舟橋和郎
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舟橋 和郎(ふなはし かずお、1919年 7月2日 - 2006年 1月15日)は、日本の脚本家。兄は小説家の舟橋聖一。
略歴
[編集 ]東京府出身。東京帝国大学教授の四男として生まれる。母方の祖父に古河財閥幹部の近藤陸三郎がおり、裕福な家庭で育つ。1939年、東京高等学校在学中、治安維持法違反で検挙される[1] 。1943年、明治大学専門部文科(文芸科)を卒業。菊池寛の秘書を経て、1944年、大映企画部に入社、同年応召 [2] 。翌年復員し、1946年、『彼と彼女は行く』を発表して脚本家に転じ、のちフリーとなる。1950年に映画『日本戦歿学生の手記 きけ、わだつみの声』の脚本でシナリオ賞受賞[2] 。その他代表作に『雁の寺』、『兵隊やくざ』シリーズ、『与太郎戦記』シリーズなど。1991年にシナリオ功労賞受賞[2] 。
主な作品
[編集 ]映画
[編集 ]- きけ、わだつみの声(1950年)
- 雪夫人絵図(1950年)
- 軍艦すでに煙なし(1950年)
- 風にそよぐ葦 後編(1951年、八木保太郎と共作)
- くちづけ(1957年)
- 海軍兵学校物語 あゝ江田島(1959年、大映)
- 雁の寺(1962年)
- 末は博士か大臣か(1963年)
- 剣(1964年)
- 花実のない森(1965年)
- 続・兵隊やくざ(1965年)
- おんな番外地シリーズ(1965年〜1966年)
- 喜劇急行列車(1967年)
- 陸軍中野学校 密命(1967年)
- 怪談おとし穴(1968年)
- 与太郎戦記(1969年)
著書
[編集 ]- 『兄・舟橋聖一の素顔』近代文芸社 1982
- 『シナリオ作法四十八章』映人社 1985
- 『回想の日本映画黄金期』清水書院 1996