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スピナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
株式会社スピナ
SPINA Co.,Ltd.
スピナ本社
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
805-8528
福岡県 北九州市 八幡東区平野二丁目11番1号
北緯33度51分51.7秒 東経130度47分27.9秒 / 北緯33.864361度 東経130.791083度 / 33.864361; 130.791083 座標: 北緯33度51分51.7秒 東経130度47分27.9秒 / 北緯33.864361度 東経130.791083度 / 33.864361; 130.791083
設立 1952年(昭和27年)9月1日
(八幡製鐵ビルディング株式会社)
業種 不動産業
法人番号 6290801009239 ウィキデータを編集
事業内容
代表者 岡村卓也(代表取締役社長)
資本金 4億8000万円
売上高
  • 54億5600万円
(2024年3月期)
純利益 3億1,700万円
(2024年3月期)[1]
純資産 66億9,600万円
(2024年3月期)[1]
総資産 114億1,800万円
(2024年3月期)[1]
従業員数 420名(2024年3月31日現在)
決算期 3月31日
主要株主 西日本鉄道 100%
外部リンク https://www.spina.co.jp/
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株式会社スピナ(: SPINA Co.,Ltd.)は、福岡県 北九州市本社を置く西日本鉄道(西鉄)グループの企業。不動産の賃貸、ビル管理内装外装工事、害虫駆除、緑化など土木造園工事、タクシー日本製鉄 八幡製鉄所構内バスによる運輸業食品の製造・販売、ギフトの販売など、事業は多岐にわたる。かつてはスーパーマーケットスピナ」を運営していたが、2009年より西鉄ストアに移管している。

沿革

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日本製鉄の前身・八幡製鐵と製鐵原料輸送(現・テツゲン)・奥村組の出資により、1952年(昭和27年)9月1日八幡製鐵ビルディング株式会社(通称:テツビル)として設立された[2]

八幡製鐵所構内にオフィスビルを建設し賃貸ビル事業を開始、続いてタクシー業や商品販売、ホテル業、緑化工事などに進出した[2] 。製鉄所内の売店を源流とした商品販売は、「八幡製鐵所購買会」として、製鉄所職員とその家族の福利厚生施設扱いの関係者向け会員制スーパーマーケットであったが、通称が「テツビルストア」となってからは一般にも開放された。オール日本スーパーマーケット協会(AJS)にも加盟している。新日鉄発足後、1986年(昭和61年)4月に株式会社テツビル1993年(平成5年)4月に現社名に変更した。

2006年(平成18年)3月31日、スーパーマーケットを運営する西鉄ストアを傘下に持つ西鉄が、事業の強化のために新日鉄等からスピナの株式を90%買い取り子会社[3] 2007年(平成19年)3月には三菱化学の関連会社・協和ビジネスが北九州市内で運営する「スーパー協和」の3店舗を買収した[4]

西鉄のスーパーマーケット事業が西鉄ストアに統一されることになり、2009年4月1日に会社分割により主力事業であったスーパーマーケット事業を西鉄ストアへ移管した[5] 。また、新日鉄から残りの株10%を買い取りスピナを完全子会社化した。西鉄ストアのスーパーマーケットブランド名として、「スピナマート」、「スピナラソリエ」に名前を残している。

会社名の由来

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「スピナ」という名称はほうれん草を意味する英語である「スピナッチ」に由来する。製鉄の関連企業であったため、ほうれん草が鉄分をたくさん含むところから命名された。

事業

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食品事業

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新日鉄従業員の食事として堅パンが開発され、現在に至るまで主力商品として販売している。

その他にくろがね羊かんもあり、これも製鉄所従業員の滋養のために開発された。包装紙には製鉄所の高炉が描かれており、「八幡銘菓」として親しまれている。 また、戸畑区鞘ヶ谷で「鞘ヶ谷レストランパーク」を運営している。

旅客自動車事業

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八幡東区枝光にあった頃の貸切バス営業所
貸切車
かつて構内バスに使用されていた車両(東京ベイシティ交通からの移籍)

旅客自動車輸送は「構内営業部自動車営業所」が担当し、バス事業とタクシー事業を有する。

  • バス事業は戸畑構内にバスセンター(事務所・車庫)を置き、1983年4月より新日鐵八幡製鉄所(現・日本製鉄九州製鉄所八幡地区)の構内輸送や従業員輸送を行っている。戸畑構内の飛幡門横にあるバスターミナルを拠点に、構内の各方面へ路線がある。また八幡構内にも路線がある。現在使用している車両のほとんどは西鉄グループからの移籍であるが、かつては川崎市交通局東京ベイシティ交通相鉄バス西武総合企画等からの移籍車が旧所有社の塗装のまま運行されていた。
  • 以前は貸切バス部門を持っていた。貸切部門は、1993年7月より事業を行い、一時期は大型3台・中型1台・小型2台の貸切バスを保有し、西鉄バス北九州戸畑自動車営業所の敷地の一角に車庫を置いていた。[6]
  • 会社設立時の経緯から亀の井バス九州急行バスとともに西鉄グループロゴを使用していなかった。[7]
  • 現在は、戸畑構内と八幡構内および小倉構内を結ぶ連絡バス(日本製鉄所有のマイクロバスを使用)の運行も担当している。
  • タクシー事業は予約制のハイヤーを運行しており、構内バスと同じ場所に車庫を持つ。

公共施設管理

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下記の施設について、北九州市から条例に基づく管理者に指定され、市に代わって実際の運営を行っている。

かつて存在したスーパーマーケット店舗一覧

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すべて北九州市にあった。西鉄ストアへの事業譲渡後もブランドは維持されている。なお参考のため、西鉄ストアへの事業譲渡後にスピナとして開店したものも掲げる。

  • 八幡東区
    • スピナラソリエ高見店
    • スピナマートさくら通り
    • スピナ生活館 大蔵店(注記)2012年3月閉店
    • スピナ帆柱店
    • スピナ枝光店
    • スピナ病院店(製鉄記念八幡病院内) - 院内店舗のため、入院用品なども扱う。
    • スピナ四条店(注記)高見店開店のため閉店
  • 戸畑区
    • スピナマートさやがたに(ショッピングパークさやがたに内)
    • スピナ一枝店(注記)2009年1月閉店
    • スピナ戸畑店
  • 八幡西区
    • スピナ新黒崎店(長崎屋黒崎店地下1階に出店)- 西鉄ストア統合以前に閉店。
    • スピナマート穴生店
    • スピナ穴生中央店(注記)スピナブランドだが、西鉄ストアへの事業譲渡後の開店
    • スピナ紅梅店
    • スピナ大畑店(注記)旧「協和ストア」店舗(注記)閉店
    • スピナ青山店(注記)旧「協和ストア」店舗(注記)閉店
    • スピナ鷹見台店(注記)旧「協和ストア」店舗
    • スピナ岸の浦店(注記)1990年代に閉店
  • 小倉北区
    • スピナマート中井店
    • スピナマート大手町(スピナガーデン大手町内)
    • スピナ到津店(注記)到津店は元々「にしてつストア」の屋号で営業していたが、改装の際「スピナ」に変更した。
  • 戸畑区
    • スピナマート鞘ヶ谷店
    • スピナ戸畑店
  • 宗像市
    • テツビルストア赤間店-スピナへの社名変更以前に閉店

その他、かつては携帯電話(ソフトバンク)の販売・ゴルフ練習場の運営、書店、ホームセンター「アルファ」などの運営もおこなっていた。

その他

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かつての子会社

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関連項目

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脚注

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  1. ^ a b c 株式会社スピナ 第95期決算公告
  2. ^ a b 新日本製鐵『炎とともに』 八幡製鐵株式會社史、新日本製鐵、1981年。 
  3. ^ 2006年2月16日付西鉄ニュースリリース
  4. ^ 2007年3月19日付西鉄ニュースリリース
  5. ^ 2008年11月20日付西鉄ニュースリリース (PDF)
  6. ^ 福岡県貸切バス協会・福岡県観光バス事業協同組合に単独で加盟していたが、西鉄グループ入りと同時に脱退している。
  7. ^ 2018年頃から貸切車両は西鉄グループロゴを使用。
  8. ^ 北九州市【令和6年10月31日結果公表】門司麦酒煉瓦館等活用事業者プロポーザル募集(公募型プロポーザル)
  9. ^ 「経営統合のお知らせ」 2017年9月1日 株式会社日鉄コミュニティ・株式会社エリアサービス
  10. ^ 「当社孫会社(株式会社安川ビルサービス)の株式譲渡に関するお知らせ」 安川電機 お知らせ 2022年4月11日
  11. ^ 2023年02月14日 完全子会社(株)スピナビルサービスの吸収合併に関するお知らせ

外部リンク

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*1親会社もスーパーマーケットを経営しているものの、CGCは非加盟。
*2マルイグループだが、中国経営合理化チェーンには非加盟。
*3スーパーマーケットではなく、弁当販売店・飲食店・惣菜メーカー。
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(注記)現行会員企業の地域区分および掲載順は「オール日本スーパーマーケット協会 協会概要」内の「会員企業一覧」に基づく。

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