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ライコス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

LYCOS(ライコス)は、アメリカ合衆国を中心に多くので展開されているポータルサイトである。

名称は、lycosia(コモリグモ)に由来。ウェブ(クモの巣)からの連想で命名された。マスコットキャラクターは黒のラブラドール・レトリーバーの「ライコス犬」。

アメリカ合衆国

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Lycos Inc.
本社所在地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
02451
100 5th Ave, Waltham, MA
設立 1994年
業種 情報・通信業
事業内容 ウェブホスティングブラウザゲームフリーメール検索エンジン
代表者 Jungwook Lim(最高経営責任者)
主要株主 Ybrant Digital(100%出資)
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カーネギーメロン大学のマイケル ローレン モールディンによって開発された検索エンジンを商業化するため、1994年にLycos Inc.を設立。 世界展開を行い、最盛期の1999年には40か国以上に達した。2000年5月にスペインTelefónica,S.A.の傘下のTerra Networksに売却されてTerra Lycosとなり[1] 、2004年10月に韓国Daum Communications Corp. の傘下となりLycos, Inc.として分離され、2010年8月にインドのYbrant Digitalに売却された。

日本

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日本では、同一の商号の日本法人が2度設立され、日本においてLYCOSのサービスを行っていた。

ライコスブランドは2003年に楽天グループのインフォシーク(Infoseek)に統合されて実質的に消滅した後、新規の日本法人が立ち上げられ新生ライコスとして2007年3月よりサービスを提供してきたが、2年足らずで閉鎖し社名変更・業態転換された。そして2009年12月よりアメリカのLycos Inc.によって、検索サービスのみが再開された。

ライコスジャパン株式会社(初代)

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ライコスジャパン株式会社
Lycos Japan Inc.
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
107-0061
東京都港区 北青山三丁目3-5
本店所在地 153-0043
東京都目黒区 東山一丁目4番4号
設立 1998年 4月14日
業種 情報・通信業
事業内容 インターネット情報提供サービス
代表者 森学(代表取締役)
資本金 74億638万5,000円
(2002年12月31日時点)
発行済株式総数 13.5万株(2002年12月現在)
売上高 10億1,894万1,000円
(2002年12月期)
営業利益 しろさんかく14億7,092万1,000円
(2002年12月期)
純利益 しろさんかく23億3,618万円
(2002年12月期)
純資産 4億3,616万5,000円
(2002年12月31日時点)
総資産 7億9,936万4,000円
(2002年12月31日時点)
従業員数 87人(2002年11月時点)
決算期 12月末日
主要株主 Lycos Inc. 46.8%
住友商事 44.3%
角川書店 3.9%
住商情報システム 2.5%
インターネットイニシアティブ 2.5%
(2002年12月時点)
特記事項:2002年 12月19日楽天の子会社となり、2003年 9月1日に同社に吸収合併。
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住友商事・アメリカのLycos Inc.・IIJの出資により1998年 4月14日に設立され[2] 、1999年10月よりポータルサイトを運営していた[3] 。大手ポータルサイトの一角を占めていたが、創業以来赤字が続き、2002年 12月19日楽天子会社となり[4] (2003年6月に初めて単月黒字となった[5] )、2003年 9月1日に同じく楽天の子会社であったインフォシークと共に楽天に吸収合併され[6] 、消滅している。なお、同社が日本において行っていたLYCOSのサービスは、楽天のInfoseekに統合されている[7]

ITバブル末期の1999年から2000年にかけて浜崎あゆみをイメージキャラクター・イメージソングに起用し、スポットCMを放映していた。また、テレビアニメ作品の「BOYS BE...」「ラブひな」では、キャラクターがライコスのサービスをPRするCMも放映された。

ライコスジャパン株式会社(2代目)

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ライコスジャパン株式会社
Lycos Japan Corp.
種類 株式会社
本社所在地 東京都千代田区 神田小川町二丁目4番16号
設立 2004年 8月2日
業種 情報・通信業
事業内容 インターネット・モバイル等を介した各種コンテンツサービスの企画、開発および運営
代表者 宋旻擇(代表取締役 社長CEO)
資本金 6億5400万円(2008年3月現在)
従業員数 16名(2008年3月現在)
主要株主 Daum Global Holdings(93.44%)
KDDI株式会社(6.56%)
(2008年3月現在)
特記事項:2007年3月20日に株式会社TAONより商号変更。
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東京通信ネットワーク株式会社(後に株式会社パワードコムに吸収合併)が運営していたCafestaの運営の引き継ぎを目的として、同社から新設分割の形で、株式会社パワードコム(後にKDDIに吸収合併)と韓国のダウム社の出資で、2004年 8月2日に株式会社TAONとして設立。2007年 3月20日にライコスジャパン株式会社に商号変更。 マルチメディアブログサービス「ライコスクリップ」・動画共有サービス「ライコスミックス」の二つのサービスをメインとして、2007年3月22日にライコスブランドでサービス開始[8] 2008年 4月1日、Cafesta事業を株式会社エイアンドティー(後のカフェスタ株式会社、現在は解散)に譲渡し、2008年 11月29日サービス終了して撤退した[9]

その後lycos.co.jpのドメインはダウムジャパンが引き継いでいたが、2013年12月にドメイン名廃止。

株式会社LYCOM

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株式会社LYCOM
種類 株式会社
本社所在地 東京都千代田区 神田小川町二丁目2番地 サンブリヂ小川町6F
設立 2004年 8月2日
業種 小売業
事業内容 ECサイト運営、輸入商品販売
代表者 朴炫奎(代表取締役)
資本金 1億円(2013年3月現在)
従業員数 25人(2012年10月現在)
特記事項:2007年9月にライコスジャパン株式会社より商号変更。
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株式会社ダウムジャパンから2009年 9月20日に株式会社LYCOM(ライコム)に商号変更、業態も輸入雑貨のインターネット販売に変更。[要出典 ] 2012年10月よりフラッシュマーケティング・ショッピングモール型で商品の販売を行うタイムセールショッピングサイト「googoo」を運営[10] していたが、2013年に[11] サービス終了。

脚注

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  1. ^ "スペインのTerra Networksが米Lycosを125億ドルで買収". INTERNET Watch (2000年5月17日). 2012年9月5日閲覧。
  2. ^ "米大手検索サービス「Lycos」が日本進出 住友商事、IIJと合弁会社". INTERNET Watch (1998年4月14日). 2012年9月5日閲覧。
  3. ^ "ポータル市場に殴り込み!「Lycos Japan」が本格サービス開始". INTERNET Watch (1998年10月5日). 2012年9月5日閲覧。
  4. ^ "楽天、ライコスジャパンを子会社化〜筆頭株主に". INTERNET Watch (2002年12月18日). 2012年9月5日閲覧。
  5. ^ japan.internet.com Webファイナンス 「ライコスジャパン、創業以来初の単月黒字
  6. ^ "楽天、インフォシークとライコスジャパンを吸収合併". INTERNET Watch (2003年7月14日). 2012年9月5日閲覧。
  7. ^ "インフォシーク、ライコスのサービスを9月に統合". INTERNET Watch (2003年6月3日). 2012年9月5日閲覧。
  8. ^ "「Lycos」ブランドが動画投稿型ブログサービスとして復活". INTERNET Watch (2007年3月22日). 2012年9月5日閲覧。
  9. ^ NAVER 뉴스홈 한국 SNS, 일본서 잇단 굴욕(韓国語)
  10. ^ "(プレスリリース)期間限定タイムセールショッピングサイト 【googoo】誕生". INTERNET Watch (2012年10月25日). 2012年10月25日閲覧。
  11. ^ facebook [1]・Twitter [2] の公式アカウントの投稿は、2013年6月が最後となっている。

関連項目

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外部リンク

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