ドミンゴ (アルバム)
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『ドミンゴ』 | ||
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カエターノ・ヴェローゾ&ガル・コスタ の スタジオ・アルバム | ||
リリース | ||
ジャンル | ボサノヴァ、MPB | |
時間 | ||
レーベル | フィリップス・レコード | |
プロデュース | Dori Caymmi | |
専門評論家によるレビュー | ||
カエターノ・ヴェローゾ アルバム 年表 | ||
ガル・コスタ 年表 | ||
ドミンゴ
(1967年) ガル・コスタ (1969年) |
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『ドミンゴ』(Domingo)は、ブラジルのミュージシャン、カエターノ・ヴェローゾとガル・コスタが1967年に連名で発表したスタジオ・アルバム。両名にとってデビュー・アルバムに当たる。
解説
[編集 ]音楽的には純粋なボサノヴァで[2] 、当時ヴェローゾはボサノヴァの創始者ジョアン・ジルベルトを称賛する一方、第二世代のボサノヴァに対しては「世俗的にすぎる(プロテスト音楽)か、あるいは気取りすぎている(ジャズ・ボサ)」と批判していた[3] 。ヴェローゾはLPの裏ジャケットのライナーノーツも執筆し、そこで「私のインスピレーションは今や、これまでと大きく違った道へ向かいつつある」と書いている[1] 。
Alvaro Nederはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「ヴェローゾがこの翌年、トロピカリア運動を起動させる極めて革命的な『アレグリア・アレグリア (Caetano Veloso)』をリリースすることを知っている人にとっては、このアルバムは予想と全く違う」「ヴェローゾは既に優れたメロディと歌詞を生み出していた」と評している[2] 。また、ダン・クリストファーは著書『トロピカーリア ブラジル音楽を変革した文化的ムーヴメント』において「初期のボサノヴァをメランコリックに再解釈しているような趣き」「オーソドックスなボサノヴァを肯定することは、より過激な実験への序奏であると、示してもいる」と評している[3] 。
収録曲
[編集 ]特記なき楽曲はカエターノ・ヴェローゾ作。
- コラサォン・ヴァガブンド - "Coração Vagabundo" - 2:27
- オンヂ・エウ・ナッシー・パッサ・ウン・ヒオ/僕が生まれた町には川が流れている - "Onde Eu Nasci Passa um Rio" - 2:01
- アヴァランダード - "Avarandado" - 2:46
- ウン・ヂーア/ある日 - "Um Dia" - 3:12
- ドミンゴ/日曜日 - "Domingo" - 1:26
- ネニュマ・ドール/痛みなくして - "Nenhuma Dor" (Caetano Veloso, Torquato Neto) - 1:40
- カンデイアス - "Candeias" (Edu Lobo) - 3:15
- ヘメレッショ - "Remelexo" - 1:57
- ミーニャ・セニョーラ - "Minha Senhora" (Gilberto Gil, T. Neto) - 4:16
- ケン・ミ・デーラ - "Quem Me Dera" - 3:26
- マリア・ジョアナ - "Maria Joana" (Sidney Miller) - 1:44
- ザベレー - "Zabelê" (G. Gil, T. Neto) - 2:51
リード・ボーカルの内訳は下記の通り[4] 。
- カエターノ・ヴェローゾ&ガル・コスタ - 1. 5. 12.
- カエターノ・ヴェローゾ - 2. 4. 8. 10.
- ガル・コスタ - 3. 6. 7. 9. 11.
カヴァー
[編集 ]- コラサォン・ヴァガブンド
- ジョアン・ジルベルト - ヴェローゾがプロデュースしたアルバム『ジョアン 声とギター』(2000年)に収録[5] 。
- naomi & goro - カヴァー・アルバム『Bossa Nova Songbook 2』(2009年)に収録[6] 。
- アヴァランダード
- ケン・ミ・デーラ
- デヴェンドラ・バンハート&ロドリゴ・アマランテ - トリビュート・アルバム『A Tribute to Caetano Veloso』(2012年)に収録[8] 。
脚注・出典
[編集 ][脚注の使い方]
- ^ a b "biography" (英語). Caetano Veloso Oficial. Universal Music Brasil. 2017年7月2日閲覧。
- ^ a b c Neder, Alvaro. "Domingo - Gal Costa, Caetano Veloso". AllMusic. 2016年1月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年5月12日閲覧。
- ^ a b ダン, クリストファー 著、国安真奈 訳『トロピカーリア ブラジル音楽を変革した文化的ムーヴメント』音楽之友社、2005年、80-81頁。ISBN 4-276-23683-5。
- ^ ブラジル盤リマスターCD (2006 / Philips 8385552)記載のトラック・リストに準拠
- ^ "João Voz e Violão - João Gilberto". AllMusic. 2015年9月15日閲覧。
- ^ 中原仁. "Love! Bossa Nova対談 - 2". commons. 2015年9月15日閲覧。
- ^ "João Gilberto (Águas de Março) - João Gilberto". AllMusic. 2015年9月15日閲覧。
- ^ Various - A Tribute To Caetano Veloso (CD, Album) at Discogs
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関連項目 |