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南ルコニア礁

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ランドサット7号が撮影した南ルコニア礁

南ルコニア礁(みなみルコニアしょう、英語: South Luconia Shoalsマレー語: Gugusan Beting Patinggi Ali中国語: 巴丁宜阿里浅滩/南康暗沙)は、ボルネオ島の北方にある岩礁群である。北ルコニア礁とともにルコニア礁を形成する。南シナ海南部に位置し、南沙諸島に含められることもある。

北ルコニア礁の南12海里に位置する。東西約30海里、幅約15海里にわたって岩礁が卵形に分布しており、区域の面積は約900km2。名前の付けられた地形は6つあるが、干出するのはLuconia Breakersのみであり、他の地形は最浅で水深4.6-8.2mである[1]

マレーシア排他的経済水域(EEZ)内にあり、岩礁全体をマレーシアが実効支配している[2]

中国が2013年10月に南ルコニア礁周辺へ艦船を派遣した[3] ほか、2014年9月頃から中国海警局の船舶の侵犯が増加し、マレーシア側の無線による立ち退き要請に対しても反応がないことから、マレーシア海軍2015年 6月3日にこの岩礁付近に艦船を派遣している[2]

南ルコニア礁の南にはセントラル・ルコニア・ガス田があり、採掘された天然ガスパイプラインサラワク州 ビンツルに送られ、液化天然ガス(LNG)として日本にも輸出されている[4] [5]

南ルコニア礁を構成する地形

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脚注

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  1. ^ a b MARITIME BRIEFING Volume 1 Number 6 - A Geographical Description of the Spratly Islands and an Account of Hydrographic Surveys Amongst Those Islands David Hancox and Victor Prescott, International Boundaries Research Unit
  2. ^ a b マレーシア、近海の中国船監視に海軍艇派遣 朝日新聞、2015年6月14日
  3. ^ 南シナ海における中国の活動 (PDF) 防衛省、2015年5月29日
  4. ^ Central Luconia Gas Field, Malaysia Geographical Names, map, geographic coordinates
  5. ^
    南沙諸島(スプラトリー諸島)
    北中部
    (多国支配)
    : North Danger Reefs
    : 双子群礁
    : Thitu Reefs
    : 中业群礁
    : Loaita Banks
    : 道明群礁
    ティザード堆
    ユニオン堆
    その他
    北東部
    (主にフィリピン支配)
    リード堆
    エミー・ダグラス堆
    : Southern Reefs
    : 南方浅灘
    その他
    南西部
    (主にベトナム支配)
    : London Reefs
    : 尹慶群礁
    : Rifleman Bank
    : 南薇灘
    その他
    中南部
    (主にマレーシア支配)
    : Ardasier Bank
    : 安渡灘
    北ルコニア礁
    南ルコニア礁
    その他
    カテゴリ カテゴリ

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