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宇推くりあ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
宇推くりあ
人物
生誕 000000002024-07-07-00007月7日[1]
惑星クラリス[2]
職業 バーチャルYouTuber、ロケット工学アイドル[2]
YouTube
別名 りありー、りあ
チャンネル
活動期間 2020年 10月10日 [1] -
ジャンル 宇宙開発宇宙科学宇宙工学Vtuber
登録者数 7万人
総再生回数 3,949,850回
挨拶 こんばっしょん![2]
チャンネル登録者数・総再生回数は
000000002024-10-13-00002024年10月13日時点。
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宇推くりあ(うすい くりあ, Clear Usui)は、個人で活動するバーチャルYouTuber [2] 。「ロケット工学アイドルVtuber」[2] ロケットの打ち上げを中心としてYouTubeやX(旧Twitter)で実況・解説配信をすることで知られる[3]

概要

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ラブライブ!」のスクールアイドルに憧れて惑星クラリスからやってきた宇宙人という設定である[2] [1] 。2020年10月10日からVtuberとして活動を開始した[4] [1] 。地球まで乗ってきたロケットが墜落した日である7月7日を誕生日と定め、「宇推くりあ地球に爆誕記念日」と称している[1] 。2023年のインタビューによると目標は、ロケットに興味がある人にVTuberを知ってもらい、VTuberに興味がある人にロケットを知ってもらうこと、そして大好きなアイドルに自分もなること、と答えている[1]

小さい頃から星や宇宙が好きで、航空宇宙工学を学ぶうちに「広大な自然」である宇宙にアプローチする機能を備えた工学機器やロケットの凄さを広める活動をしたいと考え、アイドル活動との両方にチャレンジするという意味で「ロケット工学アイドルVTuber」として活動を行っている[1] 。宇宙について解説する際は、専門用語をわかりやすく説明することと極力数式を使わないことを意識しているという[5]

主に宇宙やロケットについての解説、打ち上げの同時視聴などの配信を行っており[3] 、オリジナルソング制作などのアイドル活動も行う[6] 。2021年には「日本テレビ プロジェクトV Vtuberアワード2021」ベストファッション新衣装部門でファン投票により大賞を獲得したが[1] 、その衣装は宇推自らデザインしたものであり、ロケットに関連する要素を多数盛り込んでいる[7] 衣装名は「Clear Turquoise Rocket One, CTR-1 薄碧の火箭少女」[要出典 ]

アプリスタイルは宇推を「人類の叡智への感動や、未知なるものへの高揚感、それらも実は身近なものだという驚きや発見を、一緒に感じることができる」と評している[2] 。また、トーク内容の専門性の高さから、宇宙開発に携わる人々からも高い評価を得ている[5]

2023年5月22日より宇宙作家クラブの会員でもある[8]

主な活動

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配信活動

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YouTubeのライブ配信で国内外のロケット打ち上げや打ち上げ後の記者会見を同時視聴しつつ実況・解説するのが特徴であり[2] 、外国語の中継を日本語翻訳しつつ解説することもある[4] 。2023年2月17日のH3ロケット試験機1号機の打ち上げ中止[9] について解説した配信のリアルタイム視聴者は7000人を超えた[1]

2023年7月に、秋田県能代市にある能代ロケット実験場にて燃焼試験中だったイプシロンSが爆発した際には、現地で宇推自ら撮影しており、その動画はインターネットのみならず民放のニュース番組でも取り上げられた[10]

配信時のチャット欄でみられるコメントも「待機圏」(大気圏)、「こんばっしょん」(Combustion、英語で「燃焼」を意味する)、「おつかれさまーりん」(スペースXのロケットエンジン・マーリン)など航空宇宙用語に関連したものが多い[2] 。2023年のインタビューで宇推は、ロケットは夢の乗り物であると思っている人に、ロケットは現実の輸送機であると伝え、解像度を引き上げたい、と語っている[1]

イベント等での活動

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2023年に開催されたJAXA相模原キャンパス特別公開では初日の現地開催にて能代市PR大使である宙彩しろんと特別ミニLIVEを開催した。また、特別公開特別企画として「隠れ宇推くりあを探せ!」[11] およびそれに伴う会場各棟の解説音声も担当した。更に2日目のオンライン特別公開では、YouTubeLiveにて宇宙科学研究所副所長である藤本正樹との対談を行った。両日ファシリテータとして同研究所で助教を務める村上豪を迎えた[12]

2023年10月13日に行われた高市早苗 内閣府特命担当大臣定例記者会見にて第6回宇宙開発利用大賞とのタイアップ・PRキャラクタ就任が発表された[13] [14] 。内閣府は、H3ロケット試験機1号機応援サポータであることや、天文雑誌「星ナビ」での記事執筆経験、Vtuberとしての配信内容などの実績から宇宙に関して造詣が深いものと判断し、本大賞を幅広い層に周知・PRしていくのに十分な有識者であるとともに、本大賞に親しみを持ってもらえる著名人であるとして宇推を起用したとしている。[15]

対談

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ClearMaxQ

宇宙に関連する様々な人物と対談する不定期企画。

第一回
堀江貴文/インターステラテクノロジズ取締役・ファウンダー[16] (2023年5月6日)
第二回
三桝裕也/JAXA はやぶさ2拡張ミッション「はやぶさ2♯」運用リーダー(2024年6月4日)
第三回
村上豪/JAXA 国際水星探査計画ベピコロンボ プロジェクトサイエンティスト
小川博之/JAXA 国際水星探査計画ベピコロンボ プロジェクトマネージャー[17]
Johannes Benkhoff/esa 国際水星探査計画ベピコロンボ プロジェクトサイエンティスト
(2024年6月12日)

出演

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雑誌

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  • Vtuber mode(2022年7月号)特集「Vtuber Pick UP!」[7]
  • 月刊星ナビ(2022年11月号) 特集「研究者・宇宙開発・星空解説 天文系VTuber大集合」[18]
  • VTuberスタイル(2023年4月号) 特集「ピックアップVtuber」[2]

執筆

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  • 月刊星ナビ(2023年6月号)HAKUTO-Rプロジェクトの解説[19]
  • 月刊星ナビ(2023年7月号)HAKUTO-Rプロジェクトの解説続編[20]
  • 月刊星ナビ(2023年11月号)X線天文衛星XRISMの解説[21]

イベント

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  • 「VTuberFesJapan ×ばつ おしゃべりフェス in 超会議2023」(2023年4月29日)[22]
  • 総合宇宙イベント「Space×ばつ宇宙エンタメ」(2023年9月13日)[23]
  • JAXA相模原キャンパス特別公開2023 現地開催・オンライン開催(2023年11月3日 - 4日)[24]
  • メタバースチャリティライブ "EXISTENCE"(2024年1月31日)[25]
  • 「国際宇宙ステーション(ISS)・『きぼう』利用シンポジウム2024」(2024年2月22日)[26]

動画

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  • JAXA相模原キャンパス特別公開広報動画「はたらくうちゅうき」特別出演 2023ISASオンライン特別公開にて配信[24]
  • EarthCARE特別コラボレーション企画関連動画「宇推くりあが直撃!JAXA・ESAが共同で開発した「EarthCARE」(アースケア)衛星の秘密に迫る」他。[27]

配信

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  • JAXA相模原チャンネルにて小型月着陸実証機SLIMに関する3度のトークライブに特別ゲストとして参加[28]

地上波

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  • 『プロジェクトV Vtuberアワード2021』(2021年12月)[1]

ラジオ

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  • TBSラジオ Sky presents 藤原竜也のラジオ#274(2024年4月13日(土)23:30〜24:00)[29]
  • Tokyofm 飯田里穂の推し活推進部!(2024年4月21日(日) 22:55-23:00)[30]

協働活動など

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受賞

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  • 2021年12月30日 - 日本テレビ「プロジェクトV Vtuberアワード2021」のベストファッション新衣装部門でファン投票1位、大賞を受賞[1]

脚注

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出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l 浅田 2023.
  2. ^ a b c d e f g h i j アプリスタイル 2023, p. 35.
  3. ^ a b c 村山知博 (2023年10月13日). "VTuber宇推くりあさん、宇宙開発利用大賞の募集ポスターに登場". 朝日新聞DIGITAL. 朝日新聞社. 2023年10月17日閲覧。
  4. ^ a b 星見 2022, p. 42.
  5. ^ a b たまごまご 2024, p. 57.
  6. ^ 宇推 2023a, p. 9.
  7. ^ a b シムサム・メディア 2022, p. 66.
  8. ^ "宇宙作家クラブについて". 宇宙作家クラブ. 2023年11月9日閲覧。
  9. ^ "「H3」初号機 組み立て棟に戻し打ち上げ中止の原因究明へ". nhk.or.jp. NHK NEWS WEB (2023年2月18日). 2023年10月17日閲覧。
  10. ^ 日テレNEWS NNN (2023年7月14日). "実験開始57秒後に爆発...地元住民「あ、終わった」 JAXAロケット実験 圧力容器が破壊か". https://news.ntv.co.jp/ . 日本テレビ. 2023年10月18日閲覧。
  11. ^ "JAXA相模原キャンパス特別公開特別企画「隠れ宇推くりあを探せ!」". JAXA. 2023年11月6日閲覧。
  12. ^ "JAXA相模原キャンパス 特別公開 2023 webサイト". 宇宙科学研究所. 2024年3月15日閲覧。
  13. ^ "政府広報オンライン高市大臣記者会見(令和5年10月13日)". 内閣府. 2023年11月27日閲覧。
  14. ^ a b "高市内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和5年10月13日". 内閣府. 2023年11月27日閲覧。
  15. ^ "まさかの内閣府コラボ 個人VTuber「宇推くりあ」が宇宙開発利用大賞PRキャラに就任 起用の決め手や意気込みを聞いた". 春山優花里、ねとらぼ. 2023年11月27日閲覧。
  16. ^ a b "ロケット工学系VTuber宇推くりあと堀江貴文が対談!ロケットについて語り合う". vtuber-info.jp. Vtuber Info (2023年5月19日). 2023年10月17日閲覧。
  17. ^ "2024年6月13日 #ClearMaxQ 国際水星探査計画BepiColomboに小川教授が出演しました". 宇宙科学研究所小田・小田切研究室. 2024年6月21日閲覧。
  18. ^ 星見 2022, pp. 42–43.
  19. ^ 宇推 2023a, pp. 6–9.
  20. ^ 宇推 2023b, pp. 6–7.
  21. ^ 宇推 2023c, pp. 6–7.
  22. ^ "VTuber Fes Japan ×ばつ おしゃべりフェス in 超会議2023|VTuber Fes Japan 2023 公式サイト". ドワンゴ. 2023年10月17日閲覧。
  23. ^ "SpaceLINK2023|あなたと宇宙がつながる日". DigitalBlast. 2023年10月17日閲覧。
  24. ^ a b "JAXA相模原キャンパス 特別公開 2023|2023年11月3日 現地開催・11月4日 オンライン開催". JAXA. 2023年11月6日閲覧。
  25. ^ "能登半島地震支援メタバースチャリティライブ 「EXISTENCE」イベント応援ギフト売上を全額寄付 VR追体験アプリも公開". ロボスタ. 2024年3月4日閲覧。
  26. ^ "国際宇宙ステーション(ISS)・「きぼう」 利用シンポジウム2024 特別企画 アンバサダー紹介". 宇宙航空研究開発機構. 2024年2月28日閲覧。
  27. ^ a b "EarthCARE特設サイトトピックス". 宇宙航空研究開発機構欧州宇宙機関. 2024年5月29日閲覧。
  28. ^ "ギャラリー|小型月着陸実証機SLIM|ISAS/JAXA". 宇宙航空研究開発機構. 2024年2月28日閲覧。
  29. ^ "Sky presents 藤原竜也のラジオ#274|Sky株式会社聞き逃し配信サイト". Sky株式会社,TBSラジオ. 2024年4月24日閲覧。
  30. ^ "飯田里穂の推し活推進部!". Tokyo FM. 2024年4月24日閲覧。
  31. ^ "H3ロケット試験機1号機応援サポーター". rocket.jaxa.jp. JAXA 宇宙輸送技術部門. 2023年10月17日閲覧。
  32. ^ "第6回 宇宙開発利用大賞". rs-riyoutaishou.jp. 内閣府. 2023年10月17日閲覧。
  33. ^ 松浦立樹 (2023年10月13日). "内閣府、広報に"VTuber"起用 宇宙開発利用大賞のPRキャラに「宇推くりあ」が就任". ITmedia. 2023年10月19日閲覧。
  34. ^ "H3ロケット試験機2号機応援サポーター". H3試験機2号機特設サイト. JAXA 宇宙輸送技術部門. 2024 -02-28閲覧。
  35. ^ "×ばつEarthCARE 特別コラボレーション開催決定!". JAXAサテナビ SatelliteNavigator. JAXA 第一宇宙技術部門. 2024年5月29日閲覧。

参考文献

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雑誌

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WEBサイト

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関連項目

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外部リンク

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