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テオレーマ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テオレーマ
2022年フェブラリーS
欧字表記 Teorema
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 2016年 2月2日(8歳)
抹消日 2022年3月2日[1]
ジャスタウェイ
スターズアラインド
母の父 Sea The Stars
生国 日本の旗 日本(北海道 浦河町)
生産者 笠松牧場
馬主 水上行雄
調教師 石坂正(栗東)
石坂公一(栗東)
競走成績
生涯成績 23戦7勝
中央:18戦4勝
地方:5戦3勝
獲得賞金 1億7400万7000円
中央:7515万7000円
地方:9885万円
勝ち鞍
JpnIII マリーンカップ 2021年
JpnIII TCK女王盃 2022年
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テオレーマ(欧字名:Teorema、2016年 2月2日 - )[2] は、日本競走馬。主な勝ち鞍は2021年JBCレディスクラシックマリーンカップ2022年TCK女王盃

馬名の意味は、スペイン語で定理。

戦績

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3歳(2019年)

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栗東石坂正厩舎に入厩し、1月20日の3歳新馬戦(京都芝1600m)でデビュー。初戦は11着に敗れる。2戦目からダートを使われ、未勝利戦で上がり最速に脚で2着に入る。続く未勝利戦を牝馬限定ではあるものの、先手を取ると後続に7馬身差をつけ逃げ切り、初勝利を挙げる。昇級初戦、3歳500万下で1番人気に推されるが、勝ち馬から3.0秒差離された11着と惨敗に終わる。古馬との初対戦となった3歳以上1勝クラスは5着と盛り返し、4か月ぶりとなった3歳以上1勝クラスで3着、次走は6着と着順を落とすが、続く3歳以上1勝クラスは勝ち馬に半馬身差で敗れて2着となった。

4歳(2020年)

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4歳初戦、4歳以上1勝クラスは2番手から最後交わされ1馬身3/4差の2着。5頭立てという小頭数のなか1.4倍と断然人気となった4歳以上1勝クラスは先に抜け出したリーピングリーズンをアタマ差捕らえて1着、2勝目を飾った。昇級戦となった尾瀬特別は4着、続く麒麟山特別は11着に敗れる。昇級3戦目、天草特別で3着に入ると、次走の3歳以上2勝クラスでいったんは先頭に立ったが、ダンツエリーゼの追い込みにクビ差交わされ2着と惜敗。続く西湖特別は後方から唯一上り36秒台の決め手で追い込み、4馬身差の完勝。3勝目を挙げた。次走、フォーチュンカップは昇級戦で1番人気となったがスズカフロンティアにハナ差の2着に敗れた。

5歳(2021年)

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年が明け、5歳初戦豊前ステークスは不良馬場のなか、上り35.6の末脚で差し切り、2着ミステリオーソに3/4差をつけて1着、オープン昇級を果たした。2月28日、石坂調教師の定年により、息子の石坂公一厩舎に転厩となった。転厩初戦、初重賞挑戦が初ナイターとなったマリーンカップは7頭立てと小頭数となり、後方2番手から直線では外から一気の差し切りで2着のマドラスチェックに2馬身の差をつけ優勝、重賞初制覇を飾った[3] 。石坂厩舎にとっても開業4年目で初の重賞制覇となった。重賞連勝を狙ったスパーキングレディーカップは後方から伸びずに6着に敗れた。敗因に暑さによる熱中症を挙げた。3か月後、レディスプレリュードは1番人気となり、中団から追撃するもレーヌブランシュに2馬身半及ばず2着に敗れた[4] 。次走、金沢競馬場で行われたJBCレディスクラシックは1番人気に応え、道中中団の位置から徐々に進出し、直線では大外から前を行くマドラスチェック、リネンファッションを差し切って2馬身半差をつけて快勝。JpnI初制覇を飾った[5]

6歳(2022年)

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6歳初戦となったTCK女王盃は中団後方からレースを進め、直線で外から各馬を差し切り、ショウナンナデシコにクビ差をつけて優勝、重賞3勝目を挙げた。その後、フェブラリーステークスに進んだが14着と大敗した。3月2日付けで競走馬登録を抹消され、現役を引退した。引退後は北海道浦河町の笠松牧場で繁殖牝馬となる予定[6]

競走成績

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以下の内容は、netkeiba.com[7] に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上がり3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2019. 01.20 京都 3歳新馬 芝1600m(稍) 16 1 1 048.2(10人) 11着 R1:39.0(37.2) -2.1 0国分優作 54 アンドラステ 470
0000.02.09 京都 3歳未勝利 ダ1800m(稍) 10 1 1 023.80(6人) 02着 R1:54.4(37.1) -0.4 0浜中俊 54 ヘイセイラスト 464
0000.02.24 阪神 3歳未勝利 ダ1800m(良) 15 5 8 003.00(2人) 01着 R1:54.8(37.7) -1.2 0浜中俊 54 (ブロードハースト) 464
0000.05.04 京都 3歳500万下 ダ1800m(稍) 16 6 11 003.60(1人) 11着 R1:56.1(42.4) -3.0 0浜中俊 54 アッシェンプッテル 472
0000.06.08 阪神 3歳上1勝クラス ダ1800m(重) 14 5 8 003.20(1人) 05着 R1:52.9(37.2) -1.1 0和田竜二 52 キコクイーン 466
0000.10.12 京都 3歳上1勝クラス ダ1800m(不) 9 5 5 008.30(4人) 03着 R1:52.0(38.3) -0.3 0北村友一 53 ププッピドゥ 486
0000.11.10 京都 3歳上1勝クラス ダ1800m(良) 12 5 5 005.70(3人) 06着 R1:52.8(38.3) -1.1 0北村友一 53 アドマイヤビーナス 472
0000.11.30 中京 3歳上1勝クラス ダ1800m(良) 11 3 3 004.30(3人) 02着 R1:56.5(37.1) -0.1 0西村淳也 52 サツキサンダー 472
2020. 02.29 中京 4歳上1勝クラス ダ1800m(良) 9 7 7 002.80(2人) 02着 R1:54.7(36.4) -0.3 0北村友一 54 コスタネラ 472
0000.03.20 阪神 4歳上1勝クラス ダ1800m(良) 5 4 4 001.40(1人) 01着 R1:54.8(37.0) -0.0 0川田将雅 55 (リーピングリーズン) 470
0000.04.25 福島 尾瀬特別 2勝 ダ1700m(良) 15 7 12 012.00(4人) 04着 R1:48.2(38.7) -0.4 0斎藤新 55 スマートランウェイ 464
0000.08.01 新潟 麒麟山特別 2勝 ダ1800m(稍) 15 3 5 014.80(5人) 11着 R1:53.5(38.9) -2.2 0北村友一 55 ウインネプチューン 488
0000.09.05 小倉 天草特別 2勝 ダ1700m(良) 13 5 6 037.20(9人) 03着 R1:45.8(35.7) -0.3 0北村友一 55 アルコレーヌ 482
0000.09.26 中山 3歳上2勝クラス ダ1800m(重) 16 6 11 008.70(4人) 02着 R1:51.7(37.6) -0.0 0田辺裕信 55 ダンツエリーゼ 480
0000.11.21 東京 西湖特別 2勝 ダ1600m(良) 16 1 1 005.20(3人) 01着 R1:36.9(36.5) -0.7 0田辺裕信 55 (シホノレジーナ) 472
0000.12.27 阪神 フォーチュンC 3勝 ダ1800m(良) 16 3 6 004.00(1人) 02着 R1:52.8(37.5) -0.0 0吉田隼人 52 スズカフロンティア 472
2021. 01.24 小倉 豊前S 3勝 ダ1700m(不) 16 7 14 006.20(4人) 01着 R1:42.3(35.6) -0.1 0斎藤新 53 (ミステリオーソ) 468
0000.04.07 船橋 マリーンC JpnIII ダ1600m(稍) 7 3 3 003.00(2人) 01着 R1:38.4(36.6) -0.4 0川田将雅 55 (マドラスチェック) 479
0000.07.08 川崎 スパーキングレディーC JpnIII ダ1600m(重) 9 5 5 002.00(1人) 06着 R1:41.4(39.6) -2.4 0川田将雅 56 サルサディオーネ 488
0000.10.08 大井 レディスプレリュード JpnII ダ1800m(良) 10 3 3 002.80(1人) 02着 R1:53.1(36.2) -0.5 0川田将雅 55 レーヌブランシュ 486
0000.11.03 金沢 JBCレディスクラシック JpnI ダ1500m(良) 12 5 6 002.90(1人) 01着 R1:32.1(36.1) -0.5 0川田将雅 55 (マドラスチェック) 476
2022. 01.26 大井 TCK女王盃 JpnIII ダ1800m(良) 12 8 12 002.80(1人) 01着 R1:54.2(37.0) -0.0 0川田将雅 56 (ショウナンナデシコ) 472
0000.02.20 東京 フェブラリーS GI ダ1600m(重) 16 1 1 026.8(10人) 14着 R1:35.6(35.3) -1.8 0C.ルメール 55 カフェファラオ 476

繁殖成績

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馬名 生年 毛色 馬主 厩舎 戦績
初仔 テオレーマの2023 2023年 鹿毛 コントレイル (デビュー前)
  • 2024年2月12日現在

血統表

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テオレーマ血統 (血統表の出典)[§ 1]

ジャスタウェイ
2009 鹿毛
父の父
ハーツクライ
2001 鹿毛 *サンデーサイレンス
Sunday Silence Halo
*ビューパーダンス
父の母
シビル
1999 鹿毛 Wild Again Icecapade
Bushel-n-Pack
*シャロン
Charon Mo Exception
Double Wiggle

*スターズアラインド
Stars Aligned
2011 鹿毛 Sea The Stars
2006 鹿毛 Cape Cross Green Desert
Park Appeal
Allegretta
母の母
Senora Galilei
2003 鹿毛 Galileo Sadler's Wells
Urban Sea
Speirbhean *デインヒル
Saviour
母系(F-No.) スターズアラインド(IRE)系(FN:1-f) [§ 3]
5代内の近親交配 Urban Sea 3 ×ばつ 4(母内) = 18.75%、Danzig 5 ×ばつ 5 = 6.25% [§ 4]
出典
  1. ^ [8]
  2. ^ [9]
  3. ^ [8]
  4. ^ [8]


脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ "テオレーマが競走馬登録抹消". 日本中央競馬会 (2022年3月2日). 2022年3月2日閲覧。
  2. ^ "テオレーマ|JBISサーチ(JBIS-Search)". www.jbis.or.jp. 2021年11月11日閲覧。
  3. ^ "【マリーンC】テオレーマが直線一気で重賞初挑戦V". サンスポZBAT!競馬 (2021年4月7日). 2021年11月11日閲覧。
  4. ^ "【レディスプレリュード】1番人気テオレーマ2着 川田将雅騎手は連覇逃す". スポーツ報知 (2021年10月7日). 2021年11月11日閲覧。
  5. ^ "【JBCレディスクラシック】テオレーマが豪快な差し切り!交流G1初制覇(競馬のおはなし)". Yahoo!ニュース. 2021年11月11日閲覧。
  6. ^ "テオレーマ引退 JBCレディスクラシックなど統一重賞3勝 石坂師「よく頑張ってくれました」". ヤフースポーツ (2022年3月1日). 2022年3月1日閲覧。
  7. ^ "テオレーマの競走成績". netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd.. 2021年11月11日閲覧。
  8. ^ a b c "テオレーマ 血統情報:5代血統表". JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年11月24日閲覧。
  9. ^ "フィアーノロマーノの血統データ". 競馬ラボ. 2021年11月24日閲覧。

外部リンク

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2010年代

第3回 メーデイア / 第4回 サンビスタ / 第5回 ホワイトフーガ / 第6回 ホワイトフーガ / 第7回 ララベル / 第8回(JRA開催) アンジュデジール / 第9回 ヤマニンアンプリメ

2020年代
表記はJpnI格付け後についてのみ

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