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セガ3D復刻プロジェクト

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セガ3D復刻プロジェクト』(セガスリーディーふっこくプロジェクト)は、セガ(旧セガゲームス)が2012年から2017年にかけて展開していた、往年のセガのアーケードゲーム・家庭用ゲームソフトをニンテンドー3DS(3DS)専用ソフトとして移植するプロジェクト。有限会社M2がセガの協力のもと、移植作業を行っていた。

概要

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セガは元々3DSの過去作配信サービス・バーチャルコンソールゲームギア(セガ・マスターシステム)用ソフトを配信していたが、3DSのバーチャルコンソールは基本的にエミュレータープログラム[注 1] を用いてゲームを仮想的に動かす仕様のため、アーケードゲームは3DSの性能で再現できる基板スペックの作品が移植された。

シリーズプロデューサーを務める奥成洋輔が、2010年のE3に参考出品されていた3Dクラシックス ゼビウスにインスパイヤされたことから、当時「SEGA オブ アメリカ」の社長でダウンロードソフトなどのネットワーク関連事業を統括を勤め、後にセガゲームス代表取締役社長CEOに就任する里見治紀に話を持ちかけたことを発端に3D復刻プロジェクトを発足することとなったという[1]

多彩なレトロゲームファンのニーズに応えるためと、3DSに標準的に備わっている裸眼立体視機能を過去作に適用するという技術的な試みを実行するという名目のもと、オリジナル作のプログラムを3DSでネイティブに動く[注 2] 形に「移植」するプロジェクトが始動。2012年12月に第1弾『スペースハリアー 3D』が配信開始。以後、配信形態では2期に分け、16作をリリース(タイトル一覧は別記)、パッケージ形態用に10作(さらに特殊条件下でプレイ可能なスペシャル収録作が3タイトル)リリースされている(詳細は後述)。

移植スタッフには本プロジェクト以前、PlayStation 2で展開された過去作移植ソフトシリーズ・セガエイジス2500シリーズに携わっていた人物も多く、その際に好評を博した「完全移植」や「移植元作品をリスペクトしつつ、別の遊び方が出来る新要素」などが本プロジェクトでも積極的に採り入れられている(移植時に付け加えられた新要素などの詳細はタイトルリンク先を参照)。

2014年10月には「デジタルコンテンツEXPO2014」のシンポジウムに参加[2] 、12月には、「国際3D先進映像協会 グットプラクティス・アワード 2014 本賞」を受賞した[3]

当初、プロジェクトは2014年8月に配信開始された『3D サンダーブレード』および、後述する『〜アーカイブス(1)』をもって「完了」とされていたが、日本でのリリース後に海外展開を開始する際、「かつて世界規模で評価を得たジェネシス(メガドライブ/MD)ソフトも追加リリースしたい」というオファーがあったため、「第2期の追加」という名目で開発・リリースが決定された[4]

2015年、このオファーを受けMDソフト移植作のリリースを開始、同年7月には『3D ソニック・ザ・ヘッジホッグ2』をリリースした。

また、シリーズ展開当初は、背景とキャラクターの階層を分けているスクロール面が少なく、3D立体視化に手間がかかるという理由から、セガ・マークIII作品の移植はしないつもりだったが、最終的には手作業で3D立体視化を行う形で、『ファンタジーゾーンII』といったマークIII作品もラインナップに加えられた[5]

パッケージ形態

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2014年12月18日、配信版でリリースされたソフトから選ばれた6タイトル+ボーナストラック的な2タイトルを収録したカップリング形式のパッケージソフト『セガ3D復刻アーカイブス』(以下『1』)がリリースされた。これは営業サイドから「配信されている事を知らないお客様へPRするため」とファンからの「パッケージという形態でコレクションしておきたい」というニーズがあった事を汲んでのものであった。

翌2015年12月23日にはカップリング形式のパッケージソフト第2集『セガ3D復刻アーカイブス2』(以下『2』)が発売[6] 。さらに『1』・『2』とセットでワンパックにした『セガ3D復刻アーカイブス1&2 ダブルパック』もリリースされた[7] 。本作よりパッケージのみの新規移植作が本格的に開発・収録されるようになる。

2016年12月22日にはパッケージソフト第3集『セガ3D復刻アーカイブス3 FINAL STAGE』(以下『3』)が発売[8] 。『1』・『2』とセットの『セガ3D復刻アーカイブス1・2・3 トリプルパック』も同時発売。

2022年12月21日をもって、『セガ3D復刻アーカイブス3 FINAL STAGE』ダウンロード版と『3D アフターバーナーII』の配信・販売が終了した[9]

タイトル一覧

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(注記) 備考のしろまる印は、『セガ3D復刻アーカイブス』に収録された作品。くろまるは『セガ3D復刻アーカイブス2』に収録された作品。しろさんかくは『セガ3D復刻アーカイブス3 FINAL STAGE』に収録された作品。

第1期

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配信開始日 オリジナル
プラットフォーム
タイトル 備考
2012年 12月26日 アーケードゲーム(AC) 3D スペースハリアー しろまる
2013年3月27日 AC 3D スーパーハングオン しろさんかく
2013年5月15日 メガドライブ(MD) 3D ソニック・ザ・ヘッジホッグ くろまる 「メガドライブ25周年」記念
2013年5月29日 MD 3D 獣王記 くろまる メガドライブ版の移植。
(オリジナル版はアーケードゲーム)
2013年6月26日 MD 3D エコー・ザ・ドルフィン しろまる
2013年7月24日 AC 3D ギャラクシーフォースII くろまる
2013年8月7日 MD 3D ザ・スーパー忍II しろまる
2013年8月11日 MD 3D ベア・ナックル 怒りの鉄拳 しろまる

第2期

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配信開始日 オリジナル
プラットフォーム
タイトル 備考
2013年12月18日 AC 3D アフターバーナーII しろさんかく 2022年12月21日配信・販売終了
2014年3月19日 AC 3D ファンタジーゾーン オパオパブラザーズ しろまる
2014年4月23日 AC 3D アウトラン しろまる
2014年7月16日 マークIII / マスターシステム 3D ファンタジーゾーンIIダブル くろまる PS2版『ファンタジーゾーン コンプリートコレクション』に収録されていた
SYSTEM16風リメイク版およびスピンアウト版『リンク・ループ・ランド』の
カップリング作品
2014年8月20日 AC 3D サンダーブレード くろまる
2015年4月28日 MD 3D ベア・ナックルII 死闘への鎮魂歌(レクイエム) しろさんかく
2015年6月24日 MD 3D ガンスターヒーローズ しろさんかく
2015年7月22日 MD 3D ソニック・ザ・ヘッジホッグ2 しろさんかく

パッケージ作品の追加作品

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セガ3D復刻アーカイブス

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『セガ3D復刻アーカイブス』には下記2タイトル(いずれもマークIII/マスターシステム用ソフト)がボーナス収録されている。

  • スペースハリアー3D
  • アウトラン3D

セガ3D復刻アーカイブス2

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『セガ3D復刻アーカイブス2』には下記5タイトルがボーナス収録される。

  • アーケード版の移植
  • マークIII/マスターシステム版の移植
    • ファンタジーゾーンII(オリジナル版)
    • メイズウォーカー
    • ファンタジーゾーン(マークIII版)
      • 前作『セガ3D復刻アーカイブス』のプレイ履歴を読み取るとロックが解除され遊べるようになる[10]

セガ3D復刻アーカイブス3

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『セガ3D復刻アーカイブス3 FINAL STAGE』には下記4タイトルが新規収録される。

これに加え、セガ・SG1000用2作品がシークレットボーナス収録される。

  • チャンピオンボクシング
    • 初作『セガ3D復刻アーカイブス』のプレイ履歴を読み取るとロックが解除され遊べるようになる。
  • ガールズガーデン
    • 第2作『セガ3D復刻アーカイブス2』のプレイ履歴を読み取るとロックが解除され遊べるようになる。

脚注

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注釈

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  1. ^ なお、バーチャルコンソールにおけるゲームギアのエミュレータープログラムもM2社が制作している。
  2. ^ メガドライブ用ソフトの移植に関しては、コアエンジンプログラムにメガドライブ本体のエミュレーター(通称「ギガドライブ」)技術を使用しているが、細かい部分についてはその都度プログラムをカスタマイズしており、単純にエミュレーター動作をさせているわけではない。

出典

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  1. ^ "「セガ3D復刻アーカイブス2」開発スタッフが集結したトークライブをレポート。セガ・マスターシステムで動く「FM音源版ファンタジーゾーン」も披露". 4Gamer.net (2016年1月6日). 2016年1月15日閲覧。
  2. ^ "「セガ3D復刻プロジェクト」,デジタルコンテンツEXPO2014のシンポジウムに参加". 4Gamer.net (2014年10月8日). 2016年1月14日閲覧。
  3. ^ "「セガ 3D復刻プロジェクト」、「国際3D先進映像協会 グッドプラクティス・アワード 2014」の本賞を受賞!". GAME Watch (2014年12月4日). 2016年1月14日閲覧。
  4. ^ "セガ3D復刻プロジェクト"3タイトルの配信が決定 4月28日には『3D ベア・ナックルII 死闘への鎮魂歌(レクイエム)』が配信開始 ファミ通.com 2015年4月16日閲覧
  5. ^ 株式会社インプレス (2019年2月21日). "「SEGA AGES アレックスキッドのミラクルワールド」インタビュー 原作開発者の小玉さんがいるからこそ挑める追加要素を搭載して、"俺たちのアレク"登場!". GAME Watch. 2022年5月14日閲覧。
  6. ^ 『セガ3D復刻アーカイブス2』12月23日に発売決定 初移植の『パワードリフト』や『ぷよぷよ通』ほか全9タイトルが収録! - ファミ通.com 2015年9月11日閲覧
  7. ^ 「セガ3D復刻アーカイブス1&2 ダブルパック」発売決定 - GAME Watch 2015年9月26日閲覧
  8. ^ 『セガ3D復刻アーカイブス3 FINAL STAGE』12月22日に発売決定! - ファミ通.com 2016年9月2日閲覧
  9. ^ 株式会社セガ (2022年12月7日). "「セガ3D復刻アーカイブス3 FINAL STAGE」「3D アフターバーナーII」販売終了のお知らせ |セガ". セガ. 2022年12月15日閲覧。
  10. ^ 『セガ3D復刻アーカイブス2』に禁断の秘技発覚! 前作をプレイしていると"オマケの一作"が出現 - ファミ通.com 2015年11月26日閲覧

関連項目

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外部リンク

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GAME Watch インタビュー記事

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株式会社インプレスが責任編集をしているゲーム情報webサイト・GAME Watchにおいて、各作品がリリースされる前後の時期に本プロジェクトのスタッフインタビューが随時掲載された。各記事では、その作品における移植の苦労やテクニカルな解説などが仔細にインタビューされて事実上のプロダクションノートとなっており、好評を博した。2016年12月には『復刻アーカイブス3』発売に合わせる形で、これらインタビュー記事まとめ+独自インタビューなどで増補改訂した書籍『セガ3D復刻アーカイブスMANIAX』が徳間書店から刊行された。

下記は歴代インタビュー記事へのリンクである。

(注記) このほか、『復刻アーカイブス』3部作発売時のインタビューなどもあるが、それは下記リンク先から個別記事を参照出来る。
第1期(AC)
第1期(家庭用)
第2期(AC)
第2期(家庭用)
パッケージソフト
関連項目(原典ハード)
関連項目(その他)
タイトルの『3D』(『アーカイブス』特別収録作を除く)およびサブタイトルは省略。
タイトル名ヨコに[☆]を付記したものは特定条件でプレイ可能になるシークレットボーナス収録作。

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