コンテンツにスキップ
Wikipedia

クサントス (ギリシア神話)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

2024年3月24日 (日) 07:58; C6EA3vnD (会話 | 投稿記録) による版 (→‎その他のクサントス )(日時は個人設定で未設定ならUTC)

C6EA3vnD (会話 | 投稿記録)による2024年3月24日 (日) 07:58時点の版 (→‎その他のクサントス )
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)

クサントス(古希: Ξάνθος, Xanthos, ラテン語: Xanthus)は、ギリシア神話、人物、あるいはである。英語読みでザンザスとも呼称する。主に、

のほか数人が知られている。

アキレウスの馬

[編集 ]

このクサントスは、ギリシア神話に登場する名馬の1つである。ハルピュイアポダルゲーと西風ゼピュロスの子で、バリオスと兄弟であり、不死であったとされる。またクサントスとバリオスはペーダソスとともに英雄アキレウスの持つ、3頭の名馬の1つでもあった[1]

クサントスとバリオスはもともとポセイドーンの馬だったが、ペーレウステティスが結婚したさいに贈られた[2] 。その後、アキレウスはトロイア戦争に2頭を連れていき、エーエティオーンとの戦争で得た名馬ペーダソスとの3頭で自分の戦車を引かせた。パトロクロスの死によってアキレウスが戦争に復帰したとき、ヘーラーはクサントスの口を借りてアキレウスに死の運命を予言した[3]

アキレウスの死後、クサントスとバリオスは再びポセイドーンの馬になったという[4]

プトレマイオスの子

[編集 ]

このクサントスは、テーバイの王プトレマイオスの子である。プトレマイオスに続いてテーバイの王となった。パウサニアスはクサントスはテーバイ最後の王と伝えている。アンドロポンポスと一騎打ちで戦ったが、アンドロポンポスの謀略で殺された。その後、テーバイでは王政は廃止された。

その他のクサントス

[編集 ]

脚注

[編集 ]
  1. ^ 『イーリアス』16巻。
  2. ^ アポロドーロス、3巻12・5。
  3. ^ 『イーリアス』19巻。
  4. ^ 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』p.194b。
  5. ^ 『イーリアス』20巻、21巻。
  6. ^ ヒュギーヌス、145話。
  7. ^ 『イーリアス』5巻。
  8. ^ ヒュギーヌス、30話。
  9. ^ 『イーリアス』8巻。

参考文献

[編集 ]
先代
プトレマイオス
テーバイ王(神話時代)
次代
神々
オリュンポス神
オリュンポス
十二神
下位神
ティーターン
ティーターン
十二神
後裔の神々
原初の神々
海洋の神々
河川の神々
ポタモイ
冥界の神々
クトニオス
その他の神々
ニュンペー
オーケアニス
ネーレーイス
ナーイアス
プレイアス
ヘスペリス
その他
怪物
英雄
出来事
アイテム
神殿
原典
芸術
関連項目

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /