田中光常
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田中 光常(たなか こうじょう、1924年 5月11日 - 2016年 5月6日 [1] )は、日本の動物 写真家。
人物
[編集 ]静岡県庵原郡蒲原町(現、静岡市清水区蒲原)に生まれる[2] 。東京都立九段高等学校卒業後、海洋生物学を志して北海道大学水産学部に進学、岡田弥一郎に師事する。
戦後から北極や南極などで動物 写真を撮り続け日本の動物 カメラマンの先駆けとなった。撮影地は他にアラスカ、シベリア、カナダ、中南米、アフリカ、ガラパゴスなど地球全土に渡り、著書は100冊を超える。星野道夫は田中の3番目の助手。
田中光常動物写真事務所取締役、日本フォトリサーチセンター会長、日本パンダ保護協会会長、(財)世界自然保護基金(WWF)日本委員会評議員、(財)自然公園美化管理財団理事、日本写真家協会名誉会員、日本旅行作家協会顧問理事、エコツーリズム推進協議会理事などを務めた。
祖父は、明治時代の政治家・田中光顕。
受賞・栄典
[編集 ]- 1964年
- 日本写真協会新人奨励賞
- 日本写真批評家協会特別賞
- 1971年 - 日本写真協会年度賞
- 1989年 - 紫綬褒章
- 1995年 - 日本写真協会功労賞
- 2000年 - 勲四等 旭日小綬章 [3]
主な著書
[編集 ]- 朝日新聞社:「日本野生動物記」「世界野生動物記」(アフリカ、アラスカ、アメリカ、カナダ、中南米編)
- フレーベル館:「凸版のカメラ絵本」(25冊 世界15ヶ国語(累計600万部))
- 芸術生活社:「野生動物を追う」
- NHKブックス:「氷の国の動物たち」
- 小峰書店:「野生動物を追って」「世界の野生動物」(18冊)
- 社会思想社:「田中光常の野生の世界」(7冊)
- 山と渓谷社:「日本の野生動物」「世界の野生動物」「ねこ・ネコ・子猫」「失敗、しっぱい、また失敗」「子猫カレンダー」(1969年から30年間継続)
- 国土社:「ガラパゴス探検記」
- 東出版:「動物に愛をこめて」
- 講談社:「世界の動物を追う」
- 佼成出版社:「自然・動物・わが愛」
- グラフィック社:「動物親子」「コアラちゃん」
- ぎょうせい:「田中光常野生の世界」
- 集英社文庫:「自然・動物・わが愛」(上・下)
- 小学館:「Heart to Heart」
- 世界文化社:「動物への愛限りなく」
- 潮出版社:「狼 シベリアの牙王」
- クレオ:「動物ランド」「動物ワールド」
- 廣済堂文庫:「子ネコ見つけた」「子イヌ大好き」
- 日本芸術出版社:「愛しの動物たち」
- 岩崎書店:「世界どうぶつ家族」(全10巻)
- 講談社:「夢みる動物たち」
- アスキー:フォトCD「哺乳類図鑑」
論文
[編集 ]関連項目
[編集 ]脚注
[編集 ]- ^ "動物写真家の田中光常さん死去 「日本野生動物記」など". 朝日新聞. (2016年5月7日). http://www.asahi.com/articles/ASJ5705FJJ56UTIL058.html 2016年5月7日閲覧。
- ^ https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/818726.html
- ^ 「秋の叙勲 晴れの受章者 勲四等-勲七等」『読売新聞』2000年11月3日朝刊