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ウアパカ・ボジェリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
タピア
分類 (APG III)
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : バラ類 Rosids
階級なし : 真正バラ類I Eurosids I
: Uapaca
: U. bojeri
学名
Uapaca bojeri
Baill.1874.

ウアパカ・ボジェリ(学名:Uapaca bojeri )[1] は、コミカンソウ科 Uapaca 属の木の一種。マダガスカル島固有種であり、地元では「タピア」と呼ばれる[2] [注釈 1] 。生育エリアは、中央高地の西斜面、主としてアンツィラベの南からアンブシチャの北、あるいは、アンタナナリヴの西までの地域[3] 。中央高原西斜面は、雨期と乾期の差が明瞭で東側の山岳地帯よりも乾燥しており、イネ科の植物を主とした草原となっているが、その中でタピアの小高木が目立つ存在となっている[3]

タピアには、次に挙げる二つの興味深い特徴がある。一つは、ランディベと呼ばれる野蚕種(マダガスカルトゲマユカレハ)が、繭を作る唯一の木であること[2] 。もう一つは、タピアの樹皮が分厚いため、マダガスカルでしばしば起きる叢林火災に対する抵抗力を生態系に与えること。しかしながら、タピアからランディベの繭を採取する農民からは、タピアの木が消えつつあると嘆く声がある。

脚注

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注釈

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  1. ^ マダガスカル語で "tapia" と綴るが、しばしば /tapi/ と発音される(訳注:マダガスカル語の方言や口語においては語末の母音がしばしば消失する。)。

出典

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  1. ^ "The Plants List, a working list of all plant species - Uapaca bojeri Baill.". 2015年10月1日閲覧。
  2. ^ a b 『マダガスカルを知るための62章』飯田卓深澤秀夫森山工編著、明石書店〈エリア・スタディーズ118〉、2013年5月31日、171-175頁。ISBN 978-4-7503-3806-4 
  3. ^ a b 『マダガスカルを知るための62章』飯田卓深澤秀夫森山工編著、明石書店〈エリア・スタディーズ118〉、2013年5月31日、28-32頁。ISBN 978-4-7503-3806-4 

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