ブラフ (ゲーム)
ブラフ(ドイツ語: Bluff)は、古くからあるライアーズ・ダイス(英語: Liar's Dice)と呼ばれるゲームのルールを再構築して製作されたドイツのボードゲーム、ダイスゲームである[1] 。ブエブロとも呼ばれる[1] 。ブラフは1993年のドイツ年間ゲーム大賞を受賞した。
ライアーズ・ダイスは1800年以前に考案されたと考えられているが、考案者は不明である[1] 。ブラフはリッチャード・ボルグ (英語版)が古典的なルールを再構成した[1] 。リッチャード・ボルグ作とされることも多い[1] 。
アメリカ合衆国ではミルトン・ブラッドリー・カンパニー (英語版)から1987年にLiar's Diceとして商品化されている。日本ではツクダオリジナルから『ライアーズダイス』の名称で商品化されていた。
構成
[編集 ]販売されているブラフには以下のものが含まれている。ツクダオリジナル版も同じ構成。
- ダイスカップ - 6個
- サイコロ - 30個
- サイコロは正六面体。サイコロの目は1から5までは通常のサイコロと同じ。6の目の代わりに☆となっている。
- ツクダオリジナル版のサイコロは目が2から6で、1の目の代わりに☆となっている。
- 色違いサイコロ - 1個
- 上記のサイコロと同じで色違い。
- ゲームボード
市販製品だとプレイ人数は最大6人となる。
ゲームの概要
[編集 ]各プレイヤーにダイスカップ1個とサイコロ5個を配る。
- 各プレイヤーは自分のサイコロを自分のダイスカップの中に入れて机に伏せ、他のプレイヤーにわからないように自分のサイコロの出目を確認する。
- プレイヤーは順に全プレイヤーの出目と個数を予想し宣言する。例えば「3が9個」など。この時、赤いサイコロを宣言した目にし、ゲームボード上の個数の欄に置く。
- ただし、☆は任意の数にできるので、上記の例ならば、3の目のサイコロが7個と☆の目のサイコロが2個でも成立する。
- また、☆の個数のみを宣言することもできる。
- 次に宣言するプレイヤーは以下のなかから自分の行動を選択する。チャレンジ(ブラフ)の宣言が出るまで、各プレイヤーで順に繰り返す。
- 前のプレイヤーの宣言よりも多い数を宣言するか、より大きな出目に変更する。出目を変更した場合は個数を増やさなくても良い。既に出ている宣言が「3が9個」なら「4が9個」「2が10個」「3が10個」などが有効となる。☆を宣言する場合は個数の半分より大きいことが必要。宣言が「3が9個」なら半分は4.5個なので「☆が5個」から有効。逆に宣言が☆なら2倍の個数から有効になる。例えば宣言が「☆が2個」なら「☆が3個」「2が4個」などが有効となる。
- 前のプレイヤーの宣言よりも多い数を宣言するか、出目を変更する。自分のダイスカップから1個以上のサイコロを場に出し、残りのサイコロをダイスカップの中で振り直す。
- 前のプレイヤーの宣言を否定する(チャレンジの宣言、ブラフの宣言)。全員のダイスカップをオープンにし、それぞれの出目と宣言とを確認する。
- 宣言通りの個数だった場合、宣言したプレイヤー以外はそれぞれ自分のサイコロ1個を場に出す。
- 宣言より少ない個数だった場合、宣言したプレイヤーは不足した個数のサイコロを場に出す。
- 宣言より多い個数だった場合、チャレンジしたプレイヤーは超過した個数のサイコロを場に出す。
- 例えばプレイヤーAが「3が9個」と宣言し、次のプレイヤーBがチャレンジの宣言をした場合。
- 実際の個数(3と☆の個数)が9個だったら、プレイヤーA以外はそれぞれサイコロ1個を場に出す。
- 実際の個数(3と☆の個数)が7個だったら、プレイヤーAはサイコロ2個を場に出す。
- 実際の個数(3と☆の個数)が12個だったら、プレイヤーBはサイコロ3個を場に出す。
- 例えばプレイヤーAが「3が9個」と宣言し、次のプレイヤーBがチャレンジの宣言をした場合。
- 手持ちのサイコロが無くなったプレイヤーはゲームから脱落する。最後の1人になるまで1から繰り返す。
受賞歴
[編集 ]- 1993年 「ドイツ年間ゲーム大賞(Spiel des Jahres)」大賞
- 1993年 「ドイツゲーム大賞(Deutscher Spiel Preis)」4位
同一ゲーム
[編集 ]この他にも、 Cacho、Pico、Perudo、Cachito、Dadinhoといった名称がある。
出典
[編集 ]関連項目
[編集 ]- パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト - 2006年公開の映画。劇中でデイヴィ・ジョーンズのさ迷える幽霊船号にクルーとして働かされている人間の唯一の娯楽として残り刑期を賭けてライアーズ・ダイスをプレイするシーンがある。
- レッド・デッド・リデンプション - 2010年に発売されたビデオゲーム。ゲーム内ゲームとしてライアーズ・ダイスがプレイできる。
- 確率論
- 期待値
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