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雅歌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヘブライ聖書
または
旧約聖書
詳細は聖書正典を参照
ユダヤ教プロテスタント
カトリック教会東方教会
ユダヤ教とプロテスタントが除外
東方正教会が含む
ロシア正教会エチオピア正教会が含む
エチオピア正教会が含む
ペシッタ訳聖書が含む
古代教会スラブ語聖書が含む

雅歌[1] (がか、ヘブライ語: שיר השירים‎ Šīr-hašŠīrīm シール・ハッ=シーリーム、: Hohes Lied: Song of Songs あるいは the Song of Solomon)はヘブライ聖書の中の一編。「雅歌」とは原文では「歌の中の最高の歌」という意味である。[2]

男女のの歌であり、ユダヤ教では「諸書」のうちに入る。キリスト教では伝統的に預言書の前に置かれる。恋愛と男女の賛美を歌い上げる詩であるため、扱いをめぐって古くから議論が絶えなかったが、さまざまな経緯を経て正典におさめられた。「イスラエル民族と神の関係」として解釈するのがユダヤ教元来の解釈であるが、キリスト教の置換神学などに多く見られるのは、比喩的に解釈して「キリスト教会の関係」を歌う歌であるとするものである。また、これが実話であり、それが教会あるいはイスラエルと神の関係を比喩的に表す「型」であるという解釈などもある。

1:1に「ソロモンの雅歌」として、ソロモン王の作であるとされる。また,登場する「シュラムの女」の「シュラム」はソロモンの女性形である[2] 。内容は花嫁と花婿の詩、娘たちの合唱などが組み合わされている。

  • 牧歌1: 結婚式当日(1:2〜2:7)
  • 牧歌2: 婚約時代(2:8〜3:5)
  • 牧歌3: 結婚式の描写(3:6〜5:1)
  • 牧歌4: 性的関係のずれ(5:2〜6:9)
  • 牧歌5: ガリラヤへの帰省(6:10〜8:14)

以上のような区分けをすることができるとされる。

脚注・出典

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  1. ^ 新世界訳聖書は、「ソロモンの歌」。
  2. ^ a b "60分でわかる旧約聖書(22)雅歌". メッセージステーション. 2020年8月27日閲覧。

関連項目

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ウィキソースに雅歌(口語訳) の原文があります。
ウィキソースに雅歌(文語訳) の原文があります。
歴史書・知恵文学・預言書(旧約聖書モーセ五書以外)
歴史書
基本
カトリック版・正教会版に収録
知恵文学
基本
カトリック版に収録
正教会版に収録
大預言書
基本
カトリック版・正教会版に収録
小預言書
関連項目

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