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伊予絣

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(2016年9月)
伊予かすり会館

伊予絣(いよかすり)は、愛媛県 松山市で製造されている木綿の紺。松山絣とも呼ばれる。久留米絣備後絣とともに日本三大絣の一つともされる。

江戸時代の後期に、今出(いまづ、現在の松山市西垣生町付近)の鍵谷カナが独力で織出した[1] [2] [3] 。当時、農家の婦女子が副収入を目的とし、農作業の合間を見て紡いだものであった。その後明治に入ると織機の改良も進んで生産量も増えて全国的に人気が高まった。明治の中頃から大正にかけては日本の絣生産のおおよそ半分を占め、1904年(明治37年)には生産量日本一(年間200万反以上)を記録した。

しかしながら、生活の洋風化とともに着物を中心に絣の需要は低下し、今日では、事業として行っているのは1軒のみとなった(他の事業との兼業)。同社が運営する松山市内にある伊予かすり会館にて、機織の実演を見ることができる(入場料50円)ほか、かすり製品を買い求めることもできる。今出地区には鍵谷カナを顕彰するため、木子七郎設計にかかる頌功(しょうこう)堂があり、国の登録有形文化財となっている。

1980年(昭和55年)には愛媛県指定の伝統的特産品となった[4]

脚注

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  1. ^ 久留米絣を参考にしたとも言われているが、現在では久留米絣より数年早く独自に作られたとする説が有力である。
  2. ^ 百科事典マイペディア「伊予絣」の解説『伊予絣』 - コトバンク
  3. ^ コトバンク・伊予かすり
  4. ^ 日本伝統文化振興機構

外部リンク

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