御焚上
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御焚上・お焚き上げ(おたきあげ)は、神社や寺などで古い神札やお守りなどを焼くこと。あるいは、火に御札をかざすなどして吉凶を占うこと。焼納祭(しょうのうさい)とも言う。また「にわび」[1] 。火祭りの一種。
概要
[編集 ]御焚上の神事の一例は次の通り。
- まず、境内や空き地などに祭場を定め、その四方を忌竹で囲み、注連縄を張る。奥に火処を設置し、神札やお守りなどを積み上げ、その手前に案を設置する。
- 手水をおこない、修祓、献饌、祝詞奏上、玉串拝礼、昇神、撤饌後に、神職が浄火にて神札などを奉焼する。
御焚上祭、奉焼式、左義長焼き、古札焚上式、どんど焼きなどと呼ぶ場合もある。また、古い縁起物や人形などを御焚上する場合もある[2] 。
大気汚染
[編集 ]廃棄物処理法上、野外焼却に当たるため、基本的には禁止行為に該当するが、自治体条例で例外とされる場合がほとんどである。しかし近隣住民からの苦情により、お焚き上げを中止する寺社もある[3] 。
脚注
[編集 ]- ^ 『広辞苑』第三版、岩波書店、1983年、1361頁
- ^ 『出雲大社教布教師養成講習会』出雲大社教教務本庁、1989年、294頁
- ^ "しめ縄飾りは「ゴミ」か...処理に困る声" . https://www.sankei.com/west/news/190313/wst1903130001-n1.html/