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Sim City

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
曖昧さ回避 この項目では、平沢進のアルバムについて説明しています。MAXIS社のコンピュータシミュレーションゲームについては「シムシティ」をご覧ください。
『Sim City』
平沢進 スタジオ・アルバム
リリース
録音 1994年 8月 - 1995年3月
LANDMARK STUDIO
WOODSTOCK STUDIO
CENTER STAGE RECORDING
WIRE SELF STUDIO
ジャンル テクノポップ
プログレッシブ・ロック
レーベル ポリドール
平沢進 アルバム 年表
平沢進関連のアルバム 年表
Landscapes
(1994年) Sim City
(1995年)
(1995年)
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Sim City』(シムシティ)とは、平沢進の5枚目の「BANGKOK録音3部作」1作目のアルバムである。1995年 8月2日ポリドールより発売された。また、2014年にはユニバーサルミュージックジャパンより最新デジタル・リマスターされたSHM-CD版が発売された。

概要

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当初はタイに関係するアルバムではなく、前作「オーロラ」の続編として、90年代版ピンク・フロイドの「The Dark Side of the Moon」を作る予定だった。「月の裏側」をテーマとしておりその時に「月の影」「Caravan」が作られた。

1994年に平沢はタイ王国の文化や国民性に興味・関心を示し、このアルバムはその影響を受けて作られた。それは現在の作風にも受け継がれている。後に俗称される「BANGKOK録音3部作」の一作目であり、タイからSP-2(サーオプラペーッソーン(タイ語:สาวประเภทสอง)」、第二の女性)と呼ばれる性別適合手術をした女性コーラスとして参加している。約10年後に作られたSP-2を追悼するアルバム「SWITCHED-ON LOTUS」でもこのアルバムの殆どがリメイクされている。

本作を最後に平沢はポリドールを離脱し、日本コロムビアにレーベルを移籍する。

ちなみに、今作と名前が同じゲームはプレイしたことがあると言う。

今敏のアニメーション映画「パーフェクトブルー」のコンセプトである「現実と虚構」は、今が平沢進のアルバム「Sim City」を聴いたことからインスピレーションを得たとしている[1] 。今は「このアルバムは、何の進化の過程もなしに、突然高度な現代性を持って生み出された都市のようなものです。私はこのアルバムに影響を受け、私に大きなインスピレーションを与えてくれました。」と語っている[1]

収録曲

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  1. Recall
    2017年発売のビデオゲーム「RUINER (ビデオゲーム) (英語版)」にBGMとして採用されている。
  2. Archetype Engine
    後にSWITCHED-ON LOTUSでセルフカバーされる。
    2017年にはライブ「第9曼荼羅」で演奏され、第9曼荼羅大阪公演メモリアル・パッケージカードには「Archetype Engine 2017 大阪 ver.」として、第9曼荼羅東京公演メモリアル・パッケージカードには「[e]dge#9 / Archetype Engine 2017 東京 ver.」として収録された。
  3. Lotus
    ハスをテーマにした曲。映画「千年女優」はこの曲にインスパイアされており、テーマ曲「ロタティオン(LOTUS-2)」(賢者のプロペラ収録)はこの曲を基に制作された。
    後にSWITCHED-ON LOTUSでセルフカバーされる。
  4. Kingdom
    後にSWITCHED-ON LOTUSでセルフカバーされる。
  5. Echoes(CHARAN SANITWONG24)
    この曲と環太平洋擬装網はバンコクで制作された。
    P-MODELの同名の曲(ANOTHER GAME収録)とは別物。ただしどちらの曲もピンク・フロイドのオマージュである。
    ベルセルクサウンドトラック収録の『Gats』はこの曲を基にして制作された。
  6. Sim City
    後にSOLAR RAYでSim City2としてセルフカバーされる。
    2013年のライブ「ノモノスとイミューム」で新バージョンが演奏され、導入のマジックに短縮版の音源が収録されている。
  7. 月の影 - Dark Side of the Moon
  8. 環太平洋擬装網 - Pacific Rim Imitation Network
    後に変弦自在でセルフカバーされる。このとき平沢はタイトルを「環太平洋装網」と誤記していた。
  9. Colony
  10. Caravan
    2020年の無観客ライブ「会然TREK2K20▼04 GHOST VENUE」で演奏され、メモリアル・パッケージカードには「CARAVAN (会然TREK GHOST VENUE ver.)」として収録された。
  11. Prologue

参加ミュージシャン

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脚注

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  1. ^ a b "[今敏逝世十週年]作曲家平澤進聊今敏與他的動畫音樂" (中国語). 加點音樂誌 (2020年8月24日). 2023年6月18日閲覧。

外部リンク

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追加のミュージシャン:ことぶき光 - 友田真吾 - 髙橋ボブ - 秋元一秀 - 秋山勝彦 - 梅津和時 - 戸川純 - ケラ - 田井中貞利 - 荒木康弘 - 加藤賢崇 - 砂原良徳 - 藤木弘史 - 上領亘 - TAKA - 横川理彦 - Miss-N - Miss-Aeh - 福間創 - 中野テルヲ - TAINACO - MIRAI - 小西健司 - A-sai - Fiat - Neng - Rang - PEVO1号
シングル
アルバム
オリジナル
ベスト
リメイク
ライブ
サウンドトラック
その他
関連項目

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