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ラスカル 155mm自走榴弾砲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ラスカル 155mm自走榴弾砲
種類 自走榴弾砲
原開発国 イスラエルの旗 イスラエル
運用史
配備先 イスラエル国防軍
開発史
開発期間 1980年代
製造業者 ソルタム・システムズ
製造数 100両[1]
諸元
重量 19.5 t[1]
全長 7.5 m[1]
全幅 2.46 m[1]
全高 2.30 m[1]
要員数 4名[1]

主兵装 155mm榴弾砲 39口径または52口径[1]
エンジン 350hp ディーゼル [1]
行動距離 350 km[1]
速度 50 km/h[1]
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ラスカル 155mm自走榴弾砲(ラスカル 155ミリメートルじそうりゅうだんほう)は、イスラエルソルタム・システムズが1980年代に開発した自走榴弾砲である[1] [2]

専用開発された軽量の装軌式車体にソルタム・システムズ製の155mm榴弾砲を搭載した自走砲で、小型・軽量・高機動性を特徴としており空挺輸送も可能であった。

概要

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ラスカルの開発の背景には、即応部隊への機動性向上の要求に伴い、自走砲にも空輸性能が求められるようになった事がある。ラスカルの車体重量は約20トンに抑えられており、これはソルタム社がこれまでに開発したL33M72ショレフと比較しても最も軽量である。このため、ラスカルはイスラエル国内での鉄道輸送、海上輸送、およびC-130 輸送機での空輸など幅広い方法での輸送、展開が可能となっている[2]

ラスカルの車体には装軌式走行装置が採用されている。これは路外機動性を重視したもので、例えばイスラエル北部の岩場の多いゴラン高原地域や、ネゲブ砂漠の広がる南部 シナイ半島での作戦行動を考慮したものである[2] 。走行装置のデザインは、起動輪については独自形状のものであるが、転輪・誘導輪および履帯はイスラエル国防軍で広く使用されているM113装甲兵員輸送車と同型の物が使用されている[2]

装備する155mm砲は39口径または52口径を選択可能で、左右30°・仰角65°の可動範囲を持つ。砲弾は車体上に剥き出しの状態で36発を搭載可能である[2]

ラスカルは1980年代に100両程度が製造されたとされるが[1] 、その詳しい運用状況は不明である。

ソルタム・システムズはこの後、ラスカルのコンセプトを引き継ぐ後継車種として、装輪式大型トラックに155mm榴弾砲を搭載したATMOS 2000 を開発している[2]

出典

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関連項目

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しろまる装輪式%半装軌式V水陸両用型
戦車
主力戦車
巡航中戦車
軽戦車
輸出用
試験運用
鹵獲
自走砲
榴弾砲
迫撃砲
多連装ロケット砲
ミサイルランチャー
対空砲
試作
鹵獲
装甲車
装甲兵員輸送車
歩兵戦闘車
偵察戦闘車
歩兵機動車
試作
計画のみ
鹵獲
支援車両
装甲回収車
戦闘工兵車
カテゴリ カテゴリ

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