速
    • Os:普通
  • 停車駅
    • しかく印:全列車停車
    • くろまる印:一部通過
    • しろまる印:一部停車
    • |印:全列車通過

プラハ・マサリク〜ラコヴニーク間

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路線名 駅名 駅間営業キロ 累計営業キロ R Sp Os 接続路線 所在地
120 プラハ・マサリク駅 (休止中 *2) - ブブニ分岐点から
-2.8
ルジナーから
64.1
     

011号線(ブロド方面)
070号線(フシェタティ方面)、090号線(ウースチー方面)
232号線(リサー方面)

プラハ市
  プラハ・ブブニ・ヴルタヴァ駅(休止*1)     61.2       地下鉄C線(ハーイェ方面、ラードヴィー方面)
ブブニ駅(休止中 *2) 3.2 0.4 60.9        
プラハ・デイヴィツェ駅 3.3 3.7 57.6 しかく しかく しかく  
プラハ・ヴェレスラヴィーン駅 4.0 7.7 53.6 しかく しかく しかく 地下鉄A線
ルズィニェ駅 3.2 10.9 50.4 | しろまる しかく  
ホスチヴィツェ駅 3.9 14.8 46.5 しかく しかく しかく 121号線122号線 中央ボヘミア州 西プラハ郡
イェネチ駅 3.6 18.4 42.9 | しろまる しかく 121号線(イェネチ停留所)
パヴロフ駅 3.5 21.9 39.4 | | しかく   クラドノ郡
ウンホスチ駅 2.4 24.3 37.0 | | しかく  
クラドノ駅 3.7 28.0 33.3 しかく しかく しかく 093号線
クラドノ・ロズヂェロフ駅 3.7 31.7 29.6 | くろまる しかく  
カメンネー・ジェフロヴィツェ駅 2.6 34.3 27.0 | | しかく  
カチツェ駅 4.0 38.3 23.0 しかく しかく しかく  
ストホフ駅 2.8 41.1 20.2 しかく しかく しかく  
リンホレツ駅 3.0 44.1 17.2 | くろまる しかく   ラコヴニーク郡
ノヴェー・ストラシェチー駅 4.3 48.4 12.9 しかく しかく しかく  
ルジェヴニチョフ駅 4.9 53.3 8.0 | くろまる しかく  
ルジナー・ウ・ラコヴニーカ 8.0 61.3 0.0 しかく しかく しかく 124号線
ラコヴニーク停留所 6.5 67.8 6.5 | くろまる くろまる  
ラコヴニーク駅 2.7 70.5 9.2 しかく しかく しかく 126号線161号線162号線174号線
(*1): 2017年7月 - 2020年5月の間のみ営業していた。
(*2): 2023年3月より、工事のため休止中。[2]

プラハ本駅〜ブブニ間(休止中)

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2023年3月より、工事のため休止中。[2]

路線名 駅名 駅間営業キロ Os 接続路線 所在地
120 ブブニ駅 - しかく マサリク駅方面、クラルピ方面 プラハ市
プラハ本駅 11.3 (*2) しかく

010号線(トルジェボヴァー方面)
070号線(タンヴァルド方面)、090号線(ベルリン方面)
122号線(ルドナー方面)、171号線(ミュンヘン方面)
210号線(ドブルジーシ方面)、221号線(ブヂェヨヴィツェ方面)
232号線(リサー方面)
地下鉄C線(ハーイェ方面、ラードヴィー方面)

(*2) 途中、マサリク駅付近の短絡線経由で011号線に乗り入れ、リベニ駅経由でプラハ本駅に入るルートとなる。[4]

参考文献

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外部リンク

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ウィキメディア・コモンズには、120号線 (チェコ) に関連するカテゴリがあります。

脚注

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