森永LOVE
森永LOVE(もりながラブ)とは、かつて森永製菓の100%子会社である森永キャンディーストア(のちレストラン森永 [注釈 1] )が運営していた、日本のファーストフード チェーンである[1] 。1974年(昭和49年)12月に1号店を出店して事業開始[2] 。
キャッチフレーズは「おいしさ分け合おう!」[1] 。略称は「ラブ」。
概要
[編集 ]1974年(昭和49年)12月[2] 、東京都 港区 三田に1号店を出店[1] 。 東京23区を中心とする首都圏にドミナント出店し、最盛期には約50店舗を展開した[1] 。
メニューにはハンバーガー、アイスクリームなどがあり、当時珍しかったイングリッシュ・マフィンにツナフィリングとスライスチーズをサンドした「ツナマフィン」が人気メニューであった[1] 。
1996年に西武商事(現:西武リアルティソリューションズ)との提携を解消[1] 。新たに提携関係となったJT(日本たばこ産業)の資本力により、アメリカ第2位のバーガーキングとJTの合弁会社であるバーガーキングジャパンに買収され[1] 、森永LOVEの店舗はバーガーキングの店舗へ転換された。
しかしバーガーキングとJTの軋轢もあり、2001年にバーガーキングが日本から撤退する際に、店舗はロッテリアとファーストキッチンに売却された[1] 。
職制
[編集 ]森永LOVEの各店舗では、毎日の売り上げ目標が定められていた。その額は数字で記入するのではなく、1234567890の各数字を「CANDYSTORE」のアルファベットに置き換えて表記していた。これはレストラン森永の旧社名が「森永キャンデーストア」(森永ラブの運営は「森永キャンデーストアのファストフード事業部」)だったことに由来する。このため、80万ならOE、115万ならCCYというように記入された。
アルバイトは「フェロー」と呼ばれ、白地に緑色(1980年代中期に茶系に変更)のストライプ柄ユニフォームを着用し、胸部には格分けのハートマークバッジがあった。無い者は(開業初期は時給420円から)「トレーニー」、1つ「フェロージュニア♥」、2つ「フェローシニア♥♥」、3つが最高位「フォアマン♥♥♥」と呼ばれた。しかし時給差は上下それぞれ20〜50円程度だった。
さらにパスタを扱う時代以降には「フェローリーダー」、店長業務が代行できる「サブマネージャー」という上位ランクが置かれた。これらはハートマークではなく社員(マネージャー:MGR)同等のネームプレートが支給され、特にサブマネージャーはMGRとほぼ同一の制服も支給された。MGRの本社進言で格が上がっていくが、前記の通り一律ではなく実力主義でランク付けしたことにより、やる気を引き出し活性化につなげた。
また、全店ではないが「フェローノート」という交換ノートのような雑記帳(時にはMGRも加筆)があり、主に一日の前半に勤務する大学生・主婦などと、後半に勤務する高校生などは職場での接点はないが、「フェローノート」を通じて交流することで、食事会やバブル時代ならではのスキーツアーなど、オフでも集まる店舗もあり、アルバイトの一体感を生むことに成功した。
店舗一覧
[編集 ]東京23区
[編集 ]- 港区
- 渋谷区
- 新宿区
- 中央区
- 品川区
- 豊島区
- 千代田区
- 目黒区:学芸大学店
- 世田谷区:成城店
- 中野区:中野店
- 杉並区:久我山店
- 足立区:北千住店
- 北区:豊島団地店:公団 豊島五丁目団地内。サテライト店につき一部メニューのみ。
東京多摩地区
[編集 ]神奈川県
[編集 ]埼玉県
[編集 ]千葉県
[編集 ]京都府
[編集 ]- 新京極店
愛知県
[編集 ]三重県
[編集 ]メニュー
[編集 ]- ハンバーガー(80円→100円→120円)
- チーズバーガー(100円→120円→150円)
- フィッシュバーガー(120円→150円)
- カツバーガー(120円→150円)
- デラックスバーガー(180円→210円→230円)
- ベーコンエッグマフィン(朝のみ、120円→150円)
- ツナマフィン(120円→150円)
- ピザマフィン(120円→150円)
- ホットアップルパイ(120円→150円)
- フライドポテト(S:80円・L:120円→S:100円・L:150円→S:120円・L:180円)
- ディッシャーアイス各種(100円→120円→150円)
- ミルク(80円→100円→120円)
- ホットコーヒー(80円→120円→150円)
- ホットココア(100円→120円→150円)
- コーンポタージュ(100円→120円→150円)
- アイスコーヒー(S:100円・L:130円→S:130円・L:180円)
- サンキスト(オレンジ・グレープ、S:100円・L:130円→S:130円・L:180円)
- コカコーラ(S:100円・L:130円→S:130円・L:180円)
- シェイク(バニラ・ストロベリー・チョコ、120円→150円)
- オープン当初なかった「新製品」
- チキンバーガー(150円)
- フルーツカクテル(120円)
- コールスロー(120円)※(注記)サラダと呼称
- ソフトサラミマフィン(150円)
- リブステーキサンド(230円)
- ベーコンオムレツバーガー
- シャウエッセンチリバーガー
- 鮭ライスバーガー
- いか明太ライスバーガー
- 厚焼き玉子ライスバーガー
- ヘルシーバーガー
- ヌーボーバーガー
- たまご粥
- パスタ各種
ほか
メディアへの登場
[編集 ]- TBSのテレビドラマ『3年B組金八先生』シリーズでは北千住店が時折映り、岸田智史主演の『1年B組新八先生』では撮影舞台にも使われた。
- 2006年公開の日本映画『ヨコハマメリー』では、主人公の行きつけの伊勢佐木町店が、その背景に欠かせない存在として取り上げられた。
- 2007年公開の日本映画『バブルへGO!! タイムマシンはドラム式』では六本木店が再現された。
脚注
[編集 ]注釈
[編集 ]出典
[編集 ]- ^ a b c d e f g h i "明治や江崎グリコも手を出したハンバーガービジネス ロッテリアだけが飛躍した理由". ITmedia ビジネスオンライン (2019年7月23日). 2020年10月29日閲覧。
- ^ a b ジャパニーズ・マーケット・レポート NO.67 外食産業 p.15「表4.ハンバーガー業界の歩み」、日本貿易振興機構、2025年2月3日閲覧(ウェイバックマシン)
- ^ a b "サンシャイン60通りFF4社の店舗戦略を探る 森永ラブ=女性客9割の強味". 日本食糧新聞電子版 日食外食レストラン新聞 (1993年3月15日). 2020年10月29日閲覧。
- ^ 店舗検索 - 池袋東口 ロッテリア
- ^ 店舗検索 - お茶の水駅前 ロッテリア
- ^ 上大岡店 ゼッテリア
- ^ モスバーガー藤沢エスタ店 モスフードサービス
- ^ ロッテリア大宮そごう店 HOT PEPPER グルメ
- ^ 中山競馬場 ファーストキッチン
- ^ フロアガイド 犬山キャスタ、2025年2月3日閲覧。
- ^ サンパーク
関連項目
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