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新改古墳

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新改古墳

墳丘・石室開口部
別名 新改横走古墳
所属 新改古墳群
所在地 高知県 香美市 土佐山田町新改横走
位置 北緯33度37分24.03秒 東経133度40分27.50秒 / 北緯33.6233417度 東経133.6743056度 / 33.6233417; 133.6743056 座標: 北緯33度37分24.03秒 東経133度40分27.50秒 / 北緯33.6233417度 東経133.6743056度 / 33.6233417; 133.6743056
形状 円墳
規模 直径15m
高さ5m
埋葬施設 片袖式横穴式石室
出土品 副葬品多数
築造時期 7世紀初頭
史跡 香美市指定史跡「新改古墳」
地図
新改古墳の位置(高知県内)
新改古墳
新改古墳
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新改古墳(しんがいこふん、新改横走古墳)は、高知県 香美市 土佐山田町新改にある古墳。形状は円墳。新改古墳群を構成する古墳の1つ。香美市指定史跡に指定されている。

概要

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土佐の横穴式石室古墳の変遷[1] [2]
須恵器型式 特徴 主な古墳
盟主墳 その他
TK10新相
-TK43
明見3号型石室導入 明見彦山3号墳
長畝4号墳
蒲原山東1・2号墳
TK43 舟岩型石室導入 伏原大塚古墳
TK209 舟岩型石室普及
風水的選地導入
小蓮古墳 舟岩1・3・8号墳
明見彦山1号墳
一宮大塚古墳
三ツ塚下古墳
新改古墳
TK217 角塚型石室導入 朝倉古墳

高知県中部、新改川沿いの山麓に築造された古墳である。新改川沿いには新改古墳群が分布するが、そのうちでは最大規模の古墳になる[3]

墳形は円形で、直径15メートル・高さ5メートルを測る[4] 。埋葬施設は片袖式の横穴式石室であり、石室全長9.4メートルを測る大型石室になる。石室内からは副葬品として、装身具(碧玉製管玉・ガラス製丸玉・小玉)・鉄製品(鉄鏃・鉄刀子・大刀鍔)・馬具(金銅製辻金具・雲珠・杏葉・革金具・轡)・須恵器が検出されている[3]

この新改古墳は、古墳時代 終末期7世紀初頭(TK209型式期)頃の築造と推定される。旧土佐山田町域では、高知平野における最初期(TK43型式期)の盟主墳である伏原大塚古墳(香美市土佐山田町楠目)に後続する大型古墳になるが、新改古墳の時期(TK209型式期)には盟主墳の地位は小蓮古墳(南国市)に移動するほか伏原大塚古墳の追葬も続いており、高知平野における大小首長の変遷を考察するうえで重要視される古墳になる[5] [6]

古墳域は1964年(昭和39年)に旧土佐山田町指定史跡(現在は香美市指定史跡)に指定されている[7]

埋葬施設

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石室 玄室

埋葬施設としては片袖式横穴式石室が構築されている。石室の規模は次の通り[4]

  • 石室全長:9.4メートル[3]
  • 玄室:長さ6.6メートル、幅1.9メートル、高さ3メートル
  • 羨道:長さ2.8メートル、幅1.6メートル、高さ1.8メートル

石室は安政の大地震(安政南海地震)の際に損壊しており、天井石の一部が落下し、玄室左側壁が失われている[4]

文化財

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香美市指定文化財

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  • 史跡
    • 新改古墳 - 1964年(昭和39年)10月27日指定[7]

関連施設

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脚注

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  1. ^ 古墳時代終末期の大型横穴式石室にみる瀬戸内とその周辺の政治的関係(高知大学考古学調査研究報告 第10冊)』 高知大学人文学部考古学研究室、2012年、pp.7-20(リンクは奈良文化財研究所「全国遺跡報告総覧」)。
  2. ^ 科学研究費助成事業(科学研究費補助金)研究成果報告書「横穴式石室導入に見る南四国と瀬戸内の古墳展開の研究」 (PDF) 清家章、2013年。
  3. ^ a b c 横走古墳(平凡社) 1983.
  4. ^ a b c 新改古墳(香美市ホームページ)。
  5. ^ 大元神社古墳発掘調査報告書 -総括編-(高知大学考古学調査研究報告 第5冊)』 高知大学人文学部考古学研究室、2008年、pp.41-44(リンクは奈良文化財研究所「全国遺跡報告総覧」)。
  6. ^ 小倉山古墳測量調査報告書(高知大学考古学調査研究報告 第11冊)』 高知大学人文学部考古学研究室、2012年、pp.11-12(リンクは奈良文化財研究所「全国遺跡報告総覧」)。
  7. ^ a b 香美市の文化財(香美市ホームページ)。

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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