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ストィル川

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ストィル川
水系 ドニエプル川
延長 494 km
平均流量 49,5 m3/s
(河口)
流域面積 13100 km2
水源 ヴォルィーニ高地
水源の標高 258,8 m
河口・合流先 プリピャチ川
流域 ウクライナ:リヴィウ州、ヴォルィーニ州、リウネ州、 / ベラルーシ:ブレスト州
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ストィル川(ストィルがわ、ベラルーシ語: Стырウクライナ語: Стир)は、ウクライナ北西部、ベラルーシ南部を流れるプリピャチ川の支流である。全長494km(うちベラルーシ国内での長さは70km)、流域面積13100km2(うちベラルーシ国内493km2)。河口での年間平均流量は49,5m3/秒。

行政区でいえば、ウクライナ・リヴィウ州 ブロディシクィー地区 (ウクライナ語版)ポヌィクヴァ村 (ウクライナ語版)近くのヴォルィーニ高地 (ロシア語版)を水源地とし、リヴィウ州、ヴォルィーニ州リウネ州を通過する。その後国境を越えてベラルーシへと入り、ブレスト州でプリピャチ川へと合流する。流域に位置する市にはベレステーチコロジーシチェルーツィククズネツオーウシク (ウクライナ語版)がある。

自然地理学的な特徴としては、上流域で河川の造成した渓谷は台形で幅が狭い(200 - 300m)が、大地に深く切れ込みを入れている。この地域の渓谷はプリピャチ川の渓谷と一括りに扱われている。上流域の渓谷の斜面は険しく、高さ30 - 40mに及ぶ。中流域の河川の両岸には氾濫原が連なり、その幅は2kmに及ぶ。また三日月湖も存在する。河口では2つの派川となって、プリピャチ川に流入する。春の氾濫期の水量が非常に多く、年間水量の50%に達する。

ベラルーシ南部のプリピャチ川とストィル川のプロストィリ (ロシア語版)氾濫原にはスゲヨシ湿原があり、ハシボソヨシキリ (英語版)の繁殖地である。1997年にラムサール条約登録地となった[1]

1922年から、18の水理学局[注 1] において、ストィル川に関する河川学が研究されている。また、川の水は揚水され、土地改良に用いられている。

脚注

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注釈

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  1. ^ 「水理学局」はru:Гидрологический постの意訳による。

出典

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  1. ^ "Prostyr | Ramsar Sites Information Service". rsis.ramsar.org (2016年4月22日). 2023年4月5日閲覧。

参考文献

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  • Энцыклапедыя прыроды Беларусі. У 5-і т. Т.5 / Рэдкал.: І. П. Шамякін (гал. рэд.) і інш. — Мн.: БелСЭ, 1986. — Т. 5. — 583 с.
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