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シバムギ

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シバムギ
イラスト
分類
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 単子葉類 Monocots
階級なし : ツユクサ類 Commelinids
: シバムギ E. repens
学名
Elytrigia repens (L.) Desv. ex Nevski
シノニム

Elymus repens (L.) Gould
Agropyron repens (L.) P.Beauv.

和名
シバムギ
英名
Couch Grass または quackgrass

シバムギ(Elytrigia repens)は、単子葉植物 イネ科 シバムギ属に属する雑草の一種。ヒメカモジグサともよばれることがある。

分布

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原産地は地中海沿岸地方で、ヨーロッパ、北アフリカアジア(日本を含む)、オセアニア、南北アメリカにも分布する[1] [2]

日本では明治初期に寒冷地用の牧草として導入されたものが脱出し、雑草化した[2] 。北海道から東北、関東、関西へ拡大し、九州まで分布する[3] 。畑地、草地、樹園地に生える[1]

特徴

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多年生植物で、日当たりのよい場所を好んで生育する[2] 。草丈は60-100cm程度になり、葉は細長く、長さ5-15cmで幅3-8mmでざらつき、細い三日月形の葉耳があるが、葉舌はほとんど目立たない。種子と細長い根茎により繁殖する。根茎から茎を出し、根元から分かれて株をつくる。根茎には2-3cm間隔で節があり、それぞれの節に1つの休眠芽がある。花穂は長さ10-20cmで直立して伸び、柄のない小穂をつける。小穂には長さ8-10mmの小花を4-7個つけ、その開花の時期は7-8月。アレロパシー作用を有する[2]

耕うんなどの作業によって根茎が切断され、散布されることによって広がり、休眠が打破されて畑地や牧草地に繁茂する。

外来種問題

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日本では牧草として積極的に利用されず、難防除雑草となっている。また、川岸などに生育する在来種の植物を駆逐する危険性もある[2] 環境省指定の要注意外来生物類型4に指定されている[2]

出典

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  1. ^ a b シバムギ 国立環境研究所 侵入生物DB
  2. ^ a b c d e f 多紀保彦(監修) 財団法人自然環境研究センター(編著)『決定版 日本の外来生物』平凡社、2008年4月21日。ISBN 978-4-582-54241-7 
  3. ^ 榎本敬・Roland von Bothmer・渡辺修「日本産カモジグサ類 (Elymus) の分類と分布について」、『雑草研究』 別号 講演会講演要旨 (40), 138-139頁、2001年4月。

参考文献

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外部リンク

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ウィキメディア・コモンズには、シバムギ に関連するメディアがあります。
ウィキスピーシーズにシバムギ に関する情報があります。
  • シバムギ(国立環境研究所 侵入生物DB)
  • YList「BG Plants 和名-学名インデックス」(YList) 標準名、異名の検索

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