チューリッヒ・シュタデルホーフェン駅
チューリッヒ・シュタデルホーフェン駅(チューリッヒ・シュタデルホーフェンえき)(Bahnhof Zürich Stadelhofen)(標高410メートル)は、スイス、チューリッヒ市にある13のスイス連邦鉄道(スイス国鉄)の鉄道駅のうちの1つである。シュタデルホーフェン駅は、チューリッヒ中央駅と並んでチューリッヒSバーンの重要な結節点である。さらにチューリッヒの路面電車の乗換点でもあり、メーターゲージのフォルヒ鉄道(Forchbahn)もシュタデルホーフ広場(Stadelhoferplatz)まで乗り入れている。さらに駅には年中無休のショッピング通りがある。
歴史
[編集 ]1894年にレヒツフリーゲ・チューリッヒゼー線(Rechtsufrige Zürichsee-Bahn)がラッパースヴィル(Rapperswil)からメイレン(Meilen)を経由してティーフェンブルネン(Tiefenbrunnen)、さらにリーシュバッハトンネル(Riesbachtunnel)を通ってシュタデルホーフェンまで開業した。路線はさらにレッテントンネル(Lettentunnel)を経由してチューリッヒ・レッテン駅(Bahnhof Letten)へ向かい、そこからリンマット(Limmat)地区を大きくカーブしてチューリッヒ中央駅へ向かっていた。1991年のチューリッヒSバーンの運転開始に伴い、レッテントンネルは閉鎖されて列車は複線のヒルシェングラーベントンネル(Hirschengrabentunnel)を通って直接シュタデルホーフェンへ向かうようになった。駅には3つの番線があり、2つの路線が乗り入れている。単線の路線が昔からあるリーシュバッハトンネルを抜けてティーフェンブルネン、ラッパースヴィル方面へ向かっており、新しい複線の路線がチューリッヒベルクトンネル(Zürichbergtunnel)を通ってシュテットバッハ(Stettbach)へ向かって、ヴィンタートゥール(Winterthur)、ウスター(Uster)方面へ繋がっている。
駅舎の建築
[編集 ]駅舎は1884年に古典様式で建てられたものが現在も使われている。これに有名な建築家、サンティアゴ・カラトラヴァ(Santiago Calatrava)によるコンクリートと鋼鉄製のプラットホームの屋根が組み合わせられている。駅脇の商店街や山側のホームに通じる出口にある、夜間の閉鎖に備えた折りたたみ式のゲートが特に印象的である。
ボトルネック
[編集 ]チューリッヒSバーンにおいて、シュタデルホーフェン駅は大きなボトルネックとなっている。3つの番線で8つのSバーン系統を処理しており、1系統・1時間あたり約4本の運転で、1時間当たり28本の列車が走っている。ラッシュアワーにはこの数は1時間当たり40本まで増加する。
Sバーンの系統
[編集 ]シュタデルホーフェン駅はチューリッヒSバーンの導入のために拡張されており、もっぱらSバーンの列車に使用されている。
- S3 (オルテン(Olten) -) アーラウ(Aarau) - ディエティコン(Dietikon) - ヴェツィコン(Witzikon)
- S5 ニーダーヴェニンゲン(Niederweningen) / ラフツ(Rafz) - オーベルグラット(Oberglatt) - ラッパースヴィル(Rapperswil SG) - プフェーフィコン(Pfäffikon SZ)
- S6 バーデン(Baden AG) - レーゲンスドルフ・ヴァット(Regensdorf-Watt) - チューリッヒ・ティーフェンブルネン - ウェティコン(Uetikon)
- S7 ヴィンタートゥール - チューリッヒ・シュタデルホーフェン - ラッパースヴィル
- S9 ツーク(Zug) - ウスター
- S12ブルック(Brugg) - ゾーツァッハ(Seuzach) / ヴィンタートゥール・ゼーン(Winterthur Seen)
- S15 ビルメンスドルフ(Birmensdorf) - ラッパースヴィル
- S16 (タインゲン(Thayngen) - シャフハウゼン(Schaffhausen) -) チューリッヒ空港 - ヘリベルク・フェルトメイレン(Herrliberg-Feldmeilen) (- メイレン)
どの系統も毎日運行であり、30分間隔(終点は変わりながら)で運行される。S15系統だけは平日のみの運行で、運行時間も20時までである。
駅舎前のシュタデルホーフ広場から
- S18 チューリッヒ・シュタデルホーフェン - フォルヒ(Forch) - エスリンゲン(Esslingen)(フォルヒ鉄道(Forchbahn))