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ノボロギク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ノボロギク
Senecio vulgaris
Senecio vulgaris(1885年)
分類 (APG III)
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : キク類 Asterids
: ノボロギク S. vulgaris
学名
Senecio vulgaris L. (1753)[1]
和名
ノボロギク(野襤褸菊)、オキュウクサ、タイショウクサ
英名
common groundsel
old-man-in-the-spring
亜種
  • S. v. subsp. denticulatus
  • S. v. subsp. vulgaris
分布図
分布図

ノボロギク(野襤褸菊、学名: Senecio vulgaris)は、キク科の越年生または一年生の広葉雑草ヨーロッパ原産で、日本では帰化植物の一つ。

和名は「野に生えるボロギク」の意で、ボロギクとはサワギクのこと。オキュウクサタイショウクサともいう。中国名は、歐洲千里光(別名:歐洲黃菀)[1]

形態・生態

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一年生の草本[2] は中空で、高さ20 - 40センチメートル (cm) に直立し[2] 、多数に分枝してを形成する。はうす緑色から赤紫色。水分が多く、まばらに毛がある[2]

子葉は長楕円形で、葉先はややとがる。成互生し、不規則に羽状の切れ込みがあり、基部で広がって茎を抱く[2] 。色は濃緑色で厚く、やや光沢があり[2] 、表面にははほとんどない。長さ3 - 5 cm、幅1 - 3 cm。

開花は通常5 - 8月、温暖な地域ではほぼ一年中[2] は1 cm程度の頭状花序で、黄色筒状花だけの花をつける[2] 総苞は円同型で、総苞外片は長さ1 - 3ミリメートル (mm) で上半部は黒色、総苞内片は長さ6 mmで緑色をしている[2] 。筒状花は、花冠の先端が5裂し、白色の冠毛がある[2]

果実痩果で、円柱状で10本の脈がある[2] 種子は長い白色冠毛を持ち、風にのって飛散し、繁殖する。

生育適温は7 - 35°C、25°Cが最適温度である。積雪地以外では、一年中発生する。

分布・生育地

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ヨーロッパ原産[2] 。世界中の寒冷地 - 亜熱帯に分布する。日本では明治初期にヨーロッパから入り[2] 北海道から沖縄まで全国に分布する。

耕作地では一般果樹園、水田転作畑によく見られ、道端空き地にも自生する。

人間との関わり

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畑地では強害雑草となることがある。有毒で食用には出来ない。

収斂性

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過去には血止めのために鼻血などの際に使用されたが、今日はピロリジジンアルカロイドの毒性のため推薦されない。

脚注

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  1. ^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2003-). "Senecio vulgaris L. ノボロギク(標準)". BG Plants 和名−学名インデックス(YList) . 2024年8月10日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l 長田武正 1976, p. 75.

参考文献

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出典は列挙するだけでなく、脚注などを用いてどの記述の情報源であるかを明記してください。 記事の信頼性向上にご協力をお願いいたします。(2024年8月)

関連項目

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ウィキスピーシーズにノボロギク に関する情報があります。
ウィキメディア・コモンズには、ノボロギク に関連するカテゴリがあります。

外部リンク

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