マガダン時間
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マガダン時間(マガダンじかん、Magadan Time - MAGT)は、協定世界時 (UTC) を11時間進ませたロシアの標準時 (UTC+11)である。
歴史
[編集 ]2010年 3月28日のサマータイム開始と同時にカムチャツカ時間が廃止され、それまでカムチャッカ時間を用いていたカムチャツカ地方、チュクチ自治管区でもマガダン時間を用いることとなった。
もともとはUTC+11であり、夏時間では協定世界時より12時間進み(UTC+12)、マガダン夏時間(マガダンなつじかん、Magadan Summer Time - MAGST)と呼ばれていたが、2011年 3月27日に夏時間で協定世界時より12時間進み、そのまま夏時間廃止で季節にかかわらずUTC+12固定となった。
国民の不満を受けて2014年 7月22日にウラジーミル・プーチン大統領が標準時を冬時間に戻す法案に署名したことにより[1] 、同年10月26日よりロシアの時間帯の変更が行われ、カムチャツカ時間とサマラ時間が復活、マガダン州の標準時がウラジオストク時間 (UTC+10)に変更されたことにより、マガダン時間は廃止された。
2014年10月26日からはサハ共和国東部とサハリン州の一部 (2016年3月27日からはサハリン州全体)でスレドネコリムスク時間としてUTC+11を用いていたが、2016年4月24日にマガダン州の標準時がウラジオストク時間からUTC+11に変更された際に当標準時が復活し、スレドネコリムスク時間は廃止された。
採用しているロシアの地域
[編集 ]- サハ共和国 (東部)
- アビー地区
- アライホフ地区 (ロシア語版)
- モマ地区 (ロシア語版)
- ニジニコリムスク地区 (ロシア語版)
- スレドネコリムスク地区 (ロシア語版)
- ヴェルフネコリムスク地区 (ロシア語版)
脚注
[編集 ]- ^ "ロシア、通年「冬時間」に 10月から日本と6時間差". 産経ニュース. (2014年7月23日). オリジナルの2014年12月14日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20141214112311/http://www.sankei.com/world/news/140723/wor1407230046-n1.html 2014年12月7日閲覧。