暗闇坂
表示
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
暗闇坂(くらやみざか)と名のつく坂は複数存在する[1] 。
- 東京都 港区 元麻布の暗闇坂。本稿で記述する。
- 文京区 白山五丁目の暗闇坂。
- 文京区 本郷から台東区 上野へ向かう暗闇坂[2] 。
- 新宿区 愛住町の暗闇坂(暗坂)。
- 大田区 山王二丁目の闇坂 (大田区) (wikidata)。
- 品川区の旧仙台坂の別名(くらやみ坂)。
- 目黒区の上目黒1丁目にある「目切坂(めきりざか)」の別称。
- 神奈川県 横浜市 西区のくらやみ坂。- くらやみ坂を参照。
- 茨城県 土浦市小松の暗闇坂。
元麻布・麻布十番の暗闇坂
[編集 ]暗闇坂(くらやみざか)は東京都 港区 麻布十番二丁目から元麻布三丁目方面に上る坂。別名くらがり坂、また元の地名(麻布宮村町)から宮村坂とも言われた。かつては「暗坂」とも表記されていた。
-
元麻布 暗闇坂 麻布十番側の標識と登り坂(2017年9月23日撮影)
-
同左、麻布五丁目方面への登り坂(2017年9月23日撮影)
-
同左、麻布十番方面への降り坂(2017年9月24日撮影)
-
同左(2017年9月23日撮影)
由来
[編集 ]名前の由来は、昼間でも暗いほど鬱蒼と樹木が茂り、狭い坂道に覆いかぶさっていたからといわれる。暗く見通しの悪い急な坂道のためか、妖怪、幽霊が出没するなどといった伝説が生み出された。実際に追い剥ぎなどが現われる物騒なところであった。同様な命名として幽霊坂という坂も多い。
概要
[編集 ]坂はかなりの急勾配で、下から見て右側が高い崖になっていて、かつては木々が覆いかぶさるように茂っていたが、現在は木が少なくなり昔日の面影はない。中腹の(坂の下から見て)左側にオーストリア 大使館が建っている。さらに上ってゆくと道は大きく左に曲がる。
坂の上には一本松と呼ばれる松の木がある(冠の松ともいう)。この松は明治以後二度植え替えられているが、『江戸名所図会』にも麻布一本松として紹介されている。一本松の交差点は暗闇坂、一本松坂、大黒坂、狸坂と四つの坂の合流点となっている。
各地の暗闇坂を題材にした作品
[編集 ]- 音楽
- 小説
- 怪談
- 老の杖(作者:平秩東、舞台は江戸でどこの暗闇坂かは不明)
脚注
[編集 ][脚注の使い方]
- ^ 本項目に記載されている坂がすべての暗闇坂ではない。
- ^ 定年時代「坂のある街 平成22年6月号」