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ファイトフィーバー

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(2016年2月)
Fight Fever
ジャンル 対戦型格闘ゲーム
開発元 ビッコム
発売元 ビッコム
SNK
プロデューサー キム・カッファン(: 김갑환)
イー・ヘグォン[注 1] (: 이해권)
キム・ウンジェ[注 2] (: 김웅재)
イー・ジョンシク(: 이종식)
ディレクター キム・ジェフン[注 3] (: 김재훈)
プログラマー キム・ヒョンジョン(: 김현종)
キム・ヨンソン(: 김용선)
チェ・チルソク(: 최칠석)
音楽 キム・ジェヨン(: 김재영)
発売日 1994年6月28日(日本)
1994年9月(韓国)
システム基板 MVS
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ファイトフィーバー』 (FIGHT FEVER) は、ビッコムがSNKのアーケード筐体「Multi Video System」(業務用ネオジオ、以下:MVS)向けに製作・販売した対戦型格闘ゲームである。

概要

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韓国向けにネオジオを普及する為にSNKが提携した、韓国に本社を置くビッコム社[注 4] が開発したMVS参入作品である。ビッコム社は当作品を開発する前に、数人の開発者を研修生としてSNKに出向させており、『龍虎の拳』および『餓狼伝説2』の開発に携わっていると言われている。

プレイヤーが使用可能なキャラクターは国籍・人種こそ様々なものの、全てテコンドー使いであるという設定となっているが、日本国内向けには特に言及されていない。操作は8方向レバー1本と、それぞれ強弱にわかれたパンチボタン・キックボタンの4ボタン制。キャラクターが必勝技[注 5] を出すと画面にその技名が表示される。

コンピューターキャラクターを相手に戦うサーキットモードと、プレイヤー同士で戦うVSモードに分かれている。VSモードでのみ中ボスのマスタータエクックが選択出来るようになり、サーキットモードで遊んでいるときに乱入されるとVSモードに切り替わり、乱入した側だけでなく先にプレイしていた側もそこで使用キャラクターの選択をし直すことができる。また、対人戦が終わりVSモードからサーキットモードへ戻るときにもこのキャラクター選択が挟まれる。

続編として『ファイトフィーバー2』が開発され、ロケテストも行われたがMVS用としては発売中止となり、『The Eye of Typhoon 極超豪拳 』として韓国で3DO(LG電子販売)とPCで発売された。2021年に設立された(新)ビッコム社より2023年より3DO版、PC版共にリパッケージ版がオンライン販売され、リメイク版も製作予定となっている。[1] [注 6]

ストーリー

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テコンドーが世界的に急速に普及し、国際テコンドー大会「王中王」が開催される。

登場キャラクター

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括弧内はホームグラウンド

ハン・ベーダル / HAN BAEDAL(韓国)
本作の主人公格キャラクター。父はテコンドーの修行の為に妻とまだ赤子であった2人の息子を捨て姿を消してしまう。母もまた父が姿を消した直後に交通事故で亡くなり、孤児となる。その後は養子として引き取られ、養父母にテコンドーを教わり成長した。
名前のBAEDALの読みはペダルがより正確に近い読み方であるが、日本語版においてはベーダルと表記している。
キム・フーン / KIM HOON(メキシコ)
本作の準主役格キャラクター。使う技はハンと似ているが似ている理由は不明。父はテコンドーの修行の為に妻とまだ赤子であった2人の息子を捨て姿を消してしまう。母もまた父が姿を消した直後に交通事故で亡くなり、孤児となる。その後は養子として引き取られ、養父母にテコンドーを教わり、後にアメリカ、そしてメキシコへと渡る。実はハンとは双子の兄弟であり、このことはお互いに認知していない。
ミユキ / MIYUKI(日本)
本作の紅一点である日本人女性。エアロビクス講師。
ロッペン・ハイマー / ROPHEN HEIMER(ドイツ)
頭にバンダナを巻いた中年ファイター。元・西ドイツの特殊工作員だがベルリンの壁崩壊を受けて退役しビール店を経営する。
ゴルリオ / GOLRIO(ブラジル)
南米先住民の衣装を着用する太った男性。地球環境保護の大切さを訴えるために大会に参加する。
チンタオ / CHINTAO (中国)
黄飛鴻をモチーフにしたと思われるキャラクターで、超必勝技にその影響が見受けられる。少林拳とテコンドーをミックスしたファイトスタイルを見せる。
マジック・ダンカー / MAGIC DUNKER(アメリカ)
バスケ選手の格好をした黒人男性。
ニック・コマンドー / NICK COMMANDO(アメリカ)
白いマスクと緑の軍服を着た白人アーミー。ナンバー1にこだわりテコンドーでもナンバー1であることを証明するため大会に参加する。
マスター・タエクック/ MASTER TAEKUK(韓国)
本作の中ボス。VSモードでのみ使用可能。オープニングデモ画面にも姿を見せている。インストカードおよび、徳間書店から刊行されていた『ゲーセン天国』の記述ではマスター・タエクックとなっているが、これはハングルのアルファベット表記を日本語読みしてしまったために起きた誤表記である。実際の発音はマスター・テグクに近い。
テコンドーの達人であり、修行の為に妻と生まれたばかりの2人の息子を残して白頭山で修行すること20年。テコンドー大会「王中王」の招待状が届いたため、参加選手の中に2人の息子がいるのではないかと期待し参加する。修行地は白頭山とされているが、ホームステージは韓国である。
空手健児(からて けんじ) / KARATE KENJI(日本)
- 臼井雅基
本作の最終ボス。マスター・タエクックを倒してテコンドーの世界王者となったプレイヤーキャラクターの前に挑戦状を送り付ける空手家で、『ゲーセン天国』の記述では日本空手界の頂点に君臨する男と紹介されている。サーキットモードとVSモードでともに使用が不可能なコンピューター専用キャラクター。

脚注

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注釈

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  1. ^ 名前を借用している痛快GANGAN行進曲ではイー・ハクエンと呼称
  2. ^ 名前を借用しているサムライスピリッツではキム・ウンチェと呼称
  3. ^ 名前を借用している餓狼伝説ではキム・ジェイフンと呼称
  4. ^ 業務用ネオジオを販売していたのが親会社のビッコで、家庭用ネオジオはグループ会社のビックエーが担当していた。ビッコムはゲーム開発が主な事業であった。
  5. ^ 当作品を含むビッコム作品では一般的に必殺技とされるものを「殺す」では意味がよくないとして「必勝技」としている。
  6. ^ 2023年に日本のゲームセンターで稼働した[2] 極超豪拳再起は違法改造基盤であり公式なリメイク版ではない

出典

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  1. ^ "게임 - 빅콤 공식 스토어" [ゲーム - ビッコム公式ストア] (朝鮮語). VICCOM Rebirth. 2024年4月27日閲覧。
  2. ^ babamikadoのツイート(1618586429780811776)

外部リンク

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(新)ビッコム公式サイト

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