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出岐雄大

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
出岐 雄大 Portal:陸上競技
選手情報
ラテン文字 Takehiro Deki
国籍 日本の旗 日本
種目 長距離走マラソン
所属 中国電力
大学 青山学院大学 社会情報学部卒業
生年月日 (1990年04月12日) 1990年 4月12日(34歳)
生誕地 長崎県の旗 長崎県 長崎市
自己ベスト
5000m 13分54秒09(2011年)
10000m 29分02秒10(2011年)
20km 58分51秒(2010年)
ハーフマラソン 1時間02分11秒(2015年)
マラソン 2時間10分02秒 (2012年)
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出岐 雄大(でき たけひろ、1990年 4月12日 - )は長崎県 長崎市出身の元陸上競技選手。専門は長距離走マラソン。2011年第26回ユニバーシアード競技大会男子ハーフマラソン日本代表。長崎県立長崎北陽台高等学校青山学院大学 社会情報学部卒業。中国電力陸上競技部に所属した。

来歴

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小学校時代に野球経験があり、中学時代はサッカー部に所属していた[1] 。長崎北陽台高校に入学後もサッカー部に所属していたが、助っ人として駅伝に出場していた。陸上部顧問の勧誘を受けて陸上部に入部[1] 。2年時の佐賀インターハイ 3000mSCで決勝進出を果たし、15位の成績を残した[2] 。3年時の埼玉インターハイ1500mと3000mSCで全国大会に進んだ[3]

2009年、青山学院大学に入学。大学4年時の箱根駅伝優勝を目標に大学で陸上競技を続けた[4] [5] 第86回箱根駅伝では1区区間9位でチームの41年ぶりのシード権獲得に貢献した。

2年時は10月の高島平20kmロードレースで実業団選手に競り勝ち58分51秒の記録で優勝[6] 第87回箱根駅伝では2区を担当。11人抜きの快走を見せた。

3年時は4月の第59回兵庫リレーカーニバル10000mで29分04秒16の記録で優勝[7] 。8月に深圳で行われた第26回ユニバーシアードハーフマラソンでは6位に入賞[8] 、同種目の団体金メダル獲得に貢献した。10月の第23回出雲駅伝は1区区間4位。11月の第43回全日本大学駅伝では2区で10人抜きの快走を見せ、早稲田大学大迫傑らを抑えて区間賞を獲得した[9] 。同月の国際千葉駅伝では日本学生選抜の一員として5区を務めた[10] 第88回箱根駅伝では2区で9人抜きの快走を見せ、1時間07分26秒の記録で区間賞を獲得した[11] 。3月の第67回びわ湖毎日マラソンで初マラソンを経験。雨の降る中で30kmまで先頭集団でレースを進め、学生歴代3位となる2時間10分02秒の記録で9位に入った[12] [13]

4年時は怪我が相次ぎ[14] 、6月の第44回全日本大学駅伝関東地区予選会では4組36位と失速し本大会出場権を逃している[15] 。しかし怪我から復帰した10月の第24回出雲駅伝では最終6区を務め、初優勝のゴールテープを切った[16] 。11月の国際千葉駅伝では2年連続日本学生選抜として5区を担当した[17] 第89回箱根駅伝はふくらはぎの怪我もあり10区を任されたが[18] 、区間14位に終わった。

大学卒業後は中国電力陸上競技部に加入。2014年のニューイヤー駅伝では最終7区区間8位の走りでチームの5位入賞に貢献した。

2015年1月の第20回全国都道府県対抗駅伝では長崎県代表として最終7区を担当、区間賞の走りでチームを8位入賞に導いた[19]

2015年7月のゴールドコーストハーフマラソンでは1時間02分11秒の自己ベストで優勝[20]

2016年2月の東京マラソン2016では2時間15分49秒で26位に終わる。その後、「箱根(駅伝)以上の目標が見つけられない」と、モチベーションの低下を理由に2016年3月限りで中国電力陸上部からの退部・現役引退を決意。結果的に同レースがラストランとなった[21] [22]

競技引退後は中国電力で社業に専念。2019年1月3日のTBS系列消えた天才』に出演し、陸上競技からの引退要因について「元から陸上は好きでも興味もなく、強い思いが有りませんでした。大学時代は原晋監督の魔法に掛かっただけです」「走ることが単純過ぎて何が面白いのかが分からず、キツい猛練習が耐えられなくて嫌いに成りました。中途半端な気持ちで続けては会社に失礼と思いました」と告白。尚、青山学院大の後輩達が箱根駅伝で活躍していることについては「自分から何か学んでくれて生かしてくれたなら、頑張ってきて良かったです。今は後悔無しにやれたと思っています」と笑顔で語っていた[23]

ベスト記録

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大学駅伝成績

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年度 出雲駅伝 全日本大学駅伝 箱根駅伝
1年生
(2009年度)
第21回
(出場なし)
(青学大不出場)
第41回
(出場なし)
<青学大総合15位>
第86回-1区(21.4Km)
区間9位
1時間03分48秒
<青学大総合8位>
2年生
(2010年度)
第22回-1区(8.0Km)
区間12位
24分13秒
<青学大総合11位>
第42回
(出場なし)
(青学大不出場)
第87回-2区(23.2Km)
区間4位
1時間07分50秒
<青学大総合9位>
3年生
(2011年度)
第23回-1区(8.0Km)
区間4位
23分04秒
<青学大総合10位>
第43回-2区(13.2Km)
区間賞
37分43秒
<青学大総合9位>
第88回-2区(23.2Km)
区間賞
1時間07分26秒
<青学大総合5位>
4年生
(2012年度)
第24回-6区(10.2Km)
区間3位
29分30秒
<青学大総合初優勝>
第43回
(出場なし)
(青学大不出場)
第89回-10区(23.1Km)
区間14位
1時間13分19秒
<青学大総合8位>

マラソン全成績

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年月 大会 順位 記録 備考
2012年 3月4日 第67回びわ湖毎日マラソン 9位 2時間10分02秒 初マラソン・2012年ロンドンオリンピック選考レース・自己記録
2016年 2月28日 東京マラソン2016 26位 2時間15分49秒 2016年リオデジャネイロオリンピック選考レース・ラストラン

脚注

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  1. ^ a b ランナーズブログ 第25回インタビュー(兼実省伍選手・出岐雄大選手・中原大選手) 中国電力陸上競技部 (2013年05月15日). 2013年8月25日閲覧
  2. ^ 秩父宮賜杯 第60回 全国高等学校陸上競技対校選手権大会 男子3000mSC 決勝 JAIC (2007年08月06日). 2013年8月25日閲覧
  3. ^ 『箱根駅伝公式ガイドブック2011』 陸上競技社・講談社. (2010). p.44
  4. ^ 『大学駅伝決算号 2012-13 陸上競技マガジン3月号増刊』 ベースボールマガジン社. (2013). pp.54-55.
  5. ^ 岩島佑希 (2013年01月04日). 青学大エース出岐、不調続き...潤んだ目でゴール 読売新聞. 2013年8月26日閲覧
  6. ^ 『陸上競技マガジン増刊 大学駅伝決算号 2011年3月号』 ベースボールマガジン社. (2011). pp.68-69.
  7. ^ 出岐雄大選手がユニバーシアードハーフマラソン代表に内定 青山学院大学. 2013年8月25日閲覧
  8. ^ 第26回ユニバーシアード競技大会(2011/深圳) 日本選手団(陸上競技)結果 日本学生陸上競技連合. 2013年8月25日閲覧
  9. ^ 第43回全日本大学駅伝 区間記録 テレビ朝日. 2013年8月25日閲覧
  10. ^ 出岐雄大選手(社会情報学部3年)が、「2011国際千葉駅伝」日本学生選抜チームで3位入賞 青山学院大学. 2013年8月26日閲覧
  11. ^ 第88回箱根駅伝 青学史上最高の第5位でゴール! 青山学院大学. 2013年8月25日閲覧
  12. ^ 『陸上競技マガジン 2012年4月号』 ベースボール・マガジン社 (2012). p.19
  13. ^ 第67回びわ湖毎日マラソン大会 びわ湖毎日マラソン. 2013年8月26日閲覧
  14. ^ 『大学駅伝決算号 2012-13 陸上競技マガジン3月号増刊』 ベースボールマガジン社. (2013). p.52.
  15. ^ 秩父宮賜杯第44回全日本大学駅伝対校選手権大会 関東学生陸上競技連盟推薦校選考会 男子10000m タイムレース総合結果 関東学生陸上競技連盟. 2013年8月26日閲覧
  16. ^ 過去のフィニッシュ 第24回 出雲駅伝. 2013年8月26日閲覧
  17. ^ 出岐雄大選手と大谷遼太郎選手が「2012国際千葉駅伝」日本学生選抜チームに出場し総合5位でゴール 青山学院大学. 2013年8月26日閲覧
  18. ^ 『大学駅伝決算号 2012-13 陸上競技マガジン3月号増刊』 ベースボールマガジン社. (2013). p.55
  19. ^ 第20回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会 [速報]総合成績2015年1月19日閲覧
  20. ^ ゴールドコーストマラソン2015(大会結果) 中国電力陸上競技部 ランナーズ・ブログ]2015年7月14日掲載
  21. ^ 出岐雄大選手から皆さまへ 中国電力陸上競技部 ランナーズ・ブログ(2016年3月11日掲載)
  22. ^ 箱根駅伝が選手キャリアのピークになってしまう理由 VICTORY(2019年1月3日掲載)
  23. ^ 青学史上最強ランナー 25歳で陸上を辞めた理由を告白「何が面白いのか...」 デイリースポーツ(2019年1月4日掲載)

外部リンク

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駅伝区間賞
1920年代
1930年代
1940年代
1950年代
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代

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