シバムギ
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
シバムギ |
---|
イラスト
|
分類 |
階級なし
:
被子植物 Angiosperms
階級なし
:
ツユクサ類 Commelinids
|
学名 |
Elytrigia repens (L.) Desv. ex Nevski |
シノニム |
Elymus repens (L.) Gould |
和名 |
シバムギ |
英名 |
Couch Grass または quackgrass |
シバムギ(Elytrigia repens)は、単子葉植物 イネ科 シバムギ属に属する雑草の一種。ヒメカモジグサともよばれることがある。
分布
[編集 ]原産地は地中海沿岸地方で、ヨーロッパ、北アフリカ、アジア(日本を含む)、オセアニア、南北アメリカにも分布する[1] [2] 。
日本では明治初期に寒冷地用の牧草として導入されたものが脱出し、雑草化した[2] 。北海道から東北、関東、関西へ拡大し、九州まで分布する[3] 。畑地、草地、樹園地に生える[1] 。
特徴
[編集 ]多年生植物で、日当たりのよい場所を好んで生育する[2] 。草丈は60-100cm程度になり、葉は細長く、長さ5-15cmで幅3-8mmでざらつき、細い三日月形の葉耳があるが、葉舌はほとんど目立たない。種子と細長い根茎により繁殖する。根茎から茎を出し、根元から分かれて株をつくる。根茎には2-3cm間隔で節があり、それぞれの節に1つの休眠芽がある。花穂は長さ10-20cmで直立して伸び、柄のない小穂をつける。小穂には長さ8-10mmの小花を4-7個つけ、その開花の時期は7-8月。アレロパシー作用を有する[2] 。
耕うんなどの作業によって根茎が切断され、散布されることによって広がり、休眠が打破されて畑地や牧草地に繁茂する。
外来種問題
[編集 ]日本では牧草として積極的に利用されず、難防除雑草となっている。また、川岸などに生育する在来種の植物を駆逐する危険性もある[2] 。環境省指定の要注意外来生物類型4に指定されている[2] 。
出典
[編集 ]参考文献
[編集 ]- 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎 他『日本の野生植物 草本I 単子葉植物』平凡社、1982年。ISBN 4-582-53501-1。
- 清水矩宏・森田弘彦・廣田伸七『日本帰化植物写真図鑑』全国農村教育協会、2001年。ISBN 4-88137-085-5。
- 池田清彦・DECO『外来生物事典』東京書籍、2006年。ISBN 4-487-80118-4。
外部リンク
[編集 ]ウィキメディア・コモンズには、シバムギ に関連するメディアがあります。
ウィキスピーシーズにシバムギ に関する情報があります。