JNNイブニング・ニュース
『JNNイブニング・ニュース』(JNN eVENING NEWS、ジェイエヌエヌいぶにんぐ・にゅーす)とは、2005年 3月28日(週末は2005年 4月2日)からJNN(TBS)系列で放送されている夕方のニュース番組である。
概要
- 15年の長きに渡って放送された『JNNニュースの森 』に替わる新たな夕方の全国ニュースとして放送開始。デジタルハイビジョン番組(地上デジタル放送のみ)で、字幕放送を実施している。
- 新聞のテレビ番組欄には、「イブN」や「Eニュース」と表記されることもある。
- 同じTBSのニュース番組でもJNNニュースバード(現:TBSニュースバード)で放送されている『JNNイブニング』(月〜金19:30)とは別番組である(ちなみに『JNNイブニング』は、『JNNイブニング・ニュース』より3年ほど先に放送を開始している)。
平日版
- 月〜金の平日(祝日を含む)は、"TBS平日ワイド大改編・夕の変"としてスタートした大型ニュース・情報番組の『イブニング・ファイブ 』内の1コーナーとして放送されている。JNN枠の全国ニュースで、他とは区別した作りのため、17:50に『イブニング・ニュース』のタイトルを表示している(但し、一部地域は除かれる)。
- また、副音声では、英語同時通訳による二ヶ国語放送を実施。(一部地域と年末年始は除く。民放の全国向けニュース番組では唯一である。『JNNニュースコープ』、『JNNニュースの森』から続いている)。他に実施している番組は、NHKの『NHKニュース7』、『ニュースウオッチ9』など。
- 平日に出演する三雲孝江は『JNNニュースコープ』以来、15年振りに夕方のニュースに登板することになった。これにより、NHKとテレビ東京以外の民放 キー局の平日夕方のニュースは、すべて女性がメインを務めることになった。
- イブニング・ニュースでのオープニングの挨拶は行っていないが、イブニング・ニュースのみ放送する局に配慮して「"イブニング・ニュース"です」というコメントでお辞儀をし番組に入る。ただし行わない場合もある。
- 開始から半年ほどはコメンテーター【後藤謙次(2006年 5月9日に「イブニング・ファイブ」降板、月〜水)・斎藤道雄(木、金)】が出演していたが、現在は、3人のキャスターによるストレートニュースの形式になったため、出演は一切していない。
- 正月三が日は、関東ローカル枠まで放送する系列局がある。
週末版
- 日曜日は、これまで通り、「今週の予定」と題して、スポーツを伝えた後に、翌日の月曜日からの一週間に何が行われるか(選挙、国会、裁判、スポーツの大会など)を、大まかながらも紹介するコーナーがある。しかし、時間の都合で行われないことが多く、2006年1月以降はほとんど行われていない。
- 週末版の放送途中に、『報道特集』の番宣が流されている。
- 2006年 3月26日からは、日曜日のスポーツニュースコーナーに「Weekly☆1(ウィークリーピカイチ)」というコーナーが新設された。
- 週末版のエンディングでは提供クレジット(枠)の前、日曜日はHBCの次番組(「イブニング・ニュース このあとは札幌から」)の番組タイトルを表示、その後、アナウンサーが「ここからは、ご覧のスポンサーの提供でお送りします」が入り、その後、ニュースが入る。
- 週末版のエンディングでは提供クレジット(枠)の後、TBSの様にすぐCMに入る局、ATVの様に次番組(ATVでは「ATVニュース」)の予告をする局、RBCの様に番組タイトルを表示する局がそれぞれある。
- キャスター紹介テロップは平日版と違い、CGを駆使したアニメーションが使われている。以前はイブニング・ファイブでも使われていたが、現在はアニメーションはない。
- 年末年始も、ほぼ週末版の流れを踏襲している。
- 日曜日の放送は他の曜日とは違いすべてスポンサーがローカルセールスとなっている(局によってはスポンサーなしの地域がある)。
出演者
※(注記)ここでのTBS所属者は、正確には株式会社TBSテレビの所属である。
メインキャスター
サブキャスター
- 2005年03月28日〜
- 小倉弘子(TBSアナウンサー)
気象キャスター
フィールドキャスター
ナレーター
キャスター
※(注記)長峰は、2時ピタッ!のニュースも担当(ただし、木曜のみ)
気象キャスター
- 土曜日 不在
- (土曜日の天気予報は、後番組の「ウイークエンドウエザー」(TBSなどで放送)で真壁京子が担当している。)
※(注記)気象キャスターが全国ニュースのパートに出演する機会は、大雪や日本列島に台風が接近・上陸したとき、およびハリケーンなど海外の気象災害のニュースに関して解説する場合、季節もの(桜・紅葉など)の中継等のみ。
過去の出演者
テーマ曲
- 2005年03月28日〜 『evening』作曲:城之内ミサ
放送時間
基本放送時間
(以下、すべてJST)
- 平日の場合、重大なニュースの際などは16:54から『JNNイブニング・ニュース 緊急特集』としてJNN協定が適用され全国ネットで放送される。
【JNN協定では、加盟局は番組名に「JNN」を冠しているニュース番組は同時ネット放送しなければならないという規定がある(企画報道番組およびTBSニュースバードのフィラー放送を除く)】。
- 土曜日 18:30〜18:55(一部地域は、〜18:50まで)
- 日曜日 17:00〜17:25(一部地域は、〜17:20まで)
上記時間以外に放送されたケース
(以下に挙げられているのは、ごく一部の例である。)
- 2005年8月6日(土)の放送は、世界陸上 ヘルシンキ大会中継のため、1時間早い17:30から放送。
- 2005年8月12日(金)の放送は、1985年に起きた日航機墜落事故から20年経過したことにちなんだ特別番組のため、30分早い17:20からの放送。
- 2006年 2月22日(水)の放送は、トリノ五輪2006の中継・ダイジェスト番組のため、65分早い16:45からの放送。
- 2006年3月3日(金)の放送は、WBC2006の中継のため、30分早い17:20からの放送。
- 2006年7月23日(日)の放送は、サンヨーオールスターゲームの中継のため、30分早い16:30からの放送(本来は、1日前の7月22日に開催され、番組も17:30に放送される予定であったが、雨天中止・順延され、このようになった)。
補足・備考
- 週末版については、上記の時間より15秒間もしくは30秒間遅れてスタートすることもある。
- 2005年から2006年にかけての年末年始の放送は、18:00〜18:30(12月31日は17:30〜18:00)までの放送で、またニュース・スポーツニュースを放送した後ローカル枠のニュースに入り、ローカル枠のニュースが終了後再びイブニング・ニュースに再接続され天気予報が放送された(地域によっては、天気もローカル枠で放送されることもある)。
タイトルの表記について
「JNN eNEWS」
英語の「イブニング」を大文字の「EVENING」で表記し、頭文字の「E」をあえて小文字の"e"として、円の中に表記することでアイコン化したものとなっている。
『JNNイブニング・ニュース』は、JNN eNEWS(略称は、"eN")と表記する。また、ニュースは赤色、スポーツニュースは青色の円の中にロゴが表示されるが、eとNは白抜きで、5はオレンジ色で表示されている。「EVENING」の「VENING」の部分は省略して表示している(一部系列局は、eNEWSではなく、きちんとeVENING NEWSと表記されている局もある)。
なお、『イブニング・ファイブ 』はeVENING 5(略称は、"e5")と表記。
CS放送・JNNニュースバードでの「イブニング・ニュース」の放送素材からそのまま放送の場合は見出し項目内のイブニング・ニュースのタイトル略称ロゴ(丸型デザイン)部分をニュースバードの略称である「NB」に差し替えられる(通常ニュースは赤、スポーツニュースは青色は通常のイブニング・ニュースと同じ 素材により差し替えない場合もある)。
年末年始のオープニングでは、タイトルロゴを表示せず、ダイレクトにニュースのヘッドラインでスタートする。
備考
- 『JNNイブニング・ニュース』の名称は、TBSと業務提携の関係にある米CBSの『CBS EVENING NEWS』から由来しているともいう。
- 系列局のローカルニュース枠もJNN枠に合わせ、ロゴも流用した『(放送局名・略称)イブニング・ニュース』とした局が多いが、RSK山陽放送については1971年から夕方のローカルニュースを『山陽TVイブニングニュース (現在はRSKイブニングニュース )』という番組名で放送しており、ロゴも独自であり、番組表上の統一感が取れるようになった(「ニュースの森」時代は「N森・イブニングN」という両併記だった)。なお、夕方のローカルニュースで、イブニングの冠が付いていてもKUTVテレビ高知の『イブニングKOCHI 』は、未だにロゴを流用せず、自社のロゴを使用している。
- 前番組の『ニュースの森』にも2代目以降、タイトルロゴに『JNN(ロゴ) THE EVENING NEWS』という表記が追加されていた。
- JNNのニュース番組では昔からテロップの書体に写研の書体(ゴナ、ナール、石井ゴシック)を使っているが、この番組がスタートしてからは最近はテレビで使われなくなってきた石井丸ゴシックを使うようになった。
疑惑を持たれた報道
- 2006年 7月21日の放送で旧日本軍 731部隊を取り上げた際、電話取材中の記者を映しているカメラ映像に、デスクのそばにおいてあった安倍晋三 官房長官の顔写真が3秒間ほど映った(その隣には、耐震偽装問題に関与していた小嶋進の顔写真もあった)。また、記者が電話の相手にしゃべった「ゲリラ活動?」というテロップが安倍官房長官の顔写真のすぐ下に重なるという場面があった。各専門家や他のメディアはこれを「まるで安倍長官と日本軍が関係しているかのような構図」「サブリミナル的な手法」「偏向報道」と批判したが、TBS側は「写真は偶然」「誤解を与えてしまったことは謝ります」とし、意図的ではないことを強調した。だがその後、総務省の指導を受ける羽目になってしまった。
同時間帯のニュース番組
関連項目
- JNN(Japan News Network)
- 排他協定(JNN協定)
- JNNニュース
- イブニング・ファイブ
- JNN夕方ローカルニュース一覧
JNN夕方ニュースの変遷
放送期間 | 番組タイトル |
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1962年 10月〜1990年 3月 | JNNニュースコープ |
1990年4月〜2005年3月 | JNNニュースの森 |
TBS 夕方のJNNニュース | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
JNNニュースの森
(1990.04〜2005.03) |
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