コンテンツにスキップ
Wikipedia

熱伝導率

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
この記事は検証可能参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。 出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方)
出典検索?"熱伝導率" – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL
(2011年8月)
熱伝導率
thermal conductivity
量記号 λ, κ, k
次元 L M T −3 Θ −1
SI単位 ワットメートルケルビン(W/m·K)
テンプレートを表示

熱伝導率(ねつでんどうりつ、英語: thermal conductivity)とは、温度勾配により生じる伝熱のうち、熱伝導によるの移動のしやすさを規定する物理量である。熱伝導度熱伝導係数とも呼ばれる。記号は λ, κ, k などで表される。 国際単位系(SI)における単位はワットメートルケルビン(W/m K)であり、SI接頭語を用いたワットセンチメートルケルビン(W/cm K)も使われる。

定義

[編集 ]

熱伝導率は温度勾配に対する熱流密度のとして定義される[1] 。 すなわち、熱流密度j熱力学温度T として、勾配 grad により

j = λ grad T {\displaystyle {\boldsymbol {j}}=-\lambda \operatorname {grad} T} {\displaystyle {\boldsymbol {j}}=-\lambda \operatorname {grad} T}

と表したときの係数 λ が熱伝導率である。この式はフーリエの法則と呼ばれている。

つまり、一般に熱伝導率は温度に依存しており、定数ではない。

関連する物理量

[編集 ]

熱伝導率の逆数熱抵抗率という。また、熱伝導率に似ているが異なる物理量として

がある。

熱伝導率を用いて定義される無次元数には、プラントル数ヌセルト数ビオ数ルイス数レイリー数などがある。

値の例

[編集 ]
一般的な材料の室温付近での熱伝導率[2] [3]
材料 熱伝導率 [W/m·K]
カーボンナノチューブ(C) 3000 - 5500
ダイヤモンド(C) 1000 - 2000
(Ag)(0°C) 428
(Cu)(0°C) 403
(Au)(0°C) 319
アルミニウム(Al)(0°C) 236
シリコン(Si) 168
炭素(人造黒鉛・カーボン)(C) 100〜250
真鍮(Cu:Zn=7:3)(0°C) 106
ニッケル(0°C) 94
(Fe)(0°C) 83.5
白金(Pt)(0°C) 72
ステンレス鋼 16.7 - 20.9
水晶(SiO2) 8
磁器(空孔率0.25%のもの) 1.5
石英ガラス(0°C) 1.4
陶器 1-1.6
(H2O)(0°C-80°C) 0.561-0.673
ポリエチレン 0.41
エポキシ樹脂
"bisphenol A"
0.21
シリコーン(Qゴム) 0.16
木材 0.15 - 0.25
羊毛 0.05
発泡ポリスチレン
"Styrofoam"
0.03
空気 0.0241

測定法

[編集 ]

参考文献

[編集 ]
  1. ^ JIS Z 8000-5:2014 『量及び単位―第5部:熱力学』 5-9
  2. ^ 理科年表 第84冊 物54(410)
  3. ^ 国立天文台 (2017-11). "理科年表". 理科年表 91: 物61-63 (425–427). 

関連項目

[編集 ]
ウィキデータには熱伝導率のプロパティである熱伝導率 があります。( 使用状況)

外部リンク

[編集 ]

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /