森山工
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森山 工(もりやま たくみ、1961年 10月12日 - )は、日本の文化人類学者。東京大学理事・副学長。同大学大学院総合文化研究科・教養学部教授(兼任)。専門はマダガスカル、フランス語圏アフリカ、フランス民族学史などのフランス語圏文化論[1] 。博士(学術)(東京大学・1994年)。
人物
[編集 ]神奈川県出身。駒場東邦高等学校卒業[2] 。1984年、東京大学教養学部卒業。1986年同大学院社会学研究科修士課程(文化人類学専門課程)修了。1987年から1990年までマダガスカル大学留学。1994年、東京大学大学院総合文化研究科博士課程(文化人類学専攻)単位取得退学。同年、同修了、博士(学術)。
1994年、広島市立大学国際学部専任講師。1997年、広島市立大学国際学部助教授、民族学振興会渋沢賞受賞。
2000年、東京大学大学院総合文化研究科・教養学部助教授。2007年、同准教授。2012年、同教授。
2012年度、東京大学総長補佐。2015年度、同副学長。2018年度、同副学長。2019年度-2020年度、同大学執行役・副学長。2020年度、同大学総合教育研究センター長。2021年度-2022年度、同大学院総合文化研究科長・教養学部長。2023年度、同大学執行役・副学長。2024年4月より国立大学法人東京大学理事・副学長。2024年6月、日本文化人類学会賞受賞。
著書
[編集 ]単著
[編集 ]- 『墓を生きる人々―マダガスカル、シハナカにおける社会的実践』(東京大学出版会、1996年)
- 『マダガスカル語文法』平成15年度言語研修マダガスカル語研修テキスト1(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所、2003年)
- 『贈与と聖物―マルセル・モース「贈与論」とマダガスカルの社会的実践』(東京大学出版会、2021年)
- 『「贈与論」の思想―マルセル・モースと〈混ざりあい〉の倫理』(インスクリプト、2022年)
共著
[編集 ]- (深澤秀夫・豊田ライヴ共著)『マダガスカル語語彙集』平成15年度言語研修マダガスカル語研修テキスト3(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所、2004年)
共編著
[編集 ]- (日本文化人類学会監修、鏡味治也・関根康正・橋本和也共編著)『フィールドワーカーズ・ハンドブック』(世界思想社、2011年)
- (飯田卓・深澤秀夫共編著)『マダガスカルを知るための62章』(明石書店〈エリア・スタディーズ〉、2013年)
翻訳
[編集 ]- マルク・オジェ『同時代世界の人類学』(藤原書店、2002年)ISBN 9784894343092
- マルセル・モース『贈与論 他二篇』(岩波文庫、2014年)ISBN 9784003422816
- マルセル・モース『国民論 他二篇』(岩波文庫、2018年)ISBN 9784003422823
分担執筆
[編集 ]- 船曳建夫編『個からする社会展望』「岩波講座 文化人類学」第4巻(岩波書店,1997年)
- 田村克己編『文化の生産』「二〇世紀における諸民族文化の伝統と変容」第4巻(ドメス出版,1999年)
- 杉島敬志編『土地所有の政治史―人類学的視点』(風響社,1999年)
- 黒田悦子編『民族の運動と指導者たち―歴史のなかの人びと』(山川出版社,2002年)
- 宮島喬・石井洋二郎編『文化の権力―反射するブルデュー』(藤原書店,2003年)
- 石井洋二郎・工藤庸子編『フランスとその〈外部〉』(東京大学出版会,2004年)
- 東京大学教養学部附属教養教育開発機構『高校生のための東大授業ライブ』(東京大学出版会,2007年)
- 内堀基光・印東道子・菅原和孝編『資源人類学』(放送大学教育振興会,2007年)
- 山下晋司編『資源化する文化』「資源人類学」02(弘文堂,2007年)
- 山影進・高橋哲哉編『人間の安全保障』(東京大学出版会,2008年)
- 信田敏宏・小池誠編『生をつなぐ家―親族研究の新たな地平』(風響社,2013年)
- 遠藤貢・関谷雄一編『社会人のための現代アフリカ講義』(東京大学出版会,2017年)
- 岸上伸啓編『はじめて学ぶ文化人類学―人物・古典・名著からの誘い』(ミネルヴァ書房,2018年)
- 石井洋二郎編『リベラルアーツと民主主義』(水声社,2024年)
論文
[編集 ]- 「民族の場所―中央マダガスカル北東部,シハナカ族における民族意識」『民族学研究』57巻2号,日本民族学会,1992年9月,pp.121-148.
- 「森の民,湖へ行く―北東マダガスカル,ベツィミサラカにおける伝統と現在」『東南アジア研究』31巻1号,京都大学東南アジア研究センター,1993年6月,pp.25-42.
- 「祖先を買収する方法―中央マダガスカル北東部,シハナカにおける祖先概念の二相」『アフリカ研究』45号,日本アフリカ学会,1994年9月,pp.27-44.
- 「描かれざる自画像―マダガスカルにおける文化的統一性をめぐる言説」『民族学研究』61巻1号,日本民族学会,1996年6月,pp.81-104.
- 「移葬の政治学―タナナリヴ,一九三八年の〈ファマディハナ〉」『社会人類学年報』30号,東京都立大学社会人類学会(発行:弘文堂),2004年9月,pp. 31-62.
- 「マダガスカルを歴史化する―〈祖先の島〉としてのマダガスカル再論」『SERASERA マダガスカル研究懇談会ニュースレター』20号(10周年記念号),マダガスカル研究懇談会,2009年2月,pp.14-25.
- 「遺体を同化する―マダガスカルにおける墓と埋葬」『国立民族学博物館調査報告』103号(飯田卓編『マダガスカル地域文化の動態』),国立民族学博物館,2012年3月,pp. 187-205.
- "Cultural Resource in Action: Mobilization of Culture in Madagascar under French Colonial Rule," Japanese Review of Cultural Anthropology, vol. 14, 2013, pp. 31-53.
- 「学術領域の架橋可能性について」『横幹』18巻1号,2024年4月,pp. 2-9. https://www.jstage.jst.go.jp/article/trafst/18/1/18_2/_article/-char/ja https://www.trafst.jp/wp-content/uploads/2024/04/p2-9_Moriyama.pdf
受賞
[編集 ]- 渋沢賞、1997年、民族学振興会
- 日本文化人類学会賞、2024年6月、一般社団法人日本文化人類学会
脚注
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外部リンク
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