男が女を愛する時
「男が女を愛する時」 | |||||||
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パーシー・スレッジ の シングル | |||||||
初出アルバム『男が女を愛する時』 | |||||||
B面 | Love Me Like You Mean It | ||||||
リリース | |||||||
規格 | 7インチ・シングル | ||||||
録音 | アラバマ州シェフィールド(1966年2月17日)[1] | ||||||
ジャンル | R&B、ソウル | ||||||
レーベル | アトランティック・レコード | ||||||
作詞・作曲 | カルヴィン・ルイス、アンドリュー・ライト | ||||||
プロデュース | マーリン・グリーン、クイン・アイヴィー | ||||||
ゴールドディスク | |||||||
チャート最高順位 | |||||||
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パーシー・スレッジ シングル 年表 | |||||||
男が女を愛する時 (1966年) Warm and Tender Love (1966年) | |||||||
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「男が女を愛する時」(原題: When a Man Loves a Woman)は、アメリカ合衆国の歌手、パーシー・スレッジが1966年にデビュー・シングルとして発表した楽曲[6] [7] 。アメリカの総合チャートであるBillboard Hot 100と、『ビルボード』誌のR&Bシングル・チャートの両方で1位を獲得し、後に多くのアーティストによってカヴァーされた。1991年にはマイケル・ボルトンによるカヴァーもBillboard Hot 100で1位を獲得している。
背景
[編集 ]元々は、パーシー・スレッジが自身の失恋を元にして書いた曲「Why Did You Leave Me, Baby?」から発展した曲で、スレッジを見出したDJ/プロデューサーのクイン・アイヴィーが歌詞を推敲するよう指示して完成に至った[1] 。作詞・作曲者としてクレジットされているカルヴィン・ルイスとアンドリュー・ライトは、スレッジがソロ・デビュー前に在籍していたグループ、The Esquiresのメンバーであり[1] 、スレッジはアレンジに手を貸してくれた2名にクレジットを譲ったという[7] [8] 。パーシー・スレッジは、アラバマの田舎でラジオでカントリー音楽を聴いて育ち、21歳になるまで黒人の歌手がいるとは、知らなかったという[9] 。
プロデュースは、クイン・アイヴィーと、本作のレコーディングでギターを演奏したマーリン・グリーンによる[10] [11] 。
解説
[編集 ]本作は1966年5月28日に全米1位を獲得し、2週連続で1位にとどまった[7] 。イギリスでは1966年5月14日付の全英シングルチャートに49位で初登場して、6月25日付のチャートで最高4位に達した[12] 。オランダでは1966年6月18日付のアルバム・チャートに初登場して、7月9日付で最高10位に達した[5] 。
そして、21年後の1987年にはイギリスでリバイバル・ヒットしており[13] 、この年に発売された再発シングルは、1966年当時を上回る全英2位に達した[4] 。また、同年にはオランダ、スイス、フランス等でもチャート・インしている。
ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500(2010年版)では53位にランク・インした[14] 。
「男が女を愛する時」は、1994年公開のアメリカ映画『男が女を愛する時』の主題歌に使用された[15] 。その他にも、1979年公開のアメリカ映画『アメリカン・グラフィティ2』[16] 、1983年公開のアメリカ映画『再会の時』[17] 、1992年公開のイギリス映画『クライング・ゲーム』[18] 、2001年公開のアメリカ映画『フレディのワイセツな関係』[19] 、2006年公開のアメリカ映画『シャギー・ドッグ』[20] など、多くの映画のサウンドトラックで使用されてきた。
カヴァー
[編集 ]「男が女を愛する時」 | |
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ベット・ミドラー の シングル | |
初出アルバム『ローズ オリジナル・サウンドトラック』 | |
B面 | ラヴ・ミー・ウィズ・ア・フィーリング |
リリース | |
レーベル | アトランティック・レコード |
プロデュース | ポール・A・ロスチャイルド |
チャート最高順位 | |
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ベット・ミドラー シングル 年表 | |
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「男が女を愛する時」 | |||||||
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マイケル・ボルトン の シングル | |||||||
初出アルバム『タイム、ラヴ・アンド・テンダネス』 | |||||||
B面 |
セイヴ・ミー ラヴ・イズ・ア・ワンダフル・シング(CDシングルのみ) | ||||||
リリース | |||||||
規格 |
7インチ・シングル CDシングル | ||||||
ジャンル | ブルー・アイド・ソウル | ||||||
レーベル | コロムビア・レコード | ||||||
プロデュース | ウォルター・アファナシエフ、マイケル・ボルトン | ||||||
チャート最高順位 | |||||||
マイケル・ボルトン シングル 年表 | |||||||
タイム、ラヴ・アンド・テンダネス (1991年) 男が女を愛する時 (1991年) ミッシング・ユー・ナウ (1991年) | |||||||
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ベット・ミドラー
[編集 ]ベット・ミドラーは、自身が主演した映画『ローズ』(1979年公開)の劇中で「男が女を愛する時」を歌い、同作のサウンドトラック・アルバムにも収録された。やはり『ローズ』のサウンドトラックで使用された「ラヴ・ミー・ウィズ・ア・フィーリング」をB面に収録したシングルもリリースされて、1980年3月には全米35位に達した[28] 。
マイケル・ボルトン
[編集 ]マイケル・ボルトンが1991年に発表したカヴァーは、同年には全米1位を獲得。また、ボルトンはこの曲でグラミー賞最優秀男性ポップ・ボーカル・パフォーマンス賞を受賞し、自身にとって2度目のグラミー受賞を果たした[22] 。
日本では、カップリング曲を「ジョージア・オン・マイ・マインド」に変更したCDシングルとしてリリースされた[29] 。
アルバム収録
[編集 ]- スペンサー・デイヴィス・グループ - アルバム『オータム'66』(1966年)に収録。
- ウェス・モンゴメリー - アルバム『ア・デイ・イン・ザ・ライフ』(1967年)に収録。
- キング・カーティス&ザ・キングピンズ - アルバム『King Size Soul』(1967年)に収録。
- ルー・ロウルズ - アルバム『The Way It Was The Way It Is』(1969年)に収録。
- ジェリー・リー・ルイス - アルバム『サザン・ルーツ』(1973年)に収録。
- レオン・ラッセル - アルバム『Americana』(1978年)に収録。
- 上田正樹 - 映画『限りなく透明に近いブルー』サウンドトラック(1979年)に収録。
- ナタリー・コール - アルバム『Happy Love』(1981年)に収録。
- ローズマリー・バトラー - 1984年公開の日本映画『愛情物語』のサウンドトラックで歌唱。
- 世良公則 - アルバム『THIS IS』(1986年)に収録。
- 西城秀樹 - ライヴで頻繁に歌い、ライヴ・アルバム『BIG GAME'80 HIDEKI』(1980年)などに収録。スタジオ録音のヴァージョンはカヴァー・アルバム『Strangers in the Night』(1986年)に収録された。映像としては、30代最後のコンサート『HIDEKI SAIJO CONCERT 39 -Thank you-』 (1996年)にもおさめられている。
- アート・ガーファンクル - アルバム『レフティー』(1988年)に収録。
- 小野正利 - カヴァー・アルバム『For Pure Lovers』(1994年)に収録。
- グレゴリアン - アルバム『マスターズ・オブ・チャント』(1999年)に収録。
- 和泉宏隆(フュージョン) - カヴァー・アルバム『Hirotaka Izumi covers LOVE SONGS』(2005年)に収録。
- アーロン・ネヴィル - カヴァー・アルバム『ソウル・クラシックを歌う』(2006年)に収録。
- 島津亜矢 - カヴァー・アルバム『SINGER 2』(2013年)に収録。
関連項目
[編集 ]脚注
[編集 ]- ^ a b c When a Man Loves a Woman - Percy Sledge : Listen, Appearances, Song Review : AllMusic - Review by Bill Dahl
- ^ RIAA公式サイト内SEARCHABLE DATABASE - 引用符付きの"WHEN A MAN LOVES A WOMAN"と入力して検索すれば表示される
- ^ Percy Sledge - Awards : AllMusic
- ^ a b ChartArchive - Percy Sledge
- ^ a b dutchcharts.nl - Percy Sledge - When A Man Loves A Woman
- ^ Percy Sledge | Bio, Pictures, Videos | Rolling Stone
- ^ a b c 1966 – Percy Sledge Hits #1 With 'When a Man Loves a Woman' - RTTNews.com
- ^ Percy Sledge Biography | The Rock and Roll Hall of Fame and Museum
- ^ 「魂のゆくえ」ピーター・バラカン著、p.115。新潮社
- ^ cite book|last=Campbell|first=Michael|title=Rock and Roll: An Introduction|url=https://books.google.com/books?id=RK-JmVbv4OIC&pg=PA190%7Caccess-date=12 April 2013|year=2008|publisher=Cengage Learning|isbn=978-0-534-64295-2|page=190
- ^ Fuqua, C. S.. Music Fell on Alabama: The Muscle Shoals Sound That Shook the World. NewSouth Books. p. 44. ISBN 978-1-60306-039-4 . https://books.google.com/books?id=bZhnvqZESt0C&pg=PA44 12 April 2013閲覧。
- ^ ChartArchive - Percy Sledge - When A Man Loves A Woman
- ^ Percy Sledge - Music Biography, Credits and Discography : AllMusic - Biography by Stephen Thomas Erlewine
- ^ 500 Greatest Songs of All Time: Percy Sledge, 'When a Man Loves a Woman' | Rolling Stone
- ^ 男が女を愛する時 | Movie Walker
- ^ More American Graffiti (1979) - Soundtracks - IMDb.com
- ^ The Big Chill (1983) - Soundtracks - IMDb.com
- ^ The Crying Game (1992) - Soundtracks - IMDb.com
- ^ Freddy Got Fingered (2001) - Soundtracks - IMDb.com
- ^ The Shaggy Dog (2006) - Soundtracks - IMDb.com
- ^ The Rose (Original Soundtrack) - Bette Midler : Awards : AllMusic
- ^ a b Michael Bolton - Awards : AllMusic
- ^ ChartArchive - Michael Bolton
- ^ dutchcharts.nl - Michael Bolton - When A Man Loves A Woman
- ^ charts.org.nz - Michael Bolton - When A Man Loves A Woman
- ^ swedishcharts.com - Michael Bolton - When A Man Loves A Woman
- ^ lescharts.com - Michael Bolton - When A Man Loves A Woman
- ^ The Rose (Original Soundtrack) - Bette Midler : AllMusic - Review by Joe Vigilione
- ^ ORICON STYLE
ママス&パパス
「マンデイ・マンデイ」 Billboard Hot 100 1位獲得作品
(パーシー・スレッジ・バージョン)
1966年 5月28日 - 6月4日(2週間) 次代
ローリング・ストーンズ
「黒くぬれ!」
プリンス&ザ・ニュー・パワー・ジェネレーション
「クリーム」 Billboard Hot 100 1位獲得作品
(マイケル・ボルトン・バージョン)
1991年 11月23日 次代
P.M.ドーン
「セット・アドリフト・オン・メモリー・ブリス」