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コガネイチゴ

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コガネイチゴ
実を付けたコガネイチゴ、赤石山脈の聖岳の亜高山帯(長野県飯田市)にて、2015年8月22日撮影
実を付けたコガネイチゴ、2015年8月
赤石山脈聖岳(長野県 飯田市)の亜高山帯にて
分類
: コガネイチゴ Rubus pedatus
学名
Rubus pedatus Sm. [1]
和名
コガネイチゴ

コガネイチゴ(黄金苺、学名:Rubus pedatus Sm. [1] )は、バラ科 キイチゴ属分類される草本状のほふく性 [2] 落葉 低木の1 [3] [4] 。種小名(pedatus)は、葉の形態の「鳥足状の」を意味する[2] [5] 和名は分果が小判型で光沢があることに由来する[2]

特徴

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の高さは5-12 cm針金状で分かれし、はなく[4] 、地を這い[3] 、節から細いひげ状[6] を出す[5] 。若葉柄に、短い軟毛と腺毛がある[3] 3出複葉はたは5出複葉[3] 小葉は鳥足状に3裂するか5全裂する[4] 。小葉が3個の場合、側小葉が深く2裂する[3] 頂小葉は長さ1-3 cm、幅0.7-2 cmの楕円形で両面に伏毛がある[3] 。葉は越冬[4] 托葉形、鈍頭で革質、乾くと帯褐色を呈し、長さ2-4 mm [7] 。枝先に白色のを上向きに[3] 単生する[4] 。花の直径は1.5-2 cm、花弁は4-5個(本来は5個であるが、1枚退化して4個のものが多い[2] )で大きさは不揃い[4] 、長さは6-7 mm[3] 花柄の長さは3-10 cmで細く[5] 、軟毛があり腺毛が混じることがある[7] 雄蕊は多数で、雌蕊は4個[5] 片は披針形で、時に鋸歯があり、長さ8-12 mmで反り返る[7] 。花期は6-7月 [3] [4] 果実集合果で、熟すと深紅色になって光沢があり[6] 、形が一定せず[3] 、下に萼片が残る[2] 染色体数は2n=14(2倍体)[4]

分布と生育環境

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亜高山帯の林下の半日陰地に生育するコガネイチゴ

太平洋の両岸地域(北米北西部のアラスカ [5] サハリンシベリア [2] 千島列島日本)に分布する[3] 基準標本は北米北西部のもの[3] [4]

日本では、北海道本州(東北地方関東地方北部、中部地方中部以北)の各山地に分布する[6]

亜高山帯から高山帯にかけてのハイマツ [5] などの林下や林縁の半日陰地に生育する[3] [4]

種の保全状況評価

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日本では以下の都道府県で、レッドリストの指定を受けている。栃木県立自然公園条例などで、県立自然公園の特別地域内において許可を受けなければ採取し、又は損傷してはならない高山植物その他これに類する植物の一つに指定されている[8]

脚注

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  1. ^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2003-). "コガネイチゴ". BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2018年2月8日閲覧。
  2. ^ a b c d e f 牧野 (1982)、204頁
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m 豊国 (1988)、373頁
  4. ^ a b c d e f g h i j 清水 (2014)、199頁
  5. ^ a b c d e f 小野 (1987)、448頁
  6. ^ a b c 前沢 (1970)、81頁
  7. ^ a b c 佐竹 (1982)、176頁
  8. ^ "栃木県立自然公園条例第19条第3項第10号の高山植物等の指定". 栃木県. 2018年2月10日閲覧。
  9. ^ "資料2 秋田県版レッドリスト2014(維管束植物)" (PDF). 秋田県. pp. 8. 2018年2月8日閲覧。
  10. ^ "ふくしまレッドリスト(2017年版)、植物(シダ植物、種子植物)" (PDF). 福島県. pp. 23. 2018年2月8日閲覧。
  11. ^ "いしかわレッドデータブック植物編2010、コガネイチゴ" (PDF). 石川県. pp. 321. 2018年2月8日閲覧。
  12. ^ "青森県レッドデータブック(2010年改訂版)、植物02" (PDF). 青森県. pp. 107. 2018年2月8日閲覧。
  13. ^ "レッドデータブックにいがた、維管束植物・準絶滅危惧種・地域個体群" (PDF). 新潟県. pp. 408 (2008年4月1日). 2018年2月8日閲覧。

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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