ニセコイ
ニセコイ | |
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ジャンル | 学園、ラブコメディ |
漫画 | |
作者 | 古味直志 |
出版社 | 集英社 |
掲載誌 | 週刊少年ジャンプ |
レーベル | ジャンプ・コミックス |
発表号 | 2011年48号 - 連載中 |
巻数 | 既刊8巻(2013年9月現在) |
ラジオドラマ:VOMIC | |
原作 | 古味直志 |
放送局 | テレビ東京 |
番組 | サキよみジャンBANG! |
収録時間 | 3分 |
話数 | 全4話 |
アニメ | |
原作 | 古味直志 |
監督 | 新房昭之 |
キャラクターデザイン | 杉山延寛 |
アニメーション制作 | シャフト |
放送局 | 毎日放送ほか |
放送期間 | 2014年1月 - 予定 |
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『ニセコイ』は、古味直志による日本の漫画作品[1] 。読切が『少年ジャンプNEXT!』(集英社)2011年WINTER号に掲載された後、『週刊少年ジャンプ』(集英社)2011年48号より連載中。
概要
男子高校生の一条楽を主人公とする、主に高校を舞台としたラブコメ漫画。近年珍しい「ベタ」で王道な作風とされている[2] 。 話数カウントは「第○しろまる話」。各話のタイトルは基本的にカタカナ4文字で統一されている。
前作『ダブルアーツ』が連載終了して以来なかなか連載が持てなかった古味に、担当編集者がラブコメを勧めたのが本作が生まれた切っ掛けである。初期構想では、主人公達が恋愛学校で強制的にカップルにさせられる設定だった。構想を練る段階で世界観がファンタジーになったこともあるという[3] 。なお、古味は読切『恋の神様』でラブコメを描いたことがあるが、連載でラブコメを描くのは初めてである。
基本は一話完結型だが、複数回にわたるエピソードもある。作中の時間は少しずつ経過しており、季節ごとのイベントも描かれている。
2013年6月にテレビアニメ化が発表された[4] 。
あらすじ
10年前、一条楽は一人の少女と出会う。短い時間だったが、2人の間には幼いながらも愛情のようなものが芽生えていた。そして少女との別れの時、彼女は「ザクシャ イン ラブ」(愛を永遠に)の言葉と共に彼に錠を渡す。彼女は言う。「いつか私達が大きくなって再会したらこの『鍵』でその中の物を取り出すから、そしたら――結婚しよう」と。
錠が開かないまま時が過ぎて10年後、高校生になった楽は転校生の少女・桐崎千棘と出会う。最悪な出会いの後、親のいいつけで「千棘と3年間、恋人同士になってもらう」ことになり、驚愕する楽。こうして2人の「ニセコイ」生活が始まった。しかし千棘との付き合いの中で「もしかしたら、彼女が『約束の女の子』なのでは?」と感じるようになるのだが、楽のクラスメート・小野寺小咲もかつて知り合ったある少年との間の「約束の鍵」を持っており、彼女にとっての「約束の男の子=楽」かもしれないと感じるようになる。
登場人物
声の項は VOMIC版 / アニメ版の順。1人しか記載されていない場合は特記ない限りアニメ版とする。
主要人物
- 一条 楽(いちじょう らく)
- 声 - 松岡禎丞 / 内山昂輝 [5]
- 本作の主人公。ヤクザ「集英組」の組長の一人息子。凡矢理高校の1年C組所属。黒髪にバレッタを付けており、右こめかみに傷がある。集英組とビーハイブとの諍いを鎮めるため、ビーハイブのボスの娘である千棘の恋人役を演じることになってしまう。血液型はA型。
- 家柄上、"男たる者かくあるべし"の精神で育てられたが、本人は家柄を継ぐ気はなく、将来の夢は一流大学を出て公務員になること。一流大学への進学のために勉強に励んでおり、学力は高い(ただし千棘・誠士朗・集・るりの方が学力は上)。喧嘩は弱く、ガタイも良くないことを自覚しており、千棘からは当初「もやし」と呼ばれていた。
- 10年前に約束した少女の顔や名前を忘れているものの約束はハッキリ覚えており、少女から貰った鍵穴があるペンダント(錠)を現在でも所有している。10年前に約束した少女との再会を望みつつ、中学の頃から小咲に想いを寄せている。
- 小咲・集・るりとは同じ中学の出身。実は小咲とは両想いなのだが、互いに「相手も自分が好きなんて好都合があるわけない」と思い込んでおり、関係が発展しないまま現在に至っている。千棘に対してはお互いの性格が正反対かつ千棘の短気な性格もあって気が合わず、ことあるごとに喧嘩をしていた。しかし、トラブルに陥った時に二人で協力し合ったり助け合ったりし、以降は前者のような対応は少なくなった。
- 一見捻くれているように見えるが面倒見が良く、困った人を放っておけない性格。主に大変な目に遭うことが多い千棘を何かと助けている。また、その性格影響しさまざまな場面で自ら動くかなりの行動派だが、非常に細かく神経質な面もある。色恋沙汰には非常に鈍感で、前述の小咲や後述の千棘・誠士郎から好意を抱かれてるのに気付いていない(ただし、常に積極的にアプローチしている万里花は別)。料理が得意で学校での自分の弁当や集英組の組員全員の食事も作っており、和菓子職人の小咲の母から認められるレベル。動物が非常に好きで、学校では飼育係をしているが動物達へのネーミングセンスが壊滅的なためか、なかなか懐かれない。不埒な妄想をすると、頭を打ち付ける癖がある。
- 桐崎 千棘(きりさき ちとげ)
- 声 - 戸松遥 / 東山奈央 [5]
- 本作のメインヒロイン。金髪ロングで碧眼、赤いリボンを付けている。アメリカからの転校生。ギャング「ビーハイブ」のボスの娘で、アメリカ人の父と日本人の母のハーフ。ビーハイブと集英組との抗争を鎮めるため、楽と恋人を演じることになってしまう。
- 運動神経抜群で、泳ぎも速く視力は10.0。勉強はアメリカに住んでいたため現代国語が苦手。ただし、数学は得意で勉強会の時は楽よりも早く問題を解いた。56話(単行本7巻)の学年別成績で5位であったがアメリカの名門中学を首席で卒業していたこともあり、後日、母の華からたしなめられていた。料理は下手でお粥さえも失敗していた(ただし、楽と協力して作ると美味しく出来た事がある)。また暗所恐怖症・閉所恐怖症で雷に弱い。痩せの大食いでもある。
- 小さい頃に書いた日記帳に挟まっていた鍵を持っており、「ザクシャ イン ラブ(愛を永遠に)」の単語と過去に少年と約束をしていたのを思い出したが、約束の内容や少年の名前や顔を忘れている。
- 男勝り且つ短気でがさつな性格だが、言動にも多少なりとも幼さが残っている一面も持つ。また、転入直後は自らの境遇もあり友人を作るのが苦手であったが克服した。当初は楽のことを「もやし」などと呼び、名前で呼ぶことはなかったが、林間学校で楽に助けられてからは下の名前で呼ぶようになった。これ以降、楽のことを異性として意識し始めるが最初は否定がちであった。しかし、楽に積極的なアプローチをする万里花に無意識に嫉妬したりするなど、自分の感情が若干不安定になっていた。ある日、楽達と海に行った際に楽の一言に本気で怒ってしまい、それ以来亀裂が生じてしまった。しかし、文化祭での一件でお互いの絆を取り戻し、文化祭のフィナーレで楽に恋をしていることを認めた。楽に好意を抱いてからは態度も若干丸くなり、憎まれ口を叩いたり喧嘩をする事も少なくなった(さりげないオシャレでアプローチをかけたこともある)。ただし、楽のデリカシーのない発言や嫉妬で殴ることは今も相変わらずである。
- 小野寺 小咲(おのでら こさき)
- 声 - 金元寿子 / 花澤香菜 [5]
- 本作のヒロインの一人。楽と千棘のクラスメイト。アシンメトリーな黒髪が特徴。実家は和菓子屋「おのでら」を経営している。血液型はO型。
- 楽・集・るりとは同じ中学の出身。中学の頃から楽に好意を寄せているが[6] 恋愛に対しては奥手で、言い出せないままでいる。実は両想いの上、集やるり達の互いの親しい友人から見てもそれがまるわかりなのだが互いの性格のせいで関係が発展しないままでいる。
- 小さい頃に会った思い出の少年から貰った鍵を持っており、男の子が楽と同じペンダントをしていることを覚えているが、約束の内容や少年の名前や顔を忘れている。
- 他人を気遣う優しさを持っており[7] 、それ故クラス内での男子の人気も高い。料理の腕は、小咲の母曰く「仕上げ以外死ぬほど下手くそ」。ただし、楽の千棘に対するややこしい一言でショックを受けた際には普段とは逆に料理が上手くなっていた。また、本人曰く「稀(一万回に一回位)に美味しいのが出来る」とのこと。千棘等以外のクラスの女子からは「寺ちゃん」と呼ばれている描写がある。嫌いな食べ物はこんにゃく [8] 。因みに学校の成績は中の上ぐらい。
- 鶫 誠士郎(つぐみ せいしろう)
- 声 - 小松未可子 [9]
- 本作のヒロインの一人。ビーハイブの構成員。ショートヘアで右目下に泣きボクロがある。当初(集・るり・キョーコちゃん以外からは)千棘に付き従う少年と思われていたが、実は女の子。幼少の時にクロードに拾われ、ビーハイブ内でもトップのヒットマンとして英才教育を受けていた。かつての通り名は「黒虎(ブラックタイガー)」。
- クロードの命により、楽と千棘を別れさせるのを試みるが失敗し、その際に女性である事が明るみに出る[10] 。ちなみに「誠士郎」という名は偽名ではなく、クロードが彼女を男と思い込んで日本の辞典から名付けたため(所有物から日本人だと判断できたらしい)、本名である。なお、当のクロードは現在でも誠士郎が女性だと気付いていない。
- 楽に対しては当初は上記の目的により敵視していたが、彼の優しさや気遣いに触れ、次第に好意を寄せるようになる[11] 。その一方で妄想癖があり、度々自分と楽のことを頭に浮かべては顔を真っ赤にしている。また、ポーラとの「楽の唇を先に奪った方が勝ち」というルールでの決闘では「あいつ(楽)の唇を誰かに奪われたくない」という想いから覚醒し、蹴りの一発でコンクリートの柱を粉砕するなど桁違いの実力を見せた。楽のことはフルネームで呼んでいる。
- 千棘の女の子らしくという提案により髪には大きなリボンをつけている。学校では動きやすさの観点から凡矢理高校の男子生徒とは異なるブレザー系の制服を着ているが、女物を着た事が無いわけではなく、本人は女物が落ち着かず恥ずかしいだけとのこと。実はクラスでも屈指の巨乳で最低でもバストはE以上。また、料理も上手く楽からも味を認められている。楽同様かなりの動物好きでもある。
- 橘 万里花(たちばな まりか)
- 本作のヒロインの一人。警視総監の娘。栗色の長髪[12] で花の形をした髪飾りを付けている。楽の婚約者で千棘・小咲同様に鍵を持っている。
- 幼い頃に楽と共に過ごしたことがあり、彼のことを「楽様」[13] と呼び、好意を寄せている。ちなみに当時楽からは「マリー」と呼ばれていたが、現在は名字で呼ばれている。普段は「私(わたくし)は〜ですわ」といったお嬢様風の口調だが、感情が高ぶった時などは九州弁が出る。楽のクラスに転入し1年C組のクラスメイトになる。凡矢理高校の女子生徒の制服とは異なるセーラー服を着用している。
- 日頃から楽に対して積極的で人目を気にせず積極的にアプローチをしているが、立場が逆転すると狼狽する。また、千棘とは犬猿の仲であり、何かといじわるをしようとしたり小競り合いになることも多い。集同様に周囲の反応を面白がって行動する一面を持つ。
- 子供の頃から病弱で10年前に楽と初めて出会ったのも山の療養所である。現在も貧血の薬を服用している。
- 知的な印象とは裏腹に学力は主要人物の中では最も悪いが開き直っている。
凡矢理高校
- 舞子 集(まいこ しゅう)
- 声 - 神原大地 / 梶裕貴 [14]
- 楽の親友である眼鏡を掛けた男子。洞察力が鋭く、楽とは対称的に恋愛関係に関しては非常に目ざとい。
- 日頃からセクハラ的な発言をしており、その都度、るりの制裁を受けている。楽・小咲・るりとは同じ中学の出身で楽とは幼稚園時代からの腐れ縁。
- 楽と小咲が両思いだと知っているが、るりとは違い余計な手助けは不要と考えている。
- 宮本 るり(みやもと るり)
- 声 - 内山夕実 [9]
- 小咲の中学からの親友。黒髪ポニーテールの小柄な眼鏡っ子で、髪の毛は下ろすと腰より下に来るほど長い。水泳部に所属。
- 小咲の楽への好意を知っている人物であり、煮え切らない小咲に対して焚きつけたり注意したり、時には強引な手段にも出る。辛辣な発言も多いが基本的には小咲を応援する側であり、色々と世話を焼いている。小咲や楽の鈍感さに辟易している部分もある。楽に対して初めの一歩を踏み出そうとしない小咲に制裁を喰らわすことがあるが、希に、自身も小咲から制裁を受けることがある。
- 普段は冷めた性格であり、男っ気も全くないほどさばさばしているが、人付き合いが悪いわけではなく色々な行事に小咲や楽達と参加している。度々セクハラ発言をする集に制裁を加えることが多く、楽に対してもセクハラと誤解される場面では恐い視線を向けたり、解読不能な悪口を言うことがある。
- 視力は極端に悪く、眼鏡がない状態だと人やモノの判別や集への暴力以外の行動が困難になる。千棘同様、痩せの大食い。
- キョーコちゃん
- 1年C組の担任。担当科目は英語。姓は不明。
- 眼鏡を掛けた短髪の女性。教師らしからぬ大雑把かつ適当な性格。
- 鈴屋 透(すずや とおる)
- 誠士朗に告白して断られた、学校内でも高い人気を持つ男子生徒。
- 安達っちゃん(あだっちゃん)
- お化け役をしていた黒髪の女子生徒。
- 山田(やまだ)
- 席替えの際に一時的に千棘の左隣の席になった男子生徒。千棘に憧れている。
- ゴリ沢(ゴリさわ)
- 席替えの際に一時的に千棘の前の席になった男子生徒。名前の通りゴリラのような風貌をしている。山田と同じく千棘に憧れている。
主要人物の家族・関係者
集英組
- 楽の父
- 声 - 藤吉浩二(VOMIC版)
- ヤクザ「集英組」の組長。本名不明。
- ビーハイブのボス・アーデルトとは旧知の仲で、楽に千棘との恋人役を命じた。また万里花の父とも古い仲であり[15] 、万里花と楽の結婚の約束を万里花の父としたがすっかり忘れていた。
- 竜(りゅう)
- 集英組の若頭。
- 二代目としての期待もあり、楽の世話を献身的にこなしているが、行きすぎた行動も多く、楽には学校生活には干渉しないで欲しいと思われている。
ビーハイブ
- アーデルト・桐崎・ウォグナー(アーデルト・きりさき・ウォグナー)
- ギャング「ビーハイブ」のボスであり、千棘の父。恐妻家。
- 物腰が柔らかく、一見してギャングのボスには見えない。楽の父とは旧知の仲であり、集英組とビーハイブ、互いの二代目を恋人同士とすることで戦争を回避する計画を彼と立てた。
- 10年前に楽と会っていた少女が自分の娘を含めて二人いることを覚えていた。
- 桐崎 華(きりさき はな)
- 千棘の母でアーデルトの妻。別名「マダムフラワー」。日本経済に大きな影響力を持つ多国籍企業の女社長にして10年先までスケジュールびっしりのビジネスパーソン。
- 若くして千棘を出産したらしいが、母親とは思えぬほど若々しい外見をしている。やがて仕事が忙しくなり、千棘が物心つく頃にはほとんど家を空けるようになる。楽のことは彼が幼少期の頃から知っており、「坊や」と呼んでいる(ちなみに楽からは「華さん」と呼ばれている)。
- モットーは「タイム・イズ・ノット・マネー」で、仕事に対する熱心さは異常なほど。家族に会うために帰省するクリスマス以外は年中無休で、睡眠時間や休憩時間も僅かである。部下の失敗に対するペナルティも厳しく、家族を含めビーハイブ内では非常に恐れられている。娘である千棘に対しては冷たくしていると誤解されているが、本当は素直になれないだけであり、本心では彼女を大切に思っている(楽曰く「仕事以外は天然」で、千棘も似た一面があるため彼女の性格は母親譲りの様子)。
- クロード
- 声 - 子安武人 [14]
- ビーハイブの幹部。眼鏡を掛けた男性。
- 千棘が幼い頃からボディーガードとして携わり、親もしくは兄のような心情を千棘に対して抱いている。それ故楽を一方的に敵視し、何かと彼を陥れようとする行動も見られた。また、過保護で行き過ぎた面もあり、凡矢理高校の文化祭では飛び入り参加をする始末だった。
- 楽と千棘の関係をいち早く怪しいと感づいた人物であり、どうにか尻尾を掴もうと監視したり誠士郎を差し向けたりした。一方で誠士郎が女だということに気付かないなど、鈍い一面も持つ。
- ポーラ・マッコイ
- ビーハイブの在米の構成員でヒットマン。ヘアバンドをしたアメリカ人の少女。楽達より年下。
- 通り名は「白牙(ホワイトファング)」で、誠士朗と任務で会うまでは他のヒットマンの中でもトップの実力の持ち主だった。誠士朗には憧れが混ざった対抗意識を持っているが、彼女とは対照的に貧乳で本人もそれを気にしている。また、誠士朗の楽への想いには気付いている模様。
小野寺家
- 小咲の母
- 本名不明。男勝りな性格で仕事に厳しい。当初、楽に好印象を持ってなかったが、料理の腕を知って一転し、「ウチの婿に来い」と言っていた。
- 小咲の妹
- 中学生。寮生で家にはいない。
万里花関係
- 万里花の父
- 本名不明。警視総監。常に九州弁。顔には昔楽の父からつけられた傷がある。かなり威圧的な雰囲気を持つが、警官隊を娘の護衛につけるほどの過保護な一面をもつ。
- 本田(ほんだ)
- 万里花の付き人であるスーツを着た女性。護衛の警官隊を指揮していた。ただし、本人は万里花の「護衛」でなく「監視」だと述べているが詳細は不明。
- 右助(みぎすけ)
- 警察機動隊第一部隊隊長。黒髪の左側をオールバックにした青年。甘党。立場上、竜やクロードとは仲が悪い。
その他
- 約束の女の子
- 声 - 浜崎奈々(VOMIC版)
- 正体不明。楽が10年前に数日間遊んだ同じ年頃の少女。別れの時に楽にペンダントを渡し、将来再会したら結婚しようと約束をした。
用語
- 錠
- 楽が10年前に約束の女の子から貰った小物入れのペンダント。約束の女の子が「錠」と呼称していた。10年前に鍵がかかった状態で渡されており、中に何か入っているかは不明。約束の女の子は「鍵」を持っている。
- 凡矢理高校
- 楽達の通っている高校。名称の初出は単行本6巻収録第47話。制服は男子は学ラン、女子はセーラー系。56話(単行本7巻収録)の時点での1年生の生徒数は207人。華曰く平均的な学力の学校。
- 集英組
- 楽の父が組長を務めるヤクザ。地元の元締。本拠地の一条家は和風の屋敷で土蔵がある。初期は組員の楽への過保護な行動で楽の悩みの種になっていた。一方で地元の祭りに屋台を出したり町内清掃をやることがある。
- ビーハイブ
- アメリカから来たギャング。ボスはアーデルト。本拠の桐崎家は広大な西洋風屋敷。アメリカにも構成員がおり、多国籍企業と表裏一体の関係にあるなど、集英組より遥かに組織規模が大きい。
- おのでら
- 小野寺家が経営している和菓子屋。
社会的評価
連載に先駆けて『少年ジャンプNEXT!』2011年WINTER号に掲載された読切版は、『ハイキュー!!』読切版など同時掲載作品を抑え高い評価を受け、後の連載につながった[2] 。
連載当初は『鏡の国の針栖川』(2011年31号-2012年10号)『パジャマな彼女。』(2012年13号-40号)『恋染紅葉』(2012年23号-51号)など、週刊少年ジャンプにライバルとなるラブコメが複数掲載され、ジャンプの打ち切りの厳しさも相まって「ラブコメ戦国時代」などと形容されていた[16] 。しかし、1年を超えて連載されたのは本作のみに留まっている。
売上・発行部数
2013年6月時点での累計発行部数は200万部を突破している[17] 。
初のノベライズである「ニセコイ1 ウラバナ」は、2013年6月17日付けのオリコン"本"ランキングBOOK(総合)部門で『ハイキュー!!』に次ぐ2位を獲得した。小説版と同時発売された単行本7巻は、同ランキングのコミック部門でシリーズ最高となる6位にランクインした[18] 。
企画展開
連載1周年を記念した週刊少年ジャンプ2012年49号において、人気投票が開催された。投票結果は2013年9号においてセンターカラーで発表された。
また、『少年ジャンプNEXT!』においても積極的に出張しており、特に『少年ジャンプNEXT!』2012年SUMMER号では表紙を飾った[19] 。
週刊少年ジャンプ2013年6・7合併号において、同じジャンプ作品である『ハイキュー!!』と『ニセキュー!!』というコラボレーションを行った[20] 。週刊少年ジャンプ2013年40号と別冊マーガレット2013年10月号において、本作と別冊マーガレットに連載されている『俺物語!!』のコラボマンガ『俺コイ!!』が掲載される[21] 。
メディアミックス
ラジオドラマ
ジャンプ専門情報番組「サキよみ ジャンBANG!」にて、2012年6月に放送され、2012年7月からは集英社ヴォイスコミックステーションサイト「VOMIC」で配信された。キャストはアニメ版と異なる。
今日の小野寺さん
小野寺のフィギュアを主人公としたニセコイのスピンオフ企画。週刊少年ジャンプ公式サイトで公開されている。うっかり2次元から3次元に飛び出してしまった小野寺が、いろいろな所を冒険する。
テレビアニメ
2014年1月より毎日放送製作参加[22] 、TOKYO MX、BS11、群馬テレビ、とちぎテレビほかにて放送予定。
スタッフ
書誌情報
漫画本編
- 古味直志 『ニセコイ』 集英社〈ジャンプ・コミックス〉、既刊8巻(2013年9月4日現在)
- 「ヤクソク」2012年5月7日第1刷発行(5月2日発売[集 1] )、ISBN 978-4-08-870454-8
- 「ザクシャ イン ラブ」2012年7月9日第1刷発行(7月4日発売[集 2] )、ISBN 978-4-08-870470-8
- 「ヨビカタ」2012年8月8日第1刷発行(8月3日発売[集 3] )、ISBN 978-4-08-870503-3
- 「カクニン」2012年11月7日第1刷発行(11月2日発売[集 4] )、ISBN 978-4-08-870538-5
- 「タイフウ」2013年1月9日第1刷発行(1月4日発売[集 5] )、ISBN 978-4-08-870602-3
- 「ホンバン」2013年3月9日第1刷発行(3月4日発売[集 6] )、ISBN 978-4-08-870630-6
- 「キッカケ」2013年6月9日第1刷発行(6月4日発売[集 7] )、ISBN 978-4-08-870665-8
- 「ギリギリ」2013年9月9日第1刷発行(9月4日発売[集 8] )、ISBN 978-4-08-870805-8
小説
- 田中創 著『ニセコイ ウラバナ1』 2013年6月4日発売、ISBN 978-4-08-703292-5
読切版
『少年ジャンプNEXT!』2011年WINTER号に掲載された。プロットや人物設定などは連載版とは共通する部分も多いが、「楽と千棘は幼馴染」という点が大きく異なる。この読切作品では「楽と千棘のラブコメ」を主題としている為、小咲等それ以外の連載版のキャラクターは殆ど登場しない。
担当編集者
- 齊藤優 - ニセコイの連載以前から2013年7月現在まで古味の担当をしている[2] 。
関連項目
脚注
- ^ a b c "マンガ質問状 : 『ニセコイ』ベタを地で行く王道ラブコメディー、アニメはシャフト&新房昭之!". コミックナタリー. 2013年7月28日閲覧。
- ^ http://www.shonenjump.com/j/sp_ngc_list/
- ^ "ジャンプのラブコメ連載『ニセコイ』TVアニメ化決定". コミックナタリー. 2013年6月2日閲覧。
- ^ a b c "アニメ『ニセコイ』千棘役に東山奈央、小野寺役に花澤香菜". コミックナタリー. 2013年7月12日閲覧。
- ^ 単行本第2巻収録 p187「中学生 小野寺」より。
- ^ 怪我した人達を心配して絆創膏を渡す姿が描かれており、楽と集も貰ったことがある。
- ^ るり曰く「この世で唯一こんにゃくだけは食べられない」というほど。
- ^ a b "『ニセコイ』誠士郎役は小松未可子、るり役は内山夕実に". コミックナタリー. 2013年7月21日閲覧。
- ^ とはいえ千棘も誠士朗も女性であることを別段隠していたわけではない。
- ^ ただし、その気持ちには千棘以上に素直になれないでいて、照れ隠しで憎まれ口を叩くことも多い。
- ^ これは幼少期に楽に好みの女性のタイプを聞き、「髪の長い女の子らしい人」という返答の影響で髪を伸ばしたという。
- ^ 幼少期は「らっくん」と呼んでおり、今でも九州弁で喋るとこの呼び方で呼ぶ。
- ^ a b "『ニセコイ』舞子集役は梶裕貴、クロード役は子安武人に". コミックナタリー. 2013年8月11日閲覧。
- ^ 若い頃、万里花の父の顔に大きな傷をつけたことがあり、いまだにその傷跡が残っている。
- ^ "この冬、この漫画であったまろう! 今をときめくラブコメ漫画10選" (2012年12月28日). 2013年4月8日閲覧。
- ^ コミック重版帯より。
- ^ "ジャンプ2作のノベライズ好調、『ハイキュー!!』&『ニセコイ』がワンツー。". ナリナリドットコム (2013年6月13日). 2013年8月28日閲覧。
- ^ "『magico』ジャンプNEXTで完結!『ニセコイ』表紙で登場". 2013年8月28日閲覧。
- ^ "『ニセコイ』と『ハイキュー!!』のコラボマンガ、ジャンプに". 2013年8月28日閲覧。
- ^ "『ニセコイ』と『俺物語!!』がコラボ、ジャンプと別マに掲載". 2013年8月28日閲覧。
- ^ 公式サイト下部の製作クレジットにMBSの名義がある。
- ^ 『斉木楠雄のΨ難』単行本1巻5χ「届け!恋のΨン」より。
以下の出典は『集英社BOOK NAVI』(集英社)内のページ。書誌情報の発売日の出典としている。
- ^ "ニセコイ/1|古味 直志|ジャンプコミックス". 2012年5月29日閲覧。
- ^ "ニセコイ/2|古味 直志|ジャンプコミックス". 2012年7月7日閲覧。
- ^ "ニセコイ/3|古味 直志|ジャンプコミックス". 2012年8月6日閲覧。
- ^ "ニセコイ/4|古味 直志|ジャンプコミックス". 2012年11月2日閲覧。
- ^ "ニセコイ/5|古味 直志|ジャンプコミックス". 2013年1月4日閲覧。
- ^ "ニセコイ/6|古味 直志|ジャンプコミックス". 2013年3月4日閲覧。
- ^ "ニセコイ/7|古味 直志|ジャンプコミックス". 2013年6月4日閲覧。
- ^ "ニセコイ/8|古味 直志|ジャンプコミックス". 2013年9月4日閲覧。
外部リンク
- 週刊少年ジャンプ公式サイト
- 『ニセコイ』きょうの小野寺さん
- TVアニメ「ニセコイ」公式サイト
- 『ニセコイ』公式 (@nisekoi_k) - X(旧Twitter)
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