セフタジジム・アビバクタム

セフタジジム・アビバクタム(Ceftazidime/avibactam)は、アビカズ(Avycaz)などの商品名で販売されている、セファロスポリン系抗生物質のセフタジジムとベータラクタマーゼ阻害剤のアビバクタムからなる複合薬である^[2] 。複雑な腹腔内感染症、尿路感染症、肺炎の治療に用いられる^{[2] [3]} 。他の治療法が適切でない場合にのみ推奨される^[2] 。投与法は静脈内注射である^[2] 。

一般的な副作用には、吐き気、発熱、肝臓障害、頭痛、睡眠障害、注射部位の痛みなどである^[2] 。重度の副作用には、アナフィラキシー、発作、クロストリジウム・ディフィシルによる下痢などがあげられる^[2] 。妊娠中の人への使用は安全であるとされるが、この組み合わせの複合薬剤での十分な研究はされていない^[4] 。腎臓に問題がある場合は用量を調整する必要がある^[5] 。作用機序は、セフタジジムが細菌の細胞壁の構築を妨害し、アビバクタムがセフタジジムの分解を防ぐことによって機能する^[2] 。

この組み合わせは、2015年に米国とヨーロッパで医療用として承認された^{[2] [3]} 。世界保健機関の必須医薬品リストに収載されている^[6] 。2016年時点の米国での通常の一連の治療にかかる費用は7,500米ドルから15,000米ドルである^[5] 。2019年時点の英国の国民保健サービスにかかる費用は1,800ポンドから3,600である^[7] 。

1. ^ "Briefing package: ceftazidime-avibactam. Anti-infective drugs advisory committee meeting". U.S. Food and Drug Administration (FDA). 30 June 2015時点のオリジナルよりアーカイブ。27 June 2015閲覧。
2. ^ ^{a b c d e f g h} "Ceftazidime and Avibactam Sodium Monograph for Professionals" (英語). Drugs.com. 25 October 2019時点のオリジナルよりアーカイブ。25 October 2019閲覧。
3. ^ ^{a b} "Application for inclusion of ceftazidime-avibactam". WHO. 28 August 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。25 October 2019閲覧。
4. ^ "Avibactam / ceftazidime (Avycaz) Use During Pregnancy" (英語). Drugs.com. 25 October 2019時点のオリジナルよりアーカイブ。25 October 2019閲覧。
5. ^ ^{a b} Mosley JF, 2nd; Smith, LL; Parke, CK; Brown, JA; Wilson, AL; Gibbs, LV (August 2016). "Ceftazidime-Avibactam (Avycaz): For the Treatment of Complicated Intra-Abdominal and Urinary Tract Infections.". Pharmacy and Therapeutics 41 (8): 479–83. PMC 4959616. PMID 27504064 . https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4959616/ . 
6. ^ World Health Organization model list of essential medicines: 21st list 2019. Geneva: World Health Organization. (2019). hdl:10665/325771 . WHO/MVP/EMP/IAU/2019.06. License: CC BY-NC-SA 3.0 IGO 
7. ^ British national formulary : BNF 76 (76 ed.). Pharmaceutical Press. (2018). pp. X. ISBN 9780857113382  

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