からむし織
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からむし織(からむしおり)は、福島県 昭和村で生産されるからむし(苧麻(ちょま))という植物の繊維を素材として用いた織物である。吸湿性、速乾性に富み、夏衣に適している。奥会津昭和からむし織(おくあいづしょうわからむしおり)とも呼ばれ、福島県の重要無形文化財、国の伝統的工芸品に指定されている[1] 。また、昭和村のからむし生産用具と製品は、国重要有形民俗文化財に指定されている。
昭和村はからむしの主産地で、その繊維を精製した青苧は、からむし織のみならず小千谷縮や越後上布にも用いられていることから、昭和村の「からむし(苧麻)生産・苧引き」は、国の選定保存技術に選定されている[2] [3] 。
工程
[編集 ]- からむし焼き
- からむしの発芽を揃え、成長が均一になるようにするため、二十四節気の小満の頃に、焼き畑を行う[4] 。
- 刈り取り
- 7月頃からお盆前にかけ一本ずつ手作業で刈り取る[4] 。
- からむし剥ぎ
- 数時間から一晩ほど流水に浸し、丁寧に皮を剥ぎ取る[4] 。
- からむし引き
- 苧(お)引き具で剥いだ皮の外皮を除き、一枚ずつ表皮と繊維を引き分ける。取り出した繊維は、数日陰干しして乾かす[4] 。
- 苧積(おう)み
- からむし引きで取り出された繊維を糸の太さに合わせて裂き、繊維を繋ぎ合わせる[4] 。
- からむし織
- 積んで紡がれた糸を地機や高織で手織りする[4] 。なお、伝統工芸品の件として、地機で織られたものという場合もある。
脚注
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