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ハヤシヒロユキ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ハヤシ ヒロユキ
フランスパリで開催された音楽イベント
Villette Sonique Festivalにて(2007年)
基本情報
生誕 (1978年08月08日) 1978年 8月8日(46歳)
出身地 日本の旗 日本 東京都 新宿区
学歴 東京都立四谷商業高等学校[1]
ジャンル ロック
職業 ミュージシャン
シンガーソングライター
ギタリスト
担当楽器 ヴォーカル
ギター
シンセサイザー
プログラミング
ヴォコーダー
活動期間 1997年 -
レーベル キューンミュージック
共同作業者 POLYSICS

ハヤシ ヒロユキ(1978年 8月8日 - )とは、日本ミュージシャンである。ロック バンドPOLYSICSヴォーカリストギタリスト、フロントマン。同バンドの大半の楽曲の作詞・作曲を手掛ける。「ハヤシ」の名前でも活動している。血液型はA型[2]

来歴

POLYSICSとしての活動については「POLYSICS#来歴」を参照

1978年8月8日、東京都に生まれ新宿区 落合で育つ[3] (両親は山形県 酒田市出身[4] )。両親と姉の4人家族で、両親はハヤシが生まれた年にクリーニング店を開業している[3] 。幼少期は外で遊ぶのが好きではなく、クリーニング店のチラシの裏に仮面ライダーや怪獣の絵を描いて遊んでいたという[3] 。小学5年生の時、姉が聴いていた筋肉少女帯の曲「元祖高木ブー伝説」に興味を持つ[5] 。それからラジオ番組『大槻ケンヂのオールナイトニッポン』で流れた有頂天や、姉の聴いていたアンジーレピッシュUNICORNを聴くようになる[5] 。さらにそれらのバンドが影響を受けたクラフトワークP-MODELなども聴き始めた[5] 。中学生の時には姉のお下がりのギターで同級生とバンド「コアラ盛り合わせ」を結成[1] 。オリジナルの曲でアルバム2枚を作った[1]

中学卒業後、推薦入試で東京都立四谷商業高等学校情報処理科に進学[1] 。小学校からの同級生3人と「リズムミンチ」を結成した[6] 人生のように楽器が弾けなくてもできるバンドを意識し、ステージ上で突然サッカー相撲を始めるといったパフォーマンスもしていた[6] 。しかし進学を期に活動を「凍結」(P-MODELを真似した)[6] 。ヴォーカルがそのまま辞めることになり、残ったサコ、カワベと3人でPOLYSICSを結成した[7] 。高校卒業後は専門学校東京コンセルヴァトアール尚美電子音楽科に入学[7] 。ハヤシは、POLYSICSの活動、アルバイトと並行して、1年間はちゃんと学校に行っていたと述懐している[8] 。POLYSICSは1997年3月4日、東京・歌舞伎町のライブハウス「新宿JAM」で初ライブを行い[9] 、1999年、UKプロジェクト主宰の「DECKRECK RECORDS」から1stアルバム『1st P』をリリース[10] 。2000年、メジャーレーベルのキューンレコードに移籍した[11]

2003年、POLYSICSのオールナイトイベント「CLUB EPOCH!」で披露して以降[12] 、「DJハヤシ」として、たびたび「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」「COUNTDOWN JAPAN」などロック・フェスティバルやイベントのDJブースに出演。「宴会芸」をプレイスタイルとして掲げ[13] 、2012年に4都市[14] [15] 、2014年に7都市を回るツアーを開催している[13]

人物

シンセサイザーは、コルグの「POLYSIX」、「microKORG」の他、「KingKORG」、MFB「NANOZWERG」などを使用していると、2013年にCINRAのインタビューで答えている[16] 。その後、ソフトウェアシンセサイザーが楽曲制作の中心になったが、2019年にリリースされたPOLYSICSのスタジオ・アルバム『In The Sync』制作時に再びハードシンセサイザーに戻した[17]

ハヤシは小学生の時の筋肉少女帯の楽曲との出会いについて、「コミックソングのようで、実はすごくパンクなメッセージが込められているな、って感じた」と話し、そこから音楽中心の生活になったと2013年にCINRAのインタビューで語っている[16] 。また、初めて買ったCDは同バンドのスタジオ・アルバムサーカス団パノラマ島へ帰る』(1990年)であった[18] 。POLYSICS結成後に影響を受けていくことになるアメリカのバンドディーヴォについては、「初めて筋肉少女帯を聴いたときと同じように、『様式美に陥ったパンクロックなんかよりも、よっぽどパンクなんじゃないか』と感じた」と話す[16] 。2017年のオリコンミュージックのインタビューでは両バンドについて「既存のロックのスタイルをぶち壊して、シニカルなこともユーモアを交えて伝えてる」ことにパンクを感じたと語っている[19] 。また、中高生の時に聴いたシンセサイザーを用いた電子音楽クラブ・ミュージックにも興味が湧いたとも話している。

同じレーベルに所属する電気グルーヴの好きなアルバムで『VITAMIN』を挙げている[20]

自らが偏愛する食べ物を歌った楽曲に盛り込んだミニ・アルバム『HEN 愛 LET'S GO!』をPOLYSICSから2015年にリリースしている[21] 。炭酸飲料「ドクターペッパー」や魚肉ソーセージ「ホモソーセージ」(丸善製造)、ラスポテト伊達巻タンメンなどへの愛を歌っている[21] 。一番の好物はラーメン [18] 。幼い頃から好きだったが、映画『タンポポ』に衝撃を受け、さらにハマるようになった[22]

小学生の頃から特撮、特にウルトラマン仮面ライダースーパー戦隊シリーズが好き。POLYSICSのミニアルバム『HEN 愛 LET'S GO! 2 〜ウルトラ怪獣総進撃〜』は円谷プロダクションが全面協力の下、ゴモラバキシムクレージーゴンなどウルトラ怪獣の曲を制作している[23]

出演

POLYSICSメンバー複数による出演については「POLYSICS#出演」を参照
テレビ番組
ミュージック・ビデオ

ディスコグラフィ

POLYSICSの楽曲については「POLYSICS#ディスコグラフィ」を参照

参加作品

提供作品

脚注

  1. ^ a b c d USEN 2010, p. 20.
  2. ^ USEN 2010, p. 29.
  3. ^ a b c USEN 2010, p. 18.
  4. ^ ハヤシ (2007年9月10日). "山形終了〜!!". エキサイトミュージックブログ:POLYSICSのできぬかな. 2019年11月7日閲覧。
  5. ^ a b c USEN 2010, p. 19.
  6. ^ a b c USEN 2010, p. 21.
  7. ^ a b USEN 2010, p. 22.
  8. ^ USEN 2010, p. 23.
  9. ^ USEN 2010, p. 98.
  10. ^ USEN 2010, p. 162.
  11. ^ USEN 2010, p. 174.
  12. ^ "POLYSICS、"DJハヤシ"誕生のきっかけとなった伝説のオールナイト・イベント"CLUB EPOCH!"9年ぶり開催を発表". skream!. (2018年1月19日). https://skream.jp/news/2018/01/polysics_club_epoch.php 2020年5月4日閲覧。 
  13. ^ a b "POLYSICSハヤシ、"宴会芸"極める武者修行へ". 音楽ナタリー. (2014年7月18日). https://natalie.mu/music/news/121529 2020年5月4日閲覧。 
  14. ^ "DJハヤシが4都市ツアー、オープニングアクトはPOLYSICS". 音楽ナタリー. (2012年7月18日). https://natalie.mu/music/news/73097 2020年5月4日閲覧。 
  15. ^ "DJハヤシ全国ツアー、渋谷クアトロで爆笑ファイナル". 音楽ナタリー. (2012年11月12日). https://natalie.mu/music/news/79782 2020年5月4日閲覧。 
  16. ^ a b c "あの人の音楽が生まれる部屋 Vol.4:POLYSICS". CINRA.NET. (2013年11月28日). https://www.cinra.net/article/column-otoheya-vol4-1-php 2020年5月4日閲覧。 
  17. ^ "POLYSICS ハヤシ&フミが振り返る苦悩の時期、そしてThe Vocoders始動で見えた"やりたいこと"". Real Sound. (2019年10月19日). https://realsound.jp/2019/10/post-426520.html 2020年5月4日閲覧。 
  18. ^ a b USEN 2010, p. 28.
  19. ^ "結成20周年のPOLYSICS、音楽シーンの変化と独自スタイルについて語る". ORICON MUSIC. (2017年2月24日). https://www.oricon.co.jp/special/49835/ 2020年5月5日閲覧。 
  20. ^ "POLYSICS・ハヤシ、怖さに耐えて聴き続けたら「人生の1曲」になったナンバーは?". radiko news. (2019年10月9日). https://news.radiko.jp/article/station/FMJ/36191/ 2020年5月5日閲覧。 
  21. ^ a b "【POLYSICS】個性的だけどハマると好きになるDr PepperってPOLYSICSっぽい". OKMusic. (2015年3月23日). https://okmusic.jp/news/179405 2020年5月4日閲覧。 
  22. ^ USEN 2010, p. 135.
  23. ^ "【POLYSICS】どれだけウルトラ怪獣に愛を注げるか". OKMusic. (2015年7月1日). https://okmusic.jp/news/179349 2020年5月4日閲覧。 
  24. ^ "×ばつ越中詩郎PVにNegicco、ハヤシ、スチャ、田我流ら豪華カメオ出演". 音楽ナタリー (2015年4月8日). 2020年5月4日閲覧。
  25. ^ "ゆるめるモ!360°&マルチエンディングの新曲MVにギターウルフセイジ、ポリハヤシ出演". 音楽ナタリー (2016年9月27日). 2020年5月4日閲覧。
  26. ^ "ケラ&ザ・シンセサイザーズ豪華ゲスト参加の新作、KERA関連作も進行中". 音楽ナタリー (2015年7月25日). 2020年5月4日閲覧。
  27. ^ "ヒゲドライバー「4UP」にPOLYハヤシら参加". 音楽ナタリー (2017年4月18日). 2020年5月4日閲覧。
  28. ^ "フルカワユタカ新作でHAWAIIAN6安野勇太、POLYSICSハヤシヒロユキとコラボ". 音楽ナタリー (2018年9月27日). 2020年5月5日閲覧。
  29. ^ "感覚ピエロ、「おっぱいの日」に"O・P・P・A・I"リミックスEPを配信。岡崎体育、キュウソ ヨコタら参加". rockin'on.com (2019年7月25日). 2020年5月4日閲覧。
  30. ^ "エビ中最新シングル、サブカル盤にはPOLYSICS提供曲も". 音楽ナタリー (2013年3月4日). 2019年11月7日閲覧。
  31. ^ a b "ゆるめるモ!新作にPOLYSICS・ハヤシ、後藤まりこ、SAKANAMON・森野光晴らがコメント". rockin'on.com (2015年11月11日). 2019年11月7日閲覧。
  32. ^ "ゆるめるモ!「ディスコサイケデリカ」全貌判明、サイケな新アー写も公開". 音楽ナタリー (2017年6月14日). 2020年5月4日閲覧。
  33. ^ "ゆるめるモ!5周年アルバム「YOUTOPIA」の全貌公開、テーマは「君だけの楽園」". 音楽ナタリー (2017年11月11日). 2020年5月4日閲覧。
  34. ^ "ゆるめるモ!/ミニアルバム「サプライザー」". ゆるめるモ!公式ホームページ. 2020年5月4日閲覧。

参考文献

外部リンク

ハヤシ - フミ - ヤノ
カネコ - サコ - スガイ - カヨ - ナカムラリョウ
シングル
アルバム
オリジナル
ミニ
ベスト
ライブ
海外盤
企画盤
映像作品
出演番組
関連項目

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