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くびき

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曖昧さ回避 新潟県の地域名については「頸城」を、北越急行の駅については「くびき駅」をご覧ください。
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(2012年1月)
2頭の牛をつなぐくびき

くびき(軛、衡、頸木)とは、などの大型家畜(輓獣)を馬車牛車かじ棒に繋ぐ際に用いる木製の棒状器具である。

概要

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家畜を使って耕運作業、車輌の牽引などをする場合は、それぞれの個体の頸部にくびきを挟み、そこに轅(ながえ)を取り付けて犂や車につないで用いる。牛車などに一頭のみで用いるものもある。くびきの利用は、数千年以上前から世界各地で確認され、印欧祖語の語彙にも含まれていたと考えられている。(yugóm 英語版wiktionary)日本語では意味が広がり、荷車人力車で人が輓くため握る棒(二本の轅[ながえ]で車体につながる)もくびきという。

歴史的意義

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馬は正しい頸木を用いず車・犂・橇などの重量物を牽引させると、呼吸が妨げられるので実力の半分も出せない。 人間が「首を吊るようにかけた縄輪で牽引する」「棒の両端に縄をつけ、腕と胸で押す」「リュックサックのような帯を両肩につけ、それで牽引する」では牽引できる重量が極端に違うが、それに似ている。 牛は比較的簡単な装具で牽引させられるため、先に牛を用いる農耕が普及した。 馬の呼吸を妨げない頸木の完成は、馬に重い鋤を引かせることが可能になることにつながった。それは農業生産力を大幅に増した。

関連項目

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