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生活 (教科)

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(2015年7月)

生活(せいかつ)とは、1989年(平成元年)に改訂、1992年度(平成4年度)から施行された学習指導要領より小学校第1学年および第2学年に設置された教科である[注釈 1]

歴史

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正式に「生活」が小学校1・2年の教科として全国でスタートする以前、1984年度(昭和59年度)から1986年度(昭和61年度)にかけて宮崎大学教育文化学部附属小学校が試験的に「生活科」と称した科目を導入して、市内の歴史的建造物の調査や探検などの体験的な学習が行われており、この結果が学習指導要領に大きく反映されている[1]

現行の学習指導要領の内容

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3点の指導目標が掲げられている。要約すると

  1. 自分と社会(人々や地域)とのかかわり方
  2. 自分と自然とのかかわり方
  3. 活動・表現技法の習得

である。導入当初には「教科書のない教科」という表現が誤解を生じ、「ただ遊ぶだけの活動」と捉えられた。実際の学習活動では、第3の目標が重要視される。例えば、昭和期の昔遊び活動を行った場合、指導者として老人会の人々を呼び、事前の招待状・事後の感謝状の製作を通じて第3の目標を具現化する。

指導内容は以下の8項目が挙げられている。

  • 学校の施設・先生、友達→楽しく安全な遊びや生活・安全な登下校
  • 家族・手伝い→自分の役割・規則正しく健康な生活
  • 地域の人々・場所→親しみ・適切なコミュニケーション・安全な生活
  • 公共物・公共施設→正しい利用
  • 自然の観察・行事にかかわる活動→生活の工夫
  • 遊びの工夫→楽しい集団遊び
  • 飼育・栽培→生き物への親しみ・生命の尊重
  • 自分を支える人々・自分の成長→感謝の気持ち・意欲的な生活

主に自分自身と学校・家庭・地域とのかかわり方およびそれらに伴う表現技法の習得が要求される。第1学年と第2学年の境界は取り払われており、学年相互の共同活動の機会が確保されている。典型例としては4月に実施される「学校探検」である。第1学年は「学校施設・職員を知ること」、第2学年は「学校施設・職員を紹介し、1年生を案内すること」を目的とし、同一の活動ながら発達段階に応じた目標を持たせている。

備考

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この生活は一般的な小学校だけでなく、他の初等教育を行う学校(特別支援学校小学部の第1学年および第2学年と、義務教育学校の前期課程の第1学年および第2学年を含む) でも実施されており、特に、特別支援学校のうち知的障害者 を教育する特別支援学校 の小学部にいたっては学年に関係なく、社会理科家庭が設けられておらず、生活をこれらの3教科(社会、理科、家庭)に代わる教科として学習している。

脚注

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注釈

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  1. ^ そのため、1984年4月2日から1985年4月1日生まれの児童は第1学年は理科、社会の授業を、第2学年は生活の授業を受けている。

出典

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  1. ^ 宮崎大学教育学部附属小学校・編著『生活科はこうすればどうだろうか』(北大路書房、1990年、ISBN 4-7628-0125-9)の「まえがき」より。

関連項目

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外部リンク

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学校別
小学校
中学校
高等学校
普通
専門
特別
支援
学校
小学部
中学部
高等部
普通
専門
各教育領域共通

(原則的には、知的障害者に関する教育領域を扱う学校を除き、高等学校の専門教科に準ずる)

視覚障害者に関する教育領域
聴覚障害者に関する教育領域
知的障害者に関する教育領域
分野別
人文科学
社会科学
自然科学
総合科学
応用科学
関連項目
科目
教科外活動
特別支援学校における
「領域」を含む
教科教育
教科・領域を
合わせた指導
  • 生活単元学習
  • 遊びの指導
  • 日常生活の指導
  • 作業学習
その他

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