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ブラフ (ゲーム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ブラフのプレイ風景

ブラフ(ドイツ語: Bluff)は、古くからあるライアーズ・ダイス(英語: Liar's Dice)と呼ばれるゲームのルールを再構築して製作されたドイツのボードゲーム、ダイスゲームである[1] ブエブロとも呼ばれる[1] 。ブラフは1993年のドイツ年間ゲーム大賞を受賞した。

ライアーズ・ダイスは1800年以前に考案されたと考えられているが、考案者は不明である[1] 。ブラフはリッチャード・ボルグ (英語版)が古典的なルールを再構成した[1] 。リッチャード・ボルグ作とされることも多い[1]

アメリカ合衆国ではミルトン・ブラッドリー・カンパニー (英語版)から1987年にLiar's Diceとして商品化されている。日本ではツクダオリジナルから『ライアーズダイス』の名称で商品化されていた。

構成

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販売されているブラフには以下のものが含まれている。ツクダオリジナル版も同じ構成。

  • ダイスカップ - 6個
  • サイコロ - 30個
    • サイコロは正六面体。サイコロの目は1から5までは通常のサイコロと同じ。6の目の代わりに☆となっている。
    • ツクダオリジナル版のサイコロは目が2から6で、1の目の代わりに☆となっている。
  • 色違いサイコロ - 1個
    • 上記のサイコロと同じで色違い。
  • ゲームボード

市販製品だとプレイ人数は最大6人となる。

ゲームの概要

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各プレイヤーにダイスカップ1個とサイコロ5個を配る。

  1. 各プレイヤーは自分のサイコロを自分のダイスカップの中に入れて机に伏せ、他のプレイヤーにわからないように自分のサイコロの出目を確認する。
  2. プレイヤーは順に全プレイヤーの出目と個数を予想し宣言する。例えば「3が9個」など。この時、赤いサイコロを宣言した目にし、ゲームボード上の個数の欄に置く。
    • ただし、☆は任意の数にできるので、上記の例ならば、3の目のサイコロが7個と☆の目のサイコロが2個でも成立する。
    • また、☆の個数のみを宣言することもできる。
  3. 次に宣言するプレイヤーは以下のなかから自分の行動を選択する。チャレンジ(ブラフ)の宣言が出るまで、各プレイヤーで順に繰り返す。
    • 前のプレイヤーの宣言よりも多い数を宣言するか、より大きな出目に変更する。出目を変更した場合は個数を増やさなくても良い。既に出ている宣言が「3が9個」なら「4が9個」「2が10個」「3が10個」などが有効となる。☆を宣言する場合は個数の半分より大きいことが必要。宣言が「3が9個」なら半分は4.5個なので「☆が5個」から有効。逆に宣言が☆なら2倍の個数から有効になる。例えば宣言が「☆が2個」なら「☆が3個」「2が4個」などが有効となる。
    • 前のプレイヤーの宣言よりも多い数を宣言するか、出目を変更する。自分のダイスカップから1個以上のサイコロを場に出し、残りのサイコロをダイスカップの中で振り直す。
    • 前のプレイヤーの宣言を否定する(チャレンジの宣言、ブラフの宣言)。全員のダイスカップをオープンにし、それぞれの出目と宣言とを確認する。
      • 宣言通りの個数だった場合、宣言したプレイヤー以外はそれぞれ自分のサイコロ1個を場に出す。
      • 宣言より少ない個数だった場合、宣言したプレイヤーは不足した個数のサイコロを場に出す。
      • 宣言より多い個数だった場合、チャレンジしたプレイヤーは超過した個数のサイコロを場に出す。
        • 例えばプレイヤーAが「3が9個」と宣言し、次のプレイヤーBがチャレンジの宣言をした場合。
          • 実際の個数(3と☆の個数)が9個だったら、プレイヤーA以外はそれぞれサイコロ1個を場に出す。
          • 実際の個数(3と☆の個数)が7個だったら、プレイヤーAはサイコロ2個を場に出す。
          • 実際の個数(3と☆の個数)が12個だったら、プレイヤーBはサイコロ3個を場に出す。
  4. 手持ちのサイコロが無くなったプレイヤーはゲームから脱落する。最後の1人になるまで1から繰り返す。

受賞歴

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同一ゲーム

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Perudoのセット

この他にも、 Cacho、Pico、Perudo、Cachito、Dadinhoといった名称がある。

出典

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  1. ^ a b c d e Geoffrey Engelstein、Isaac Shalev、小野卓也(翻訳)『ゲームメカニクス大全ボードゲームに学ぶ「おもしろさ」の仕掛け』翔泳社、2020年、570頁。ISBN 9784798169170 

関連項目

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ウサギとハリネズミ (1979) | ラミーキューブ (1980) | フォーカス (1981) | ザーガランド (1982) | スコットランドヤード (1983) | ダンプフロス (1984) | シャーロック・ホームズの犯罪事件簿 (1985) | アンダーカバー (1986) | アウフアクセ (1987) | バルバロッサ (1988) | カフェインターナショナル (1989) | 貴族の務め (1990) | ドルンター&ドルーバー (1991) | ホーマスツアー (1992) | ブラフ (1993) | マンハッタン (1994) | カタンの開拓者たち (1995) | エルグランデ (1996) | ミシシッピクイーン (1997) | エルフェンランド (1998) | ティカル (1999) | トーレス (2000) | カルカソンヌ (2001) | ヴィラパレッティ (2002) | アルハンブラ (2003) | チケット・トゥ・ライド (2004) | ナイアガラ (2005) | 郵便馬車 (2006) | ケルト (ボードゲーム) (2008) | ドミニオン (2009) | ディクシット (2010) | クゥワークル (2011) | キングダムビルダー (2012) | 花火 (2013) | キャメルアップ (2014) | コルト・エクスプレス (2015) | コードネーム (2016) | キングドミノ (2017) | アズール (2018) | ジャスト・ワン (2019) | ピクチャーズ (2020) | ミクロマクロ: クライムシティ (2021) | カスカディア (2022)

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