第74回高松宮記念杯競輪
表示
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
岸和田競輪場・GI | |||
周長:400m みなし直線:56.7m | |||
周長:400m みなし直線:56.7m | |||
レース詳細 | |||
---|---|---|---|
開催日 | 2023年6月13日(火) - 18日(日) | ||
レース結果 | |||
優勝 | [7] 古性優作 | (大阪) | |
2位 | [3] 佐藤慎太郎 | (福島) | |
3位 | [8] 稲川翔 | (大阪) | |
← 2022 2024 →
|
第74回高松宮記念杯競輪は、2023年 6月13日から18日まで、岸和田競輪場にて開催された、競輪のGI 競走である。優勝賞金は4,590万円[1] (副賞込み[2] [3] )。
今大会より、第49回大会(1998年)以来25年ぶりに6日制に戻った[4] 。
レースプログラム
[編集 ]6日間で各5走。
1次予選では各選手とも2走し、その着順に応じて獲得したポイントの東西別合計上位選手が、4日目の2次予選に進出できる(それぞれの1-9位は青龍賞か白虎賞へ)。結果、東西ともにボーダーラインは10ポイント(のうち数名まで)となった[5] 。
ポイント[6] | 1着 | 2着 | 3着 | 4着 | 5着 | 6着 | 7着 | 8着 | 9着 | 棄権 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
一次予1 | 10 | 9 | 8 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 |
一次予2 | 13 | 11 | 9 |
大会前半3日間の第9レース - 第12レースには、今回新設されたガールズケイリンのGIである第1回パールカップ が組み込まれており、ガールズケイリンでは初のGI覇者を賭けて戦いが繰り広げられた。なお、当項目ではパールカップ決勝戦についても触れる。
決勝戦
[編集 ]競走成績
[編集 ]着 | 番 | 選手名 | 齢 | 府県 | 期別 | 班 | 着差 | 上り | 決ま り手 |
S/J H/B |
個人 状況 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 7 | こ古性優作 | 32 | 27大阪 | 100 | S | 11.2 | 差し | 重注(押上げ) | ||
2 | 3 | さ佐藤慎太郎 | 46 | 07福島 | 78 | S | 1身1/2 | 10.8 | 差し | ||
3 | 8 | い稲川翔 | 38 | 27大阪 | 90 | 1 | 1/4輪 | 11.2 | 重注(押上げ) | ||
3.5 | |||||||||||
4 | 5 | まう松浦悠士 | 32 | 34広島 | 98 | S | 1/2身 | 11.3 | |||
5 | 4 | や山田庸平 | 35 | 41佐賀 | 94 | 1 | 1/2輪 | 11.2 | |||
6 | 1 | わ脇本雄太 | 34 | 25,福井 | 94 | S | 1輪 | 11.6 | JHB | ||
7 | 2 | く郡司浩平 | 32 | 14神奈川 | 99 | S | 1/2輪 | 10.7 | |||
8 | 6 | まい松井宏佑 | 30 | 14神奈川 | 113 | 1 | 1身1/2 | 10.9 | |||
9 | 9 | し新山響平 | 29 | 02青森 | 107 | S | 1/2身 | 11.3 |
配当金額
[編集 ]2枠複 |
3=5
3,200円
(15)
|
3連複 |
3=7=8
9,910円
(37)
|
---|---|---|---|
2枠単 |
5-3
5,820円
(26)
|
3連単 |
7-3-8
37,340円
(111)
|
2車複 |
3=7
3,830円
(15)
|
ワイド |
3=7
590円
(5)
7=8
700円
(7)
3=8
3,130円
(31)
|
2車単 |
7-3
6,010円
(20)
|
レース概略
[編集 ]脇本が新山を突っ張って先行し[13] 、番手を回った地元大阪の古性が、大会連覇。節目の300勝も達成した[14] 。松浦の中団4番手からの捲りは、古性と稲川に止められた。インを進んで来た佐藤が2着。
パールカップ決勝戦
[編集 ]競走成績
[編集 ]着 | 番 | 選手名 | 齢 | 府県 | 期別 | 級班 | 着差 | 上り | 決ま り手 |
S/J H/B |
個人 状況 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 児玉碧衣 | 28 | 福岡 | 108 | L1 | 12.1 | 逃げ | HB | ||
2 | 2 | 久米詩 | 23 | 静岡 | 116 | L1 | 4身 | 11.9 | マーク | 重注(斜行) | |
3 | 6 | 坂口楓華 | 25 | 京都 | 112 | L1 | 3/4身 | 11.9 | |||
4 | 4 | 柳原真緒 | 26 | 福井 | 114 | L1 | 3/4身 | 11.9 | |||
5 | 7 | 那須萌美 | 32 | 宮崎 | 114 | L1 | 1/2身 | 11.6 | |||
6 | 5 | 荒牧聖未 | 33 | 栃木 | 102 | L1 | 1輪 | 11.8 | SJ | ||
落 | 3 | 小林莉子 | 30 | 東京 | 102 | L1 | 落車棄権 |
配当金額
[編集 ]2枠複 |
【未発売】
|
3連複 |
1=2=6
490円
(2)
|
---|---|---|---|
2枠単 |
【未発売】
|
3連単 |
1-2-6
1,220円
(2)
|
2車複 |
1=2
210円
(1)
|
ワイド |
1=2
120円
(1)
1=6
240円
(4)
2=6
270円
(5)
|
2車単 |
1-2
340円
(1)
|
レース概略
[編集 ]特記事項
[編集 ]- 岸和田でのGI開催は、前年の第73回高松宮記念杯競輪に続いてで、同大会単独としては3年連続8回目(なお、次回も岸和田で開催された)。
- 今開催は、4年ぶりに入場制限が撤廃された[注 1] 。
- 賞金が前年に続き大幅に拡充され、優勝賞金も前回より1,058万円増額された。
- 本大会は2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)協賛レースとなり[21] 、公式キャラクターのミャクミャクも競輪場に登場している[22] 。
- 今回は、競輪界初となるプロ野球とのコラボレーションを実施。6月3日・5日に行われた阪神対千葉ロッテ戦(甲子園球場)では「岸和田けいりんナイター」と銘打ち、JKAと岸和田競輪による冠協賛試合として開催された[23] [注 2] 。3日[注 3] の試合では、本大会に出場する古性優作による始球式が行われた[24] 。また、最終日の18日には阪神OBの能見篤史と矢野燿大によるトークショーが行われた。
- 今開催をPRするテレビコマーシャルのナレーションは、声優の柿原徹也が担当(14日にはトークショーで来場)[25] 。最終日のトークショーで来場した矢野燿大出演による「矢野燿大、競輪デビュー」と題した岸和田競輪場バンク訪問編も放映されていた。
- 第1回となったパールカップは単独の目標額は設定されなかったが、3日間の売上は13億3827万7300円[27] だった。
- シリーズ全体での目標額は125億円[28] だったが、シリーズ全体の総売上は116億5573万8900円[22] [29] で、目標額には届かなかった。なお、各日ごとの売上額は、初日13億9599万1000円[30] 、2日目13億2625万1300円[31] 、3日目17億4248万9000円[32] 、4日目18億2228万4300円[33] 、5日目21億6506万9100円[34] 、最終日32億365万4200円[29] 。決勝の売上額は13億8748万8600円であった[注 4] 。なお、高松宮記念杯競輪の売り上げが116億円を超えたのは、2009年の第60回大会以来14年ぶりになった。
- 2億3918万9400円 - 本場
- 44億3807万5300円 - 場外
- 69億7847万4200円 - 電話・インターネット投票
- 116億5573万8900円 - 計
放送関係
[編集 ]- 地上波の決勝戦中継は「坂上忍の勝たせてあげたいTV 第74回高松宮記念杯競輪決勝戦(GI)競輪界のアツい奴大集合SP」《日本テレビ系列全国ネット》[35] 。ゲストは武井壮と五十嵐亮太、そして今大会のパールカップを優勝してガールズケイリンとして初のGIタイトルホルダーとなった児玉碧衣も急遽出演している[36] 。解説は中野浩一、実況は筒井大輔が担当。
- 今回新設されたパールカップは、地上波の中継は組まれなかった。代替としてBS放送では、3日目の16:00 - 16:52[注 5] にBS日テレ [注 6] 「ガールズケイリン革命! 初開催 GI第1回パールカップ決勝戦(GI)」にて決勝戦の生中継が行われた[37] 。司会は栗原恵、進行は宇垣美里、スタジオゲストは渚(当時尼神インター)と荒川ひかり(ガールズケイリン選手)、検車場レポーター(兼ゲスト)は吉田沙保里(当日にはトークショーで来場)、解説は高木真備(元ガールズケイリン選手)、実況は岩原紗也香(元ガールズケイリン選手、現小松島競輪場実況アナウンサー)で、ガールズケイリン中継にちなんで出演者は全て女性であった。なお、司会・進行・ゲストは東京の日本テレビのスタジオから、レポーター・解説・実況は現地の岸和田競輪場から放送した。また、BS日テレでガールズグランプリ以外のガールズケイリンのレースが生中継されたのは2015年のガールズケイリンコレクション 京王閣ステージをKEIRIN LIVE〜夢見マクリ!S級新聞社で中継して以来8年ぶりだった。
競走データ
[編集 ]- パールカップの選手入場曲は、全レース『2 The Future』(PiSTE BROTHERS feat.湘南乃風 HAN-KUN)。なお、ファンファーレは全レース通常のGI用が使われた(決勝戦のみ決勝戦用)。
- 準決勝4個レース(東2・西2)のうち、3着で決勝に進んだのは松浦悠士。
- 脇本雄太は今回ただ一人、オール1着で決勝に駒を進めた。GIレースでは昨年のオールスター(5走)以来、高松宮記念杯においては2020年(4走)以来となる完全優勝がかかっていたが、突っ張り先行するも直線で沈み6着となった[13] 。
- 優勝した古性は、2016年・2017年の新田以来の連覇を達成した。COVID-19の影響で禁じられた優勝胴上げも復活された[40] 。4日間はラインの先頭を走り(初日落車もそこから連勝)、決勝で今大会初めて同じレースとなった脇本の番手を回った[41] 。
脚注
[編集 ]注釈
[編集 ]- ^ 実際には、最終日の4,783人が最高だった。
- ^ 当初は6月2日・3日(同カードとしては2日 - 4日の3連戦)の予定であったが、2日の試合が雨天中止となったため、3日・5日(当日は予備日で振替)と変則的な開催となった。
- ^ 当初は、2日に行われる予定だった。
- ^ 売上票数は、2枠複: 62,132票、2枠単: 100,918票、2車複: 187,586票、2車単: 1,283,661票、3連複: 894,353票、3連単: 11,256,227票、ワイド: 90,009票、計: 13,874,886票であった[9] 。
- ^ 放送枠は16:55までだったが、残り3分は通販が放送された。
- ^ 同局では、2016年の第59回オールスター競輪以来のGI決勝戦の放送となった。
出典
[編集 ]- ^ "【競輪】佐藤慎太郎「限界を迎えてないと認識できた」6番手から強襲して2着/岸和田G1". 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2023年6月19日). https://www.nikkansports.com/public_race/keirin/takamatsunomiya/2023/news/202306190000124.html 2023年6月20日閲覧。
- ^ "高松宮記念杯&新設ガールズG1パールC出場メンバー発表 佐藤水菜はアジア選手権のため不参加". 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2023年4月26日). https://www.nikkansports.com/public_race/news/202304260000074.html 2023年6月6日閲覧。
- ^ a b レース詳細 2023年6月18日 12R 決勝 - 楽天Kドリームス
- ^ 【競輪】GI高松宮記念杯が4日制から6日制へ - 東京スポーツ、2022年9月30日
- ^ 【高松宮記念杯競輪】一次予選結果 / 山口拳矢と清水裕友が敗退 - netkeirin
- ^ 第74回高松宮記念杯競輪特設サイト - 岸和田けいりん
- ^ PDF出走表 - 岸和田競輪ホームページ
- ^ 無料WEB予想紙「ニッカンPDF新聞」 最終日
- ^ a b 広島競輪 pdf
- ^ 別府競輪 pdf
- ^ 結果 最終日 第12R - 日刊プロスポーツ新聞社 プロスポーツWeb
- ^ レース情報 専門紙PDF 競輪研究 12R - 岸和田競輪ホームページ
- ^ a b 【競輪】脇本雄太、突っ張り先行は「出させるつもりなかった。打鐘で腹くくった」/岸和田G1 - 日刊スポーツ、2023年6月18日
- ^ 地元の古性優作大会連覇と節目の300勝を達成 - エンジョイ 日刊プロスポーツ新聞社、2023年6月18日
- ^ 『第74回高松宮記念杯競輪(GI)レポート』 最終日編 - KEIRIN.JP
- ^ http://wm.st.keirin.jp/wm-keirin56/20230618-56-05-12-01-00.mp4
- ^ レース詳細 2023年6月15日 12R ガールズ決勝 - 楽天Kドリームス
- ^ 結果 3日目 第12R - 日刊プロスポーツ新聞社 プロスポーツWeb
- ^ 『第74回高松宮記念杯競輪(GI)レポート』 3日目編 - KEIRIN.JP
- ^ http://wm.st.keirin.jp/wm-keirin56/20230615-56-05-12-01-00.mp4
- ^ 大阪・関西万博協賛レース開催について - 公益社団法人2025年日本国際博覧会協会、2023年6月9日
- ^ a b "【競輪】6日間の総売り上げは116億円余り...目標の125億円に届かず/岸和田G1". 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2023年6月18日). https://www.nikkansports.com/public_race/keirin/takamatsunomiya/2023/news/202306180001043.html 2023年6月18日閲覧。
- ^ "競輪界初!阪神甲子園球場において始球式!岸和田けいりん冠協賛試合の実施について". KEIRIN.JP (2023年5月26日). 2023年6月8日閲覧。
- ^ "【阪神】競輪の古性優作選手が始球式、井川慶氏から投げ方アドバイス受けノーバウンド投球". 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2023年6月3日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/202306030001102.html 2023年6月6日閲覧。
- ^ 第74回高松宮記念杯競輪特設サイト - 岸和田けいりん
- ^ "【競輪】開会式で古性優作「楽しんで欲しい」柳原真緒「精いっぱい頑張ります」/岸和田G1". 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2023年6月13日). https://www.nikkansports.com/public_race/keirin/takamatsunomiya/2023/news/202306130000254.html 2023年6月13日閲覧。
- ^ プラネットスカイ@東京支部 [@KNN324] (2023年6月16日). "売上". X(旧Twitter)より2023年7月11日閲覧。
- ^ "【競輪】岸和田でG1・高松宮記念杯競輪とガールズ初のG1・パールカップが13日に開幕". デイリースポーツ (神戸新聞社). (2023年6月7日). https://www.daily.co.jp/horse/2023/06/07/0016444360.shtml 2023年6月7日閲覧。
- ^ a b KEIRINスポニチ [@sponichikeirin] (2023年6月18日). "【売上情報】". X(旧Twitter)より2023年6月18日閲覧。
- ^ KEIRINスポニチ [@sponichikeirin] (2023年6月13日). "【売上情報】". X(旧Twitter)より2023年6月13日閲覧。
- ^ KEIRINスポニチ [@sponichikeirin] (2023年6月14日). "【売上情報】". X(旧Twitter)より2023年6月14日閲覧。
- ^ KEIRINスポニチ [@sponichikeirin] (2023年6月15日). "【売上情報】". X(旧Twitter)より2023年6月15日閲覧。
- ^ KEIRINスポニチ [@sponichikeirin] (2023年6月16日). "【売上情報】". X(旧Twitter)より2023年6月16日閲覧。
- ^ KEIRINスポニチ [@sponichikeirin] (2023年6月17日). "【売上情報】". X(旧Twitter)より2023年6月17日閲覧。
- ^ 第74回高松宮記念杯競輪(GI) テレビ放送予定 -
- ^ 坂上忍の勝たせてあげたいTV~第74回高松宮記念杯競輪界のアツい奴大集合SP~[字] - 日本テレビ 番組表
- ^ "CADENCE 【放送予定】『高松宮記念杯競輪(G1)』『パールカップ(G1)』岸和田競輪場". 公益財団法人JKA (2023年6月6日). 2023年6月6日閲覧。
- ^ "【競輪】岸和田G1高松宮記念杯4日目に落車した平原康多は右肘挫創などで全治14日". 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2023年6月17日). https://www.nikkansports.com/public_race/keirin/takamatsunomiya/2023/news/202306170000414.html 2023年6月17日閲覧。
- ^ "【岸和田・G1高松宮記念杯】青龍賞でアクシデント 眞杉匠ら準決へ繰り上がり|競輪ニュース". 西スポレースサイト . (2023年6月16日). https://race.nishinippon.co.jp/keirin/news/detail.php?id=2606
- ^ "【競輪】古性優作が史上9人目の連覇、表彰式では涙「最後に優勝できて良かった」/岸和田G1". 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2023年6月18日). https://www.nikkansports.com/public_race/keirin/takamatsunomiya/2023/news/202306180001252.html 2023年6月18日閲覧。
- ^ "【競輪】地元の古性優作が高松宮記念杯を連覇 今年2回目通算5回目のG1優勝". デイリースポーツ . (2023年6月18日). https://www.daily.co.jp/horse/2023/06/18/0016489765.shtml
外部リンク
[編集 ]GP | |
---|---|
GI | |
ガールズGI |
1950年代 | |
---|---|
1960年代 | |
1970年代 | |
1980年代 | |
1990年代 | |
2000年代 | |
2010年代 | |
2020年代 | |
高松宮記念杯競輪 | ||
---|---|---|
前回 (2022年) | 第74回高松宮記念杯競輪 (2023年) | 次回(2024年) |
第73回高松宮記念杯競輪 | 第75回高松宮記念杯競輪 |