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律詩

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(2020年1月)

律詩(りっし)は、漢詩における近体詩の代表的な詩型の一つ。8句からなる。

概要

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原形となる詩型は、南北朝時代南斉永明期に活躍した沈約謝朓らの詩人によって作られはじめている。時代が下るにつれて韻律の規則が次第に整備されて、完成されたのは唐代の8世紀前半である。格律(句数・字数・平仄押韻対句といった格式や韻律のこと)の制約を厳しく受けるのでこの名がある。一句が5文字の五言律詩と7文字の七言律詩がある。たまに六言律詩もある。

聯と押韻

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2句1組で「(れん)」を構成している。律詩は8句なので、4つの聯から成る。順に首聯(起聯)、頷聯(前聯)、頸聯(後聯)、尾聯(結聯)と呼ばれる。頷聯と頸聯はそれぞれの2行が対句になるという決まりがある。

また、押韻は偶数句の句末でなされ、第1句は押韻してもしなくてもよい。換韻はなされない。各字、各句、各聯同士で平仄に一定の規則がある。

平仄

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第1句第2字が平字であるものを平起、仄字であるものを仄起という。

規則について述べれば、 (1)二四不同、二六対といって各句第2、4字は平仄を異なるようにする。七言ではさらに第2、6字の平仄を同じになるようにする。

(2)各句第2字を横に見てゆき仄平平仄、または平仄仄平とする粘法を守る。

(3)押韻は五言では二四六八句に、七言ではさらに第1句にもする。ここに押韻しないのを踏落しという。

(4)頷聯(前聯)(第3第4句)、頸聯(後聯)(第5第6句)にはそれぞれ対句を用いる。

(5)孤平といって仄字の間に平字が1字はさまること、また、下三連といって下3字に平のみ、あるいは仄のみ連なることは避ける。

(6)同一字を用いない。ただしこの点では例外とされるものが多い。

型式

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平字をしろまるで、仄字をくろまるで、合わせて押韻を示せば、

五言律仄起式
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五言律平起式
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七言律仄起式
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脚注

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関連項目

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