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蔵王トンネル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
蔵王トンネル
概要
路線 東北新幹線
位置 福島県宮城県(福島駅-白石蔵王駅間)
座標 北緯37度55分10.8秒 東経140度34分10.8秒 / 北緯37.919667度 東経140.569667度 / 37.919667; 140.569667 座標: 北緯37度55分10.8秒 東経140度34分10.8秒 / 北緯37.919667度 東経140.569667度 / 37.919667; 140.569667
現況 供用中
起点 福島県 伊達郡 国見町山崎荒沢
終点 宮城県 白石市斎川梶川
運用
建設開始 1972年(昭和47年)2月
開通 1982年(昭和57年)6月23日
所有 東日本旅客鉄道(JR東日本)
管理 東日本旅客鉄道(JR東日本)
通行対象 鉄道車両(新幹線専用)
技術情報
全長 11,215m
軌道数 2(複線)
軌間 1,435mm(標準軌)
電化の有無 有(交流25,000V・50Hz)
設計速度 320km/h
勾配 6(最大)
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蔵王トンネル(ざおうトンネル)は、東北新幹線福島駅 - 白石蔵王駅間にある新幹線専用の鉄道トンネルである。

概要

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全長は11,215m。1982年 6月23日に供用を開始し、開業時点では福島トンネル(11,705m)に次ぐ東北新幹線内第2の長大トンネルであった。

建設は日本国有鉄道 仙台新幹線工事局が担当した。工事の施工は、東京方から順に藤田工区(1,150m)、石母田工区(4,000m)、原工区(3,190m)、中ノ目工区(2,875m)の4工区に分割して行われ[1] 、施工に関しては藤田工区が奥村組、石母田工区が西松建設、原工区が間組、中ノ目工区が大林組 [2] がそれぞれ担当した。

藤田工区を除く3工区では、いずれも工事中に集中湧水が発生し、地表面では河川、井戸などの減水、枯渇が相次いだため、応急対策工事を施工して各地区の必要水量を確保した。 原工区においては、巻き終わったコンクリートが巨大な土圧によって破壊され、鉄筋コンクリートに巻き直しした箇所もあり、当初計画では想定できなかった事態が起こる難工事となった[3]

歴史

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  • 1971年12月1日 - 原工区、石母田工区の工事発注
  • 1972年2月14日 - 石母田工区起工式
  • 1972年2月25日 - 原工区起工式
  • 1972年5月26日 - 中ノ目工区起工式
  • 1972年11月27日 - 藤田工区起工式
  • 1974年2月14日 - 中ノ目工区で貫通式
  • 1976年6月4日 - 石母田工区、原工区で貫通式
  • 1981年4月15日 - 伊達郡国見町で銘板除幕式
  • 1981年4月16日 - 白石市で銘板除幕式
  • 1982年6月23日 - 東北新幹線の開業に伴い供用開始。

周辺

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脚注

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  1. ^ "第二節 最初で最後". technotreasure.info. 2024年10月3日閲覧。
  2. ^ 「東北新幹線工事誌 黒川・有壁間」昭和58年3月
  3. ^ 「東北新幹線工事誌 大宮・盛岡間」昭和58年3月

関連項目

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