四生
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四生(ししよう、梵: catur-yoni)とは、仏教において生物を出生(ジャーティ)方法によって4つに分類したもの[1] で、「胎卵湿化」、「卵胎湿化」とも呼ばれる。
四生の分類
[編集 ]- 胎生(たいしょう、梵: jarāyu-ja) - 母親の胎内から出生するもの(哺乳動物など)。人間もこれに含まれる。
- 卵生(らんしょう、梵: aṇḍa-ja) - 卵殻から出生するもの(鳥類、魚類など)[1] 。
- 湿生(しっしょう、梵: saṃsveda-ja) - 湿潤なじめじめしたところから出生するもの(虫など)[1] 。
- 化生(けしょう、梵: upapādu-ka) - 業により何もないところから、別によりどころなしに[2] 忽然と出生するもの(天人や地獄の衆生など)[1] 。
餓鬼は胎生のものと化生のものとがあり、畜生は胎生のものと卵生のものと湿生のものとがある。特殊な場合として、畜生にも化生があり、人間にも卵生・湿生・化生がある、という[2] 。
脚注
[編集 ]- ^ a b c d 岩波仏教辞典 1989, p. 354.
- ^ a b 櫻部・上山 2006, p. 42.
参考文献
[編集 ]- 中村元他『岩波仏教辞典』(第2版)岩波書店、1989年。ISBN 4-00-080072-8。
- 櫻部建、上山春平『存在の分析<アビダルマ>―仏教の思想〈2〉』角川書店〈角川ソフィア文庫〉、2006年。ISBN 4-04-198502-1。 (初出:『仏教の思想』第2巻 角川書店、1969年)
- 片茂永「韓国の蓮華化生図について」『比較民俗研究』24号,比較民俗研究会,2010年3月.
- 片茂永「蓮葉化生の国際性」『比較民俗学会報』比較民俗学会,通巻147,2011年3月.
- 片茂永「京都六波羅蜜寺蛙股の三本蓮華化生」『比較民俗学会報』,通巻150,2012年3月.
- 片茂永「韓国松広寺地蔵殿極楽図と浄土三部経」『比較民俗学会報』,通巻162,2015年7月.
- 片茂永「今昔物語集の道喩と蓮華化生」『比較民俗学会報』,通巻172号,2017.
- 片茂永「中国の何仙姑と蓮華」『比較民俗学会報』,通巻180号,2019.
関連項目
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