コンテンツにスキップ
Wikipedia

ヤマネ科

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヤマネ科
オオヤマネ
オオヤマネ Glis glis
分類
: ヤマネ科 Gliridae
学名
Gliridae Muirhead, 1819 [1]
和名
ヤマネ科[2] [3]

ヤマネ科(ヤマネか、Gliridae)は、哺乳綱齧歯目に分類される科。

分布

[編集 ]

アフリカ大陸ユーラシア大陸日本

形態

[編集 ]

前肢の指は4本、後肢の趾は5本[2] 。指には鉤状の爪が生える[2] 盲腸がない[2] 。一部の種では尾が切れやすい構造になっており、外敵に襲われた時に尾を自切して逃げる[2]

分類

[編集 ]
ルイス・キャロル著の『不思議の国のアリス』にもヤマネが登場する(原語 dormouse は、しばしば「眠りネズミ」と訳される)。

起源は40,000,000 - 60,000,000年前の始新世に遡ると考えられている[2]

以下の分類・英名は、Holden(2005)に従う[1] 。和名は川田ら(2018)に従う[3]

生態

[編集 ]

多くの種は樹上棲[2] 。樹上や樹洞などに木の葉や苔などを集めた球状の巣を作る[2] 。冬季には蓄積した脂肪を使い、冬眠する[2]

食性は雑食で、昆虫節足動物、鳥類の卵、果実などを食べる[2]

繁殖形態は胎生。1回に平均4頭の幼獣を産む[2]

人間との関係

[編集 ]

ローマでは、オオヤマネを専用の壺の中で飼育して太らせてから焼いて食用とした[2]

ルイス・キャロル不思議の国のアリス』にもヤマネが登場する(原語 dormouse は、しばしば「眠りネズミ」と訳される)。

出典

[編集 ]
  1. ^ a b Mary Ellen Holden, "Gliridae". Mammal Species of the World, (3rd ed.), Volume 2, Don E. Wilson & DeeAnn M. Reeder (ed.), Johns Hopkins University Press, 2005, Pages 819 - 841.
  2. ^ a b c d e f g h i j k l Claude Baudoin 「ヤマネ」柴内俊次訳『動物大百科5 小型草食獣』今泉吉典監修 D.W.マクドナルド編、平凡社、1986年、92 - 94頁。
  3. ^ a b 川田伸一郎, 岩佐真宏, 福井大, 新宅勇太, 天野雅男, 下稲葉さやか, 樽創, 姉崎智子, 横畑泰志世界哺乳類標準和名目録」『哺乳類科学』58巻 別冊、日本哺乳類学会、2018年、1 - 53頁。

関連項目

[編集 ]
ウィキメディア・コモンズには、ヤマネ科 に関連するカテゴリがあります。
ウィキスピーシーズにヤマネ科 に関する情報があります。

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /