コンテンツにスキップ
Wikipedia

シロキクラゲ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
シロキクラゲ
シロキクラゲ
分類
: シロキクラゲ T. fuciformis
学名
Tremella fuciformis Berkeley
和名
シロキクラゲ
英名
Snow fungus
しろきくらげ 乾[1]
100 gあたりの栄養価
エネルギー 678 kJ (162 kcal)
74.5 g
デンプン 正確性注意 3.6 g
食物繊維 68.7 g
0.7 g
飽和脂肪酸 0.10 g
一価不飽和 0.23 g
多価不飽和 0.15 g
4.9 g
ビタミン
チアミン (B1)
(10%)
0.12 mg
リボフラビン (B2)
(58%)
0.70 mg
ナイアシン (B3)
(15%)
2.2 mg
パントテン酸 (B5)
(27%)
1.37 mg
ビタミンB6
(8%)
0.10 mg
葉酸 (B9)
(19%)
76 μg
ビタミンD
(101%)
15.1 μg
ミネラル
ナトリウム
(2%)
28 mg
カリウム
(30%)
1400 mg
カルシウム
(24%)
240 mg
マグネシウム
(19%)
67 mg
リン
(37%)
260 mg
鉄分
(34%)
4.4 mg
亜鉛
(38%)
3.6 mg
(5%)
0.10 mg
セレン
(1%)
1 μg
他の成分
水分 14.6 g
水溶性食物繊維 19.3 g
不溶性食物繊維 49.4 g
ビオチン(B7) 86.9 μg

試料: 栽培品。エネルギー: 暫定値
%はアメリカ合衆国における
成人栄養摂取目標 (RDI) の割合。

シロキクラゲ(白木耳[2] 、銀耳、学名: Tremella fuciformis )は、シロキクラゲ科シロキクラゲ属のキノコ。主に日本中国で食用とされている。

春から秋にかけて、シイカシ林や雑木林広葉樹倒木や枯枝に発生する[2] クロコブタケ(シイタケの害菌)という子囊菌類に寄生する菌寄生菌であり、シイタケのほだ木に発生することもある[2] 。このキノコは発生している周辺を見れば、黒いクロコブタケがどこかにいる[2]

形は不規則で、花びら状やとさか状と表される[3] [2] 子実体はゼリー質(ゼラチン質)でやわらかく、白く半透明[2] 。裏表の区別はなく、両面に胞子ができる[3] キクラゲ同様、乾燥すると小さく縮み、湿ると元に戻る。

中華料理の食材として栽培される[3] 。中国では「銀耳」と呼ばれて栽培され、乾燥品として出回っている。市場に出回っている薄い黄白色のかたい皮状の乾燥品は、キクラゲと同様に水で戻し、湯通しして使う[4] 。なめらかば口当たりが特徴だが、自身には味がない[4] 。主にスープの浮き実やシロップ漬けにしてデザートなどにされる[4] 一方、不老長寿の薬としても珍重されている。

シロキクラゲは、血中や肝臓のコレステロールを低下させる効果が高いとされており、動脈硬化心臓発作に効果的であると言われており、シロキクラゲを利用した料理として中華料理の銀耳羹(シロキクラゲのスープ)などがある[5]

出典

[編集 ]
  1. ^ 文部科学省日本食品標準成分表2015年版(七訂)
  2. ^ a b c d e f 牛島秀爾 2021, p. 72.
  3. ^ a b c 吹春俊光 2010, p. 101.
  4. ^ a b c 講談社 編『からだにやさしい旬の食材 野菜の本』講談社、2013年5月13日、215頁。ISBN 978-4-06-218342-0 
  5. ^ 大谷 幸代 「薬膳認識による新食品コンセプトの提案」 『開発工学』Vol. 15 (1996) No. 2 P 76-81

参考文献

[編集 ]

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /